次どんな顔で会えばいいんだ今日は放課後に石切丸先生が来てくれる日、だというのに僕はなかなか寝付けずに朝を迎えてしまった。
なんとか学校の授業は耐え抜いたんだけど、夕方石切丸先生がきてからは疲労のピークで、石切丸先生の優しい声を聞いていたらつい船を漕いでしまった。
「どうしたんだい、青江くん。珍しいね」
そう言って僕の顔を覗き込む先生。目の隈がひどいよ、とそっと頬をなでてきて、触られた部分が熱くなるのを感じた。
「ごめんなさい、昨日寝られなくて」
せっかく先生が来てくれてるのに、僕は情けない。きゅっと目をつむる。ふわっと大きな手が頭に乗せられて、ワシャワシャと撫でられた。
「わ、わ、なに先生」
「そういう日だってあるもんさ。少しでも勉強を進めたいなら、数十分だけでも仮眠をとるのはどうかな?」
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