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    kameyamakameta

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    kameyamakameta

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    どう頑張っても資材が足りない!
    仕方なく一行は近場の海底に沈んだ旧霊長類たちの遺跡、「海底都市」と呼ばれる場所へ資材回収に行くことに。
    しかしそこには『お化けがでる』という噂があり…

    本編:探検!恐怖の海底都市編「資材が足りていません。」
    呼び出された艦長室で静かに艦長、ネモからそう告げられ、どう答えたものかと思案して鰭で傷跡を撫ぜる。
    