ちえリンとブレリン(回生) なりゆき妄想妄言ちえリンが孤児になりたての小さい頃(10歳くらい?)に、知恵かり世界にアクロバティック転移した近衛の頃のブレリンと出会う。
近衛くんは割と子ども好きで面倒見がいい。そんな彼が元の時代に戻るまでの1週間ほど剣技や料理や生きる術をちえリンに教えてあげていて、それ以降も月に1度くらい転移してはちえリンの様子を見たり剣を鍛えたりしていた。
寄る辺の頼りなかったちえリンは魂が近いこともあって自分を気にかけて親切にしてくれる近衛くんに素直に懐きまくる。
近衛くん。お城仕えを始めたてで悪意に包まれ姫様にも避けられていて、ちょっと疲れたからハテノ村に行こうと一週間ほど休暇を取った初日の朝起きたら知恵かり世界に転移していた。実は転移は無意識で、近衛くんが精神的にしんどい時に行われるみたいな感じ。
魂が近いのと幼いのに一人暮らしで健気に頑張って生活しているちえリンが放っておけなくて面倒を見ていて、素直なちえリンが可愛いくて、ちえリンが癒しになっていた。
そのうち姫様とも打ち解けて、転移はしなくなる。
ちえリン12歳くらいで無の世界に行ってしまい、元の世界に戻ってきたら、ブレリンは転移してこなくなった。
ヌゥルを斃して女神の気配がハイラルから感じられなくなった頃から身体の様子がおかしいことに気づく。自分の身体が少しずつ欠けていってる。
人ではなくなっていく感覚に、人の輪の中にいる自分に違和感を感じて人々からも姫様からも距離を少しずつ取るようになる。
成人してしばらくしたらブレリンがまた現れる。
でも数年ぶりに会ったブレリンは様変わりしてる。
ちえリンが成長したのもあって背がちえリンよりも低い。
回生後のブレリンがやってきたので、傷跡やたらと多い。
以前(近衛)は静かで穏やかだけれど懐は温かい人だったのに、回生は妙に楽観的で明るくてなのに時々仄暗い。
回生くんは厄災討伐後に自分の身体の傷が壊死していってるのに気づいて、もう自分の住むハイラルに自分が生きている必要はないなと割り切ったところで転移してきている(無意識)。
ちえリンのことは回生の影響で忘れていたけど、転移してちえリンを見て思い出す。でも記憶にあるあの子とは様子が違いすぎる。
自分(18~19歳)よりも年下(17歳)とはいえ成人してるし背がとにかく高い。
やたら剣技がうまくなっている。
そしてこの世界の「勇者」だと思っていたのに、「勇者」感が半減している。残り半分は違う生き物の気配。
あんなに素直で明るかったのになんだか影のある凪のような性格になっている。
ちえリンも回生くんもお互いに、相手が前とは違う?なんだかおかしいぞ?と思いつつ、回生は元の世界に戻る気配もないのでまたちえリンが小さかった頃のように一緒に暮らし始める。
ちえリンは姫様とは距離を置いてるけれどハイラル軍の魔物の討伐を時々手伝っているから、ミナミノ村の家以外にも城下町に一軒家を借りて住んでいて、二人はそこでひっそりと存在を消して暮らしている。
ちえリンもブレリンも、心のなかではもうずっと自分たちそれぞれの姫様を愛しているから、二人がする慰め合いは傷の舐め合いだとお互い自覚しているけれど、だからといって離れ難いという気持ちは大きい。