湖水みかがみの壁打ち・提出文・キャラメイクメモまとめみかがみテキストまとめ
【初期案メモ(2020.10.18)】
今を生きたい奇形少年。
片目、両腕、指が足らず、両脚や全身を使って生活している
何かが欠けてても、人として足りなくても、それで良いと言える人
そんなメッセージを作品を通して伝えていきたい。
才能はネットミュージックアーティスト。
幼い頃にセラピー目的で触れた打楽器から始まり、音楽に触れていく。
ピアノを独学で学び始め、音楽への才能を開花。
僅かな人生で得た「欠けた人間の生き様」を様々な観点から見つめ、常に情報収集等で使用していたパソコンで作詞作曲を手掛けるようになる。
最初は自身の肉声で歌って投稿(普通に上手い)。そこでは一定層の人気を獲得できるも、なかなか広まらず打ち止め感を感じ、みかがみは悩んでいた。
その背景にある超人気歌唱専門ソフトの存在を知り、その波に乗るべく入手後改名・リメイク楽曲の投稿をすると爆発的ヒット。
一躍ミリオンヒット作曲家としてみかがみの名は業界を震わせた。
しかし、彼の病気は奇形だけではない。
内臓逆位。一部の臓器は本来とは逆の位置で生まれていた。
楽曲制作は全身に負荷のかかる体で行われる。
体調の悪化で入院するが、片時もパソコンを手放さずに常に自身の想いを綴っては投稿をしている。
彼の生涯は、保って20年と言われている。
【キャラメイクメモ】
勤勉、理想家、奔放、熱心、天才肌
生意気、勝ち気
計算が苦手
母親が全面協力しており、マネージャーとして金銭面や著作の管理をしている。父はサラリーマンで子供のこと以外に関しては至って普通の家族。
みかがみくん。君、ずっと前かがみの体勢でいないかい?
は、はい。
ほらここ、内臓にひどく負担がかかってる。最近身体が痛かったり、すぐ疲れたりしない?
少し……でも、でも全然気にならない。気にならないんです。
お母さんから活動のことは聞いているよ。でもね、君の身体には大きな負担になってしまうんだ。私は、才能ある君にもっといろんな経験をしてほしい。だから辞めろとは言わないけど、もう少し考えてみたらどうかな?
なんでですか、なんでですか!?僕は、曲作りが好きなんです、大好きなんです!それを、それを少なくするなんて……できません。できません、僕、好きなんです。
僕には、何が足りないんですか……何が……
腕ですか、内臓ですか、時間ですか、なんですか……僕には、僕には無い……無い……!
僕は……曲が……曲作りが…
みかがみは足りないと言うことを自覚している。
故に焦ったり、感情的になったりする。足りない自分を分かってはいるが、だからこそどこか完璧を求めるみかがみは目に見える寿命の短さが重なり「何が足りない」と焦りや怒りを募らせる。
完璧を求めたか
彼の言う完璧は「曲を作り続ける事」
常に情報収集や作成、様々な体験をする事に余念が無いみかがみ。
やってみよう、試してみようという心を忘れなかった。
正直、生まれつき腕や正常な内臓が無い時点で完璧を求めてもしょうがない。ので、今ある自分を肯定しようとした。肯定した。
周りの人間はそれを尊重してくれた。
が、命が足りない。その原因は腕が、内臓が、他にも色々足りない。
というか、熱心に曲作りをしてたらその分だけ命がゴリゴリ削れていく。
自分の足りない物に飢える。彼にとって一番足りないのは時間であったが、それを受け入れる心も足りなかった。
情熱でそれをとにかく埋めていた。
彼の曲作りはどんどん深くなっていった
生きたい情熱が空回りしそう
とっても感情的なんだ。人の事に泣いたり、自分のことに熱中したりできる。
写鏡というより、表裏一体・表と裏。
正直誰よりも生きたいと感じてる。誰かの死を見て、安心と恐怖を感じる。
友達が殺された、僕じゃなくてよかった、次は僕かもしれない。
本来何も知らない状態で殺し合いを始めたら、怖すぎて一人で引きこもってしまう。
内通者という立場が精神安定剤。
欠けている事を認める自分と、埋まらない場所を足りないと飢える自分がいる。良くも悪くもストイック。
「何が足りないんだろう」を動機に色んな事をしだす
僕、まだまだ書き足りないんだ。まだまだね。だからここにいる間もずーっと書いてるし、多分外に出て、大人になってもずーっと書き続ける。だからパソコンが全然手放せないんだー
全部に一生懸命なんだ。
全部に全部へ素敵だって言えるから、それを自分の音楽に変換する。
全部が欠けて見えるから、みんなの苦しみも見える。
僕はみんなが素敵に見える。
そんなみんなの悲しい所も見える。
だから、何もかもに真っ直ぐ真っ直ぐ取り組みたくて
でも、身体が、許してくれなくて
それが、辛くて、怖くて、恐ろしい
【オシオキ案】
※始動前から考えていたプロット
とにかく逃げ惑うみかがみ。後ろからはモノ枠や殺傷マシーン。
汗をかき、次第に疲れが見えた頃、天から一本の紐(梯子?)が降りている事がわかる
口で咥え、足でしがみつき、登ろうとする。
近づく重機の音、募る恐怖
何かが身体に触れたのか、はたまた気が触れたのか
みかがみは声をあげた
腕さえあれば、体力さえあれば、気力さえあれば
僕には何もかも足りないや
そんな余裕も無く、みかがみは叫びながら重機に巻き込まれる
生きたい。命の叫びを挙げて。
おてあげ!
