たぶん中学か高校辺りの寂獄獄は激怒した、かの寂雷にクラス劇の練習で白雪姫役になって欲しいと頼まれたからだ。
「せめて小人役にしろ!」
「練習と言ってもセリフ合わせをして欲しくて」
「それなら相手に頼めば…」
「流石に女性を夜遅くまで付き合わせるのはね」
「ぅぐっ…!」
「手伝ってくれないかな?」
「俺のクラスの用事だってあるが、軽くならやってやるよ。」
「獄、ありがとう」
「早く用意しろ!」
文化祭当日
隣のクラスが何か慌ただしかった
「騒がしいけどなんかあったか?」
「白雪姫役の子が風邪になっちゃったんだってさ」
「えっ!?」
「獄…頼み事があるんだが…」
「あぁさっき聞いた、風邪引いたんだってな」
「それなら話が早いね」
「絶対にやらん!」
「まだ何も言ってないよ」
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