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    hananowa

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    hananowa

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    0️⃣🏔0️⃣と10回キスしないと出られない部屋

    【1回目】
    「だめっすね。やはり条件をクリアして出るしかないと思うっす」
    「そ、そうですか……」
    「じゃあ、ヤマカサくん、ほっぺでいいっすか?」
    「!!?!??!!そ、その、別に、顔じゃなくてもいいと思います」
    「というと?」
    「手…、とかですか」
    「手……あはは、まるで王子様みたいっすね!」
    「そそそそそそんなつもりでは」
    「じゃあ、手に……」(ちゅっ)
    「……っ!!(声にならない声)」(あああああああああ!!!!!)

    【2回目】
    「じゃあ、ヤマカサくん、ぼくにもお願いっす!」
    「いいいいいいや僕は、ふぁ、ファーストキスもまだで」
    「ぼくだってそうっすよ。だから大丈夫っす!」
    「ああああああ……」
    「ほら、大丈夫っすよ。言っちゃえば、皮膚と唇を接触させるだけっすから!」
    「ご、ごめんなさい……で、では」
    「うん、おっけーっす!一つ減りました!」

    【3回目】
    「この調子で、数回すれば……」
    「そうっすね……」(ちゅっちゅっ)
    「なあっっっ!!」
    「あれー、減らないっすね。…んー、ちょっと腕まくってもらっていいっすか?」
    「は、はい」
    (腕にちゅっ)
    「……」
    「よし、減りました!じゃあ、僕もまくるので……ヤマカサくん!?」
    「し、心臓が持たない……」

    【4回目】
    「……」(ちゅっ)
    「じゃあ、次は……ほっぺとかっすかね?」
    「肌が出ているところはそのぐらいでしょうか……」(ふっきれてきた)
    「うん。じゃあ……」
    (ぎゅっと目をつむる)
    「ヤマカサくん、緊張してるんすか?ふふっ、なんかかわいいっすね」

    【5回目】
    「ヤマカサくん、肌綺麗っすね……」
    「ふ、普通です」
    「そうっすか?……」(ちゅっ)
    (突然…!?)
    「もう一つ……髪上げてほしいっす」
    「……」

    【6回目】
    (ちゅ……)
    「……」
    「……はあ。じゃあ、今度はヤマカサくんの番っす」
    「も、もしかしてその……頰と額に?」
    「そりゃそうっすよ!ささ、お願いするっす!」
    「ぐぬう……」

    【7回目】
    「そ、その、額はまだ……いいですが、頰は……」
    「そうっすか?わかったっす。じゃあ、おでこだけでいいっすよ」(髪を上げる)
    「で、では……」(ちゅっ…)
    「うん。よくできたっすね」
    「は、はい…!」
    「じゃあ、ほっぺじゃないならどこがいいっすかね?」
    「あ、脚…?」
    「おっ、中々マニアックなとこ攻めるっすね」
    「そ、そんなつもりでは…!」

    【8回目】

    「脚っていうと……ここっすかね?」(脛をまくる)
    (ぎゃ、逆にいけない気分になる……)
    「するなら早くしてほしいっすよ。僕もなんだか恥ずかしくなってくるっす…!」
    「……っっっっ、で、では、」
    「っふふっ……くすぐったいっす……」

    【9回目】
    「あと2回……と。どこっすかねー。あ、ヤマカサくん僕の手にしてなくないっすか?」
    「い、いいいいやそれは流石に無理です!!」
    「むー、どこならいいんすか?」
    「……え、えっと……」
    (耳、首筋、唇、もう倫理的に危ないところしか残っていない……!)
    「……あ、僕見つけたっす!」
    「えっ」
    (か、顔ちかっ……っ、鼻!?)
    「大丈夫っすか?固まってるっすけど……」
    「い、いや、」
    (唇にされるかと思った……)

    【10回目】
    「じゃ、最後はヤマカサくんっすよ。僕の手にしてくださいっす」
    「……わかりました」
    (この光景….目に焼き付けなければ)
    「ふふっ……あ、空いたっす」



    【回目】
    「や、やっと出られますね……」
    「そうっすか?僕は早く出られたって思うっすけど……ヤマカサくんのおかげっすね」
    (レイさんはいつも平常心だ……僕だけが慌てて……情けない)
    「ふーっ、出られて良かったっす。あ、ヤマカサくんそこ段差あるっすから気をつけ……」

    「………っ」
    「へ?」
    「す、すみませ……」
    「……ちょっと掠めたとはいえ……まさか、ファーストキスを奪われるなんて……思ってもみなかったっすよ」
    (ぼぼぼぼ僕はなんてことを……っ)
    「……わかったっす。……もう一度部屋に戻って続きするっすか?」
    「えっ、あっ、そんなっ」
    「いいっすよヤマカサくん。てゆーか、ファーストキスの責任、とらなきゃ帰さないっすよ」



    「れ、レイさんっ!そんな……そんな所はダメです!ぼぼぼ僕はおきゅうと工場を継ぐためにいずれは跡継ぎを」
    「……ヤマカサぁ?寝言言ってないで早く起きんしゃい」
    「……はっ」
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