intractable
【調査シート原稿】
死体発見時
「本当にこの子は死んだのか」と、その場で立ち尽くし、青ざめながら死体をジッと見つめています。
誰かに呼ばれる等してやっと我に返ってから恐怖と喪失感で青ざめ、声を漏らします。
何度死体を確認しようとも、ジッと見つめてしまうことに変わりはありません。(尽きない疑いや戸惑い?)
目撃してからしばらくして一人になると「僕じゃなくてよかった」と深く安堵してしまいます。それに対し「何故こんなことを?」と疑問にも思いつつも、死の恐怖には抗えません。
親しい仲だと、我に返ってから名前を呼び続けるなどして中々受け入れたくなさそうにします。
オシオキ視聴後
響く機械音、心臓が壊された瞬間、あの声の無い笑顔が貼り付いて仕方ない。
そんなことがあってか、目を離さず観ています。そして容赦ないショッキングな事態にその場で座り込んでしまいます。
あの子は死んだ、もういない、悲しい、悔しい、怖い、こわい、次は僕かもしれない、いやだ、生きたい。そんな事ばかり考えます。
死体やオシオキを見るたびに何かを考えてボーッとしたり、逆に部屋に籠って創作に打ち込む事が増えていきます。
シロ/クロに対する反応・感情
喪失感で落ち込んだり、異常な事態に戸惑ってしまいますが被害者・加害者が僕じゃなくてよかったと内心ホッとしています。
最初のうちは同情したり話を聞いてあげたりモノトロスへの交渉を試みますが、人数が減る度に「友達を殺したんだから」「悪い事をしたんだから」と結果を焦る思考に陥りがちになります。
その度に「(クロ)も大事な友達なのに」と反省しますが、心の中では何がなんでも生き延びたいという自分の浅はかな考えを無理に正当化させようとしています。
相反する感情を持つ自身の事も当然の事とはいえ、あまりよく思ってません。ストレスやばそ〜
その他主催に知ってほしいこと・注意事項
パソコンを目の前で壊されると、不安や怒りが爆発し今まで以上に不安定になります。
作曲家KYOU-MANのアイデンティティや、今までもう一人の自分レベルに記してきた大切な記録が壊されてしまう事なので、皆の前で「返せっ!返せよ!僕の賭けたものなんだ!」と強く訴えたり、情緒不安定、不眠等……大きなストレスになります。
替わりに紙やスケッチブックを渡されるとそこに独自の手法で曲や詞を書き始めなんとか落ち着きますが、自身の「本当の本音(友達が死んで安心した等)」を密かに記し始めるかも。
パソコンくんは好きにしてやってください(笑顔)
何事にもみかがみは一生懸命すぎます。
もし彼が何もわからずにコロシアイに参加させられていたら、多分最後まで正気が保てません。(終始誰かを責める等)
死への恐怖がありますが「死にたくない」ではなく「生きたい」と言い、願います。
内臓逆位と悪姿勢、異常事態の影響で肺が弱ってきていそうです。時間が経つにつれて咳が増えているかも。
部屋によく来てくれる人や部屋が隣接する方にはみかがみの癇癪持ち気味な部分を、うっすら気づいてそうです。悩んでしまって唸ったり声を上げたりと籠り気味になる為。
星海空、菱ヶ岳神内、本家栄為、小垣啓椎、相川飛彩の死は左から順に大きなストレス・不安定要素に入ります。
【ぼくはないつうしゃ】
分かった、分かったよ。出口とか、脱出手段とか用意してるんでしょ。わかった。
なんで、なんで神内くんが死んでんの。確かに犠牲者は出るって……クソっ……
オシオキ……あの、みんなを……とにかく、その時まで行けばいいんだ。僕は死なない。大丈夫……大丈夫……
ってな感じに計画実行〜オシオキまでは謝罪の言葉等は浮かびません。言い聞かせる様に「大丈夫」と心の中で唱えたり、事件が起きてしまった為に計画通りに上手く行動しなきゃ・言い訳しなきゃという思考に走ります。
何故神内を殺したのかと問われると段々逆ギレしだすのもこの為。内心「僕は悪くないけど悪いんだ。それでいいんだ」みたいな。
