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    suseto418

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    suseto418

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    いいこになぁれ「やめろ、本当にやめてくれ・・・ゼノ・・・」
    チャラッと脚首の鎖から音を立てながら千空はゼノから少しでも離れようとベットの隅まで這う。
    目の前には注射器を持っているゼノが千空に近づいてくる。
    「千空、あまり暴れないでくれ。僕達は君を傷つけたいわけじゃないんだ。スタン、千空を抑えてもらえないか?」
    「いいぜ。ほら千空、その賢い頭ぶっ飛ばそうぜ。
    安心しな、壊れても俺らがちゃんと可愛がってや
    んよ」
    千空は、「嫌だ、やめろ」と言い暴れるが、みじんこ体力の千空の必死の抵抗は意味がなく、元軍人のスタンリーに簡単に身体を抑えられてしまった。ゼノはスタンリーが千空のことを抑えている間に千空の右腕をアルコールで清め注射の準備を整えている。それを見た紅瞳はこれから起こることを察する。
    「ゼノ…本当に……やめて…くれ……」
    震える声でゼノに懇願する。ゼノが本気で作った薬だ。正気を保っていられるのか怪しいのだ。
    ゼノは注射器から空気を抜くように少量の液体を出してから千空の腕に当て、
    「なら千空。君は僕と一緒に独裁者になってくれるかい?」
    ここに幽閉されてから何度聞いた言葉か。確かにアメリカにきて初めて哨戒機を見た時、心が唆った。それは空を飛ぶという人の欲を具現化した唆られまくる科学を見たからだ。
    けれどゼノの科学は……
    「それは……無理だ。そんな科学は100億パーセント唆られねぇから…」
    「なら仕方ないだろう?僕は千空、君が欲しいんだ。僕と千空そしてスタンと一緒ならこのストーンワールドの独裁者になれる。そして、衆愚を正しい道に導いていくんだ!そうだろう?千空」
    ゼノは千空の腕にぷつりと注射器を刺し薬品を流し込む。血液に溶け込んでいく。
    「クソッ」
    しばらくすると視界がゆっくり歪み始める…身体に力が入らない…頭がふわふわしてる…
    「ふふ、気分はどうかな、千空?」
    「ハッ!最悪に決まってんだろ…何系の薬入れやがったんだ、ゼノ先生よ」
    思考が鈍り始めている…秒数カウントが歪む…頭をぶん回せ…思考をとめるな…ちからがぬける…
    「おお、千空。そんなこと僕が自分から言うと思うかい?」
    「ゼノ、だいぶ千空の身体の力が抜けてんぜ。支えてねぇと前にぶっ倒れるくらいにはな。焦点もぶれてるし、思考も鈍って何も考えられないんじゃね?」
    焦点が合わない目で必死にスタンリーの方を見る。
    「ぁ?」
    いつの間にかスタンリーは千空が前に倒れないように肩を優しく支えていた。心なしか支えててくれてる手が温かくずっと触っていて欲しくなる。
    「思考が鈍っていると言うのは本当のようだね。
    実際、スタンに支えてもらってることに今気がつくとは。その賢い頭脳が僕のところまで堕ちるのにどのくらいかかるだろうね」
    千空はぜってぇ堕ちねぇよとでも言うように鋭く
    ゼノを睨む。
    「意外と可愛いとこあんじゃん」
    スタンリーは千空が抵抗しないことをいいことに千空を自分の膝の上に座らせ、下に垂れ下がった緑の柔らかい髪を優しく撫でた。
    「や…めろ」
    千空は触られると嬉しいと思うようになっている。
    くっつきたい、いやダメだ、くっついていたい、呑まれるな、振り払え、
    「さわ…ん…な」
    「そんなこと言うなよ、つれねぇーな」
    力の入らない右手でスタンリーの手を頭から落とそうと振り払うが、スタンリーにその手を絡められ、空いてる左手で千空の頭を再び撫でる。
    「あっ…?…ああぁ…う……」
    触れられた場所からどんどん熱を持ち始め、触られた場所がやけに気持ちがいい…くっつきたい…
    なでてほしい…抵抗をしろ…だきしめてほしい…もっとさわってほしい…
    千空自身は気づいていないが、とても蕩け物欲しそうな顔をしている。そんな千空を見てゼノとスタンリーは上機嫌になった。
    「薬がだいぶ効いてきているようだね、千空。抵抗なんてしなくていいんだよ?全て薬のせいにできるんだから気持ちよくなろうね」
    「…きもち、よく?」
    「そうだぜ千空。俺らが絶対天国見せてやっからな。千空は素直に声だしときゃいいんよ?」
    スタンリーは千空の髪を優しく掻き分け額にチュッと優しくキスを落とした。その間ゼノはベットに腰掛け、千空の薄く紫色になってしまっている首元に優しく触れる。そして最近スタンリーが千空にしている首絞めと同じ手の形にさせた。千空はスタンリーにされた、"苦しいけど気持ちいいこと"を思い出し顔を綻ばせ、少し顔をあげ絞められるのを健気に待つ。
    「……んっ、ん?」
    「ふふ、もしかして首を絞められると思ったのかい。いつもスタンにしてもらってるからかな?学習能力が高いんだね。本当に僕の愛弟子は実に愛らしい」
    千空は薬物で正常な思考が溶けゼノが何を言ってるのか分からない。はやくさわって…首絞めて…気持ちよくなりたい…そんなことしか考えられない。もうなにもわからない…
    「んぁ?……やら…ねーの?」
    「可愛いおねだりだね。僕には手加減がわからないな。そしたらスタンにやってもらうかい?」やってくれるのお?やったぁー!
    「うん……やってえ」
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