Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ウチヲ

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 3

    ウチヲ

    ☆quiet follow

    7/12(土)にゲ謎地上波初ノーカット放送ということで、約2年前の上映当時(結局5回くらい観た気がする)迸る熱量で書き溜めていた独断と偏見に基づく感想メモを発掘したので記念に(??)置いておきます。オタクは沙代ちゃん推しで水父水&水沙代の民でした😌🩵👁🎀

    🌸ゲ謎感想メモ✍️・総括すると、根っこに反戦色の濃い水木作品への熱烈な愛がある記念碑的な映画だからこそ作品のテーマが「人々は未だに心貧しく戦争もなくならない」現代社会に対する痛烈な皮肉になっているんだろうな。血桜は貧民の生き血を啜り永らえる本邦の象徴でありメタファー。

    ・冒頭で帝銀の社長?と副社長?のやり取りで村にまつわる不穏な噂があるっぽいことが示唆されてるし、長田と乙米も「会社の人間に気取られぬように(始末する)」ことに慣れてるっぽかったことから、過去に丙江さんと駆け落ち失敗した外部の男性も前々から考察で言われてるように水木と同じ帝銀リーマンだった可能性が高いんだろうな。

    ・アイス食べ終わった水木が棒の当たり外れ確認してる?のめっちゃ可愛い。外れてたんやね……(この時点で村の内情探りも難航してるしそことのリンクっぽい)

    ・龍賀は時貞一代でかなり大きくなった=その原動力がMで、時貞の現役時代はせいぜい60年くらいと推定すると裏鬼道の幽霊族狩りの歴史に比してM製造の歴史はそれほどでもないんかな??でも血桜の様子からして樹齢数千年くらいはありそうだし、あんな山奥の集落を潤す財源なんてそれこそ「不死の妙薬」くらいなもんだろうし、元は田舎で密かに細々やってた産業を企業として大々的に始めたのが時貞って感じかしらね。

    ・冒頭で「無名の記者から砂利の如く蹴り飛ばされ惨めに助けを乞うも全く意に介されず奈落の底へ吸いこまれていく時貞翁の残骸」は時貞自身の「底辺を這いずり回る人生か。惨めじゃのう、人間ああはなりたくないわ(うろ覚え)」みたいな台詞に対する痛烈な意趣返しになってるんだな。

    ・時貞の訃報を知らせる電話に聞き耳を立てて「っしゃ来た!!俺はやってやるぜ」みたいな顔で失敬するギラギラ水木おじさん可愛い。根本的にはどうしたって善性の人で哀れなほど社会の汚濁に染まりきれない潔癖さを宿しておきながら、そういった己の本性には無頓着なまま自ら進んで世俗に呑まれる男の強かな顔つきよ。

    ・行き電車の乗客にいる裏鬼道おじさん無事見つけた!!あと水木は喘息の少女に気づいて喫煙の手を止めたのか否かの話、いつぞや中の人?がスペースでそれについてYESと仰っていたそうだが改めて当該シーンを鑑賞してやはり制作側にもそういう意図があったと見た。

    ・序盤の時弥の台詞から村には外部との連絡を常に監視して龍賀一族に報告する密偵のような役割を任された人々が数多いるんだろうな。乙米が水木と克典の道端でのやり取りを知ってたのも村中にそういう緊密に張り巡らされた連絡網が機能していた証左であって。入村した水木を見つけて隠れた?村民も彼を監視する俯瞰構図も全部村の監視役なんじゃないかと思う。

    ・鼻緒が切れる=不吉の暗示であり水木が村に破滅を齎すことを序盤で描写している??

    ・葬儀の場で桜が大きく描かれた障子を乙米と沙代が背にしている=障子の桜は龍賀の業である血桜の存在を暗喩するもので彼女達が黒幕に近い存在であることを示している??

    ・時麿殺害の朝に雨が降っていた=龍賀一族はもともと龍神信仰の一族だったのでは??という考察を借りれば当主の死という穢れを雪ぐ雨ということ??(龍神は雨雲を呼ぶ)
    劇中で降雨描写があったのは時麿殺害の朝と終盤で時貞(時弥)が滅んで狂骨が村を襲った晩で、いずれも龍賀当主が不在になったタイミング。

    ・恐らく一族で最も高次の霊力を誇り狂骨を完璧に使役する沙代が水木のことは己の手で直接手にかけようとするのどう考えても激重ラブの証左でしかないし、そんな彼女にとどめを刺すのが乙米という最愛の女を殺された長田による仇討ちでこちらもまた激重ラブの証左でしかないの、まさに「毒を以て毒を制す」という感じで堪らん心地になる。愛は愛によってのみ滅ぼされる。

