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    さめさぶろう

    gntmの高近にお熱。
    にょた、パロ、CPごちゃまぜ。
    書きたい時になにかを書く衝動を大切にしたい。
    人体勉強中。

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    さめさぶろう

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    ヒジカタ・デンジャラス続き!現パロ土近。
    第1話、完!第2話に続きますが、ちょっと危なくなるふたりです。まだ序盤の序盤なんですが。
    一応、転生パロも兼ねてます。たぶん。

    第1話 出会ッチャッタネ、ヒジカタサン②男は何もなかったかのように席に座り、ざるそばを注文した。そして、それから俺の方を一切見ずに、普通の客としてそこにいた。
     もしかして、俺が過剰に反応しすぎたのか?生娘でもねェのに。
     思えば名前なんて、胸元のプレート見れば分かるし、それにいくらゾッとしたからって、あんな露骨な態度をお客様に取るだなんて失礼だよな。俺はだんだんと申し訳ない気持ちが勝ってきた。
     「はい、カウンター5番ね」と、店主から男が頼んだざるそばを渡される。俺はそれを反射的に受け取るが、そのまま突っ立ってしまった。それに、店主は怪訝そうな顔を俺に向ける。そこで、俺は一大決心かのように、店主にある頼み事をしたのだ。

    「はい、こちらご注文のざるそばです。あと、これは、その、サービスです。さっきはすいませんでした」
    「……いや、こちらこそすまなかった」
     頼まれたざるそばと頼んでいないだし巻き卵を男の前に置いた。男は不思議そうな顔をしたが、先ほどのことと分かると、柔らかく微笑んだ。
    「知り合いに似てたんだ、大切な」
    「あ、そうなんですか。苗字も一緒だったとか?」
    「ああ、そうだな」
    「へぇ、偶然もあるんですね」
     男は何故かまた寂しそうに笑った。それに対して俺は気まずさを覚えて、「ごゆっくり」と決まり文句を言ってから、そそくさとその場を去ってしまった。

    それが始まり。
    それから、"ヒジカタさん"はここの常連になったんだ。

    第1話 おわり
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