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    ゆる。

    推しCPに人生を捧げたカプ厨。
    基本文字書き。
    なぜかファイル開けない定期。

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    ゆる。

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    この前から書きたいと思っててようやく書き始めた吸血鬼パロ。
    ちまちま書き進めていきます…

    ねぇ知ってる?あの館に昔から住む吸血鬼の噂。
    吸血鬼に血を吸われてしまったらその吸血鬼の眷属となってしまうんだって――

    この土地――かもめ町――に昔から伝わる伝承。
    この世には吸血鬼という生物が存在していて、所謂ヴァンパイアと呼ばれる彼らは人間の生き血を吸って生きるの。彼らの思うがまま人間はそのままだったり、眷属とされてしまったりとデータは少ない。



    「まぁ、関係ないことなんだけどねぇ〜」
    なんて間延びした声が出たけれど、隣にいた親友は言う。
    「でもね、寧々ちゃん知ってる?ヴァンパイアってね、人間の中でも女の子の生き血を吸うんだって――」
    ゾクリと背筋に悪寒が走った。けれど、そんな空気は一瞬にして消え去ることになる。
    「もし、そうなったら僕が守ってあげるからね!!だからアオちゃん!!結婚しよ!!」
    「うーん、三点♡」
    「ぐはぁ!!」
    いつものやり取りで慣れちゃったのよね…。茜くんはいつも通りだとして、葵はどこか嬉しそう。
    そんな二人をみているといいなぁ、だなんて思う。…まぁ、大根足な時点で望みは薄いんだけど。って誰が大根よ!!
    セルフツッコミしていたらあることに気づいた。
    「あれ、葵。今日何か用事があるって言ってなかったっけ?」
    「あっ!ごめんね、寧々ちゃん!私もう行かなきゃ!」
    「いいよ、大丈夫だから。気をつけてね!」
    葵はありがとうと言ったあと、すぐに立ち去ってしまった。…もちろん茜くんも一緒に。
    誰もいなくなってしまったこの場所に居続ける理由も見当たらなくてすくっと立ち上がった後、この場所から姿を消した。今日はちょっとだけ寄り道してもいいかな、なんて思いながら。

    生まれたときから住んでいるこの町は少し異色だとよく言われる。
    例えば、人間と異形と呼ばれる別の種族が共存していたり、その中でも敵対関係があったりだとか。でも私のまわりにはいい子たちが多かったから。
    だから油断していたのかもしれない。背後から迫る気配に気が付かないままだったのがよくなかったのかもしれない。
    ただ、わかるのは。私は今絶体絶命っていうことだけ。
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