    ・ゲゲ郎がわざわざ水木に「沙代嬢の気持ちを弄ぶな」と忠告していたのは純粋に恋する乙女を慮る気持ちに加えて、彼が沙代の正体に気づいていたからか〜〜と鑑賞3回目にして気づいた。工場における虐殺もゲゲ郎にはある程度予見できていたんだろうし、だからこそいざその惨状が現実になったとき思わず目を伏せたんだろうな。

    ・水木が使う銃は三八式じゃなくて普通の猟銃で調達経路も分かる描写をしてるとの公式発表があったけど、3回目にしてようやく工場の入口付近に倒れている裏鬼道衆(ゲゲ郎相手に猟銃を使っていた大男)から強奪したものか!!と気づいた。

    ・序盤のゲゲ郎が水木に対して「話しても無駄な奴とは話さん」と言ってるのはやっぱり折角電車で忠告してやったのに村まで来やがってという呆れの意味だろうな。

    ・中盤で蕎麦を啜るゲゲ郎の膳が2つあるのは水木が助けてくれたお詫びにあげたものっぽい。蕎麦が水木に配膳されたものでお椀が乗ってる方は初日と変わらないゲゲ郎用の豆粥が入ったものっぽい。

    ・血桜の傍で仮死状態になってる?水木が映る奥で抱きあう目岩夫婦の描写、なんか見覚えある構図な気がしたけど捕縛されたゲゲ郎が裏鬼道衆から滅多打ちされて横たわってる奥で己の命惜しさにゲゲ郎を諦めかける水木の構図と対になってるのか。それぞれがその時点で己にとって最も大切なものを抱えていたという。あとやっぱり倒れた水木をゲゲ郎が安全な所へ運んでから妻捜索を再開してる感じっぽいんだよな〜〜構図的には。

    ・記憶を失った水木の一人称が「私」でも「俺」でもなく「僕」なので、素の彼を示す一人称は「僕」なんだな〜〜と感じた。人前で紳士的に振る舞う「私」の水木も、男性的な野心を覗かせる「俺」の水木も、彼にとっては素の自我じゃなくてあくまで一側面なんだな。僕は、と語る内容こそ水木にとって一番コアにある本音なのかも。

    ・水木がタバコを吸うタイミングっていつも思索に耽っている時なので、考え事をする時は喫煙する癖がある人なんだな。色々と思案したい時はニコチン作用で神経を鎮めて己を落ち着かせる必要がある人。この辺はPTSDの影響もありそう。

    ・冒頭で沙代が水木を笑顔で見送った後スッと真顔になるの、この辺りでもう水木に狙いを定めて村から連れ出してもらう算段を立て始めていた、その決意を固め始めていたんかなと。関係ないけど彼女の「沙」は砂を意味する漢字なんだよね。狂骨の「依り代」であった彼女の骸が「砂」に還ったことを考えると苦虫を噛み潰す想いになる。名は体を表すんやで!!やめてください……

    ・時弥と沙代の泣きぼくろ、左右違いだから2人の「対」を意識させる要素になってるのしんどみ。水木が戦うことを選ばなければ無理やり夫婦にさせられていたであろう2人だし、龍賀家末代の2人だもんね。

    ・冒頭で水木が沙代を呼ぶ時に「沙代……さん」と若干言い淀む風なの、あの場が初対面なのにパッと名前が出てきたら沙代ちゃんに警戒心を抱かせかねないと踏んだうえで「私は時弥くんが貴女を沙代ねぇと呼んでいるのを聞いてつい今しがた貴女の名前を知ったんですよ」と装うための巧妙な演技だと思って観てた。

    ・劇中で「運命」という言葉が出てくるのはゲゲ郎の台詞と沙代の台詞で、いずれも水木に向けられたものなのが興味深い。水木にとっては、幽霊族親子のみならず沙代もきっとちゃんと運命の女性だっただろうし沙代が望んだ形ではないにせよ水木は死ぬまで彼女が遂げた非業の死を悼み続けていただろうと感じる。

    ◎ゲゲ郎にとって妻子=自分より大切なものだと明言されていて、それを出会って数日かそこらの水木に託すのやっぱり「相棒力(あいぼうぢから)」が強すぎんだろ。目岩夫婦の「愛」が立証されればされるほど相棒間の「絆」もまた補強されていくシステム凄すぎんか??𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬の永久機関では??



    Tap to full screen .Repost is prohibited
    🙏🙏🙏🙏💴💴💴🙏🙏💴
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works