野良犬ランディの『Bleib(待て)』SS一課から回された指名手配犯を追いかけ、裏通りに追い込んだところまでは良かったが切羽詰まった犯人が振り回したナイフがロイドの頬を掠め、そこから血が流れた。つぅ、と流れる血液と痛苦に歪んだ顔を見たランディの顔から一気に感情が消え失せ、自らが振るったナイフで傷ついた人間を見て呆然とする犯人を石造りの道へ叩きつけ馬乗りになり、キツく握りしめた拳で犯人を殴り始めた。
「ランディ!!止めろ!!やりすぎだ!!俺なら平気だから!」
「っ!?」
ティアを掛けて出血を止めたロイドは急いでランディの後ろから抱き締めるように制止し、ロイドの声を聞き殴る手を止めたランディが振り向く。
ロイドは止められた事にホッとして「少しくらい傷つくのは仕事の範疇だ」と言いながら犯人の上からランディを降ろし、血塗れでグッタリとしている犯人の息をしてるか確認して手錠を掛けて捜査一課へ連絡をして、2人でしばらく待っていると一課の人間達がやってきて、惨状に引き攣りながら犯人を連れて行った
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