オシオキ中に何もかもを悟って、ようやく申し訳なさが溢れそう。
「神内くんを殺したのは僕じゃない」の続きが言えたら「僕は悪くない。全部言われてやったんだ。ごめんなさい、ごめんなさい」なんだろーなー
内通者として活動し始めると、昼間は自室での作業が減ると思います。作業と称して中庭・多目的室・美術室を主に入り浸るかも。
情報提供は後々の漏洩を防ぐため自室で生徒手帳を使用かな?だとすると、それとは別にパソコンに日記の様に詞や文章を書くので、何かしら操られていた事は察せるかも。内容はかなり濁してます。
基本的に「皆と一緒に生き延びたい」と「僕だけが生きれたらいいんだ」という身勝手な感情がごちゃついてるかと思います。
いざ計画が実行されたと言われると、とにかく「生き延びるため」と無理な正当化を図ります。裁判が近づくにつれソワソワしてますが、始まると一周回って落ち着きを見せます。
ずっと切羽詰まってるなあ、みかがみ
1章時点では空ちゃんと神内さんがいるからこそなんとか落ち着けたけど、1.5章が速くもみかがみの糸をピッと張ったんだ。今のみかがみはずっと張り詰めている。
仲間たちと遊ぶ時、食事をする時、作業をしている時……ゆっくりできるのは一人の消灯時間だけ。
自分は何をやっているんだ。これも生きる為だ。なんて奴なんだ。物凄い板挟み。それでもやるしかない。彼はそれができてしまう子。今までもそうだったから、行動にあまり変わりが無い。
内通者という甘い誘惑が、逆に困難に立ち向かわせている。
遺品は遺っているなら、みかがみの部屋にあるパソコン用バッグに着いてるバンダナくらいなのかな。
身につけていたものと同じ物です。
死体アナウンスが鳴った後空ちゃんの安否確認できてガッツポーズ取ったのはここだけの話
【みかがみのメモ(補足付き)】
殆どが「メモ63」「lk/h」「1q2345r」などと言ったキーボードを乱雑に打ったタイトル名or適当なナンバリングで『メモ』というファイルに保存しています。
真面目な作詞に混じって、以下の文章のみor複合というメモが無造作に置かれてます。
病棟生活が始まってから日々記録しているのでかなりの量になっているかも。(なってます)
「泣いてたあの子も今日は笑顔。みんながいるから。僕も嬉しくて笑う」
「あの夜が僕を生かした」(意味複合。空ちゃんと過ごした日、モノトロスとの密会)
(空ちゃん)「湖月みたいな僕でも、君を守れたら」「キラキラで優しい君がだいすきだ」「もっと一緒にいて、1人はいやだ」「僕だけをみて」「君がしあわせなら」
(神内くん)「夢が叶った、ほんの小さな夢。君のおかげ」「そんなに言うなら教えてよ、僕には何が」「君と過ごせて嬉しいよ、大好きな友達」「やめてよ、知らない癖に」「掛け替えのないものに、資格なんていらないよ」
(病棟仲間)「壁画、きれいだな」「やっぱ絵上手すぎ」「ダンスたのしいね、僕も楽しい」「ごはんおいしいな」「今日もおもしろかった」「続き気になるな」「笑いすぎて涙出てきた」「これすごい使いやすいね」「一緒に歌おう」「いい詞ができた」「きみはすごいね」「今日も楽しかった」「おやすみなさい、すてきなゆめを」
(病棟仲間)「うっとおしい」「じゃましないで」「うるさい、うるさい」「嫌い」「見ないで」「構わないで」「こっち来ないで」「つまらない」
「きらいだ、きらいだ、きらいだ何もかも」
「だいじょうぶ、泣かないで、大好きなみんな。きっと帰れるよ」
「ゆるさない」「ごめんなさい」「何も知らないくせに」「何もわからない」「許して」
(裁判・オシオキ等)「もうやめて」「僕じゃなくてよかった」「死なないで」「次は誰?」「今日も生きてる」「死にたくない」「生きたい」「僕を守って」「僕は最低だ」
「これは僕が生きるため、みんなと生きるため」
「いやだ、いやだ、僕1人でいい、生きたいんだ」
