そして馴染む(パパクロ)隣の部屋の奴はヤバい……
それは、クロックマスターがこのホテルに来てから数日が経ったある日。
コンコンと部屋の扉をノックされ、はい?と軽率に扉を開けてしまったあの時。目があった瞬間、真っ先に思った事だった。
「こんにちはぁ……貴方がクロックマスターさんですかぁ」
第一印象は『危機感』。その一言に尽きた。
「……貴方は?」
私は隣室のミイラパパですなぁ。
包帯をグルグルに巻いたその姿のせいで、クロックマスターはすぐにピンときた。隣の表札は、初日に確認していたのだ。
喋りは穏やかだが……見た目の威圧感でその印象もマイナスになっている。ミイラパパが動く度、頭上に刺さった青龍刀がギラリと鈍色に光った。
隣には息子と滞在しているんですよぉ!
1967