いいこになぁれ「やめろ、本当にやめてくれ・・・ゼノ・・・」
チャラッと脚首の鎖から音を立てながら千空はゼノから少しでも離れようとベットの隅まで這う。
目の前には注射器を持っているゼノが千空に近づいてくる。
「千空、あまり暴れないでくれ。僕達は君を傷つけたいわけじゃないんだ。スタン、千空を抑えてもらえないか?」
「いいぜ。ほら千空、その賢い頭ぶっ飛ばそうぜ。
安心しな、壊れても俺らがちゃんと可愛がってや
んよ」
千空は、「嫌だ、やめろ」と言い暴れるが、みじんこ体力の千空の必死の抵抗は意味がなく、元軍人のスタンリーに簡単に身体を抑えられてしまった。ゼノはスタンリーが千空のことを抑えている間に千空の右腕をアルコールで清め注射の準備を整えている。それを見た紅瞳はこれから起こることを察する。
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