「僕は」(内通者と書こうとしてやめた)
「怖い、こわい。きっと今日もうまく寝れない。でも慣れたことだから平気」
「言い訳、考えなきゃ」
「やりたくない」「やらなきゃ」
「ごめんね」
「ありがとう」
【飛彩とみかがみ】
ごめん飛彩、今のみかがみは君に寄り添えない。
今じゃなくても、このコロシアイで誰かに寄り添うには……彼はすこし、足りない。
みかがみは真の意味で謝れていない
「こんな僕に」って時点で多方面の罪悪感出してるやん。でも、誰にも伝わらないんだよねぇ。
みかがみは飛彩ちゃんが自分を生かしてくれていること、励ましに来てくれていることを一応理解しています。
「命の保証」という甘い誘惑が彼を奮い立たせているとはいえ、何もかもを要領よく受け入れるなんてできなかった…
緩急の強過ぎた彼女の言葉についに逆ギレしてしまうのは、みかがみの奔放で生意気な部分だよなぁ……「殺しちゃうかも」は完全に地雷でした。
弱気な部分と譲れない部分が変に同居している。表裏一体っつうか…。そんな自分がやっぱり情けなくて、彼女の顔を見て返事ができなかった…
「また人に強い言葉を言ってしまった」という想いと「時が来た時、こんなんじゃ上手くいかないんじゃ…」といういらん反省を抱いてそう
その後は神内くんといても元気なさそうだったり、空ちゃんには思い切り「またやっちゃった」「謝らないといけないのに…」とか泣きついちゃうなぁ。
これで報告も作曲も頑張ってんのかなって思うと、コイツめちゃくちゃ足りないものに飢えてるんだな。
誰よりも足りない分頑張って補おうとして……
余計に余裕がなくなって「支え合う」の意味ですら霞んじゃうかぁ……
この子が真の意味(裏切り行為等)で謝れるのは、死を悟った時。
小さな事で謝罪を述べてはいても、それはただ上っ面だけ。その場凌ぎの言葉でしかない。
多分裁判中になると、様子は伺うけど意図的に飛彩ちゃんに目を合わせないかも。
【1.5章(補足付き)】
-1章-
昨日まで一緒に楽しく歌ってたじゃん。それなのに。
叫んでいる。君の声が聞こえる。みんなに、僕に、訴えている。
そんな顔。なんで、怖い、こわい、やだ……
……よかった、僕だったらきっと……
そうか、そうだよね。僕もこの気持ちがバレるのは怖い。
でも、そんなことしなくていいじゃんって
でも、もしも上手くいってしまったら…って
余計なことばかり考える。
君の震えた手のチョコ、すごく嬉しかったのに
そんなチョコと同じように、君は……
──なんで命はこんなに呆気ないんだろう──
神内くんの言葉があってよかった
そらちゃんが声を掛けてくれて、安心できた
-1.5章(提出分のみ)-
──対位法の様に重なる声が、僕の脳を揺らす。
こんな奴の言葉なんて、耳を貸したくない筈なのに……
重く強くのしかかる筈の提案は、心地よい旋律の様に僕を癒しているかにも感じた。
僕は生きて出られる、僕はまだ生きられる、僕は……
「わ……わかった。わかったよ、本当に僕、僕と……その子以外の皆も……生きて出られるなら、やる……やってやるさ」
「僕、忘れないからね。お前のその言葉」
-2章-
小さくて可憐な彼が呆気なく散ってしまった。
もうやめようよ、まだなの?
肺が震えた。喉が枯れそうになった。
何よりも、凶器や手掛りが無いらしい…ということが。
もしかしたら、失敗したら、皆……
いいや。でも僕はアイツとの計画がある。きっとその時まで、きっと何かしら補償される。
怖くない、大丈夫だ。また、まだ、いつも通り。
犯人は機械を作ったあの子。それは、悪意がある行動だったそうだ。
アイツの言葉に納得してしまう僕がいた。
なんて恐ろしいことを考えていたんだろう。僕は少し焦ってボタンを押した。
君のストイックな姿はカッコよかった。でもそこまで残酷になれてしまう事にゾッとした。
そんな君の青ざめる姿も、振動する鋸も……見ていられない、なのになんで見てしまうんだ!
