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    thiramisu10like

    @thiramisu10like
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    その刃で貫いての没案。
    赤司くんからの勧誘を断る黛さん。

    黛は結局、バスケットボール部には入らなかった。そして入部届けを出しに行ったその日の放課後に赤司に呼び出された。
    「どうしてバスケ部に入らないんだい?」
    「お前に関係あるのか?」
    「大ありだよ。黛くんとは仲良くなりたいと思っているんだ」
    「……」
    「バスケ部の見学にも来なかったよね。理由を教えて欲しい」
    赤司の言葉を聞き流し、黛は黙って踵を返した。これ以上話すつもりはないと背中で語る。そのまま立ち去ろうとする黛の腕を掴み、赤司は強引に振り向かせた。
    「……バスケ部じゃないと仲良くできないのか?」
    嘲笑うような声色で、黛は言う。
    「……どういう意味だい?」
    「言っておくがオレはバスケは上手くない。少なくてもここでは埋没するのがオチだ……。なのにどうしてお前はオレをバスケ部に誘う?」
    赤司の問いに答えることなく、黛はそのまま続けた。赤司の腕を掴む力が強くなる。
    「心当たりはある。幻のシックスマン……違うか?」
    黛の言葉に赤司の顔色が僅かに変化した。それを見逃さず、黛は口角を上げる。
    「オレはごめんだね。あんなバスケ」
    吐き捨てるように言い放つと、腕を振り払って黛は再び歩き出す。今度は引き止められることはなかった。
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