忘れられない、忘れたくないあの顔を思い出してしまうから……
流石に結果物は見れなかった。何が起こったか想像付いたから。
また、そらちゃんが僕の側に来てくれた。いつもごめんね、ありがとう。
あの夜が、僕を生かしてくれている。
※あの夜が僕を生かした=意味複合「空ちゃんと過ごした夜」と「モノトロスによる内通者任命された日」
【壁打ちまとめ】
夜空と海の弟が湖でよかった。
水面に月を写す湖。まさに水鏡。
無自覚のままで居られると一番リアクションするのみかがみになっちゃうから頼むよ空ちゃんイヴァン君
個人的な視点だけど、みかがみと栄為くんと啓椎くんの3人が(いろんな意味の)生命線ギリギリアーティストトリオに見えて仕方がない。
***
ずっと切羽詰まってるなあ、みかがみ
1章時点では空ちゃんと神内さんがいるからこそなんとか落ち着けたけど、1.5章が速くもみかがみの糸をピッと張ったんだ。今のみかがみはずっと張り詰めている。
仲間たちと遊ぶ時、食事をする時、作業をしている時……ゆっくりできるのは一人の消灯時間だけ。
自分は何をやっているんだ。これも生きる為だ。なんて奴なんだ。物凄い板挟み。それでもやるしかない。彼はそれができてしまう子。今までもそうだったから、行動にあまり変わりが無い。
内通者という甘い誘惑が、逆に困難に立ち向かわせている。
遺品は遺っているなら、みかがみの部屋にあるパソコン用バッグに着いてるバンダナくらいなのかな。
身につけていたものと同じ物です。
死体アナウンスが鳴った後空ちゃんの安否確認できてガッツポーズ取ったのはここだけの話
***
みかがみ自身は才能をなんとか言われても、表向きは嬉しくても内心では「じゃあまた書かなきゃ」ってなってる。
きっと褒められる度に蓄積されていく。
筆がノリに乗る時もあれば「書かなきゃ」と必死に手を動かす日もある。そういう日は一番荒れる。
称号は祝福であり、呪い。
彼の活躍はネット上の伝説になっていそう
ネット世界のアーティストは死を迎えてもなお讃えられ、評価され続ける。
湖水みかがみ
それは写鏡
それは表裏一体
それは揺れ動く水面
宿命は諸刃の剣
称号は祝福であり、呪い
その命が消えても、彼の意志は此処に
【小ネタツイート】
湖水みかがみ、誰かの鏡。
人こそ人の鏡。君は揺れ動く水鏡。
夜空に弟。
病人に神格。
キミにヒーロー像。
隣に創造者。
空ちゃんには弟
飛彩にはヒーロー像
神内くんとは"神"
栄為とは"クリエイター"
裏開示による湖水みかがみの……なん、この……
***
みかがみ。生きていれば、死ぬその時ですら人間していたろうな。
途切れ途切れの呼吸でレコーダーに声を残したり
じっとパソコンを見つめて視線操作で作詞をしている
もう少し、もう少しって思いながら少し休むつもりで目を閉じるんだ。
ごめんな。病気そのまま学園ifとかなら『KYOU-MAN(本名:湖水みかがみ)が○月×日、永眠しました』ってWebニュースまで見えるんです。
KYOU-MAN楽曲いっぱい流す葬式しよう。
そうして人々の心に曲を遺していく姿までが内臓逆位上腕欠損のネットミュージックアーティスト、KYOU-MANこと湖水みかがみだと思うんです。
彼の才能は輝いた。そして我々の中で生き続けていく。
コレこそ、神ってるっていうんかね。
【未送信メモ】
パソコンを壊されたらまあまあ発狂寸前よね
特大級地雷な上に不安定要素の追加で残機もSAN値もピンチ
「やめて、やめてやめてよ!僕の大事な物なんだ、大事なんだ!」
「───ぁ」
「あぁぁ、ああぁぁぁっっっ!!!」
「なんで、なんで、なんでなんでなんで……返せよ、返せよ!!僕の時間なんだ、僕の大事な時間なんだよ、僕の賭けたものなんだ、返せ、返せッ!!!」
「……落ち着いたよ、落ち着いた。ごめんね、壊れちゃったら仕方ないのに。壊れちゃったら直らないのに」
「今もすごく怒ってる、すごく怒ってて、すごく悲しい。悲しいな……」
「残したい、書きたい、曲作りたい……僕……僕……」
「ねぇ、ノートとかスケッチブックって余ってない?スケッチブック」
「僕、もっと作らなきゃいけないんだ。多分書いてないと落ち着かない。音符とか、言葉とか、文字とか、音とか……紙にも残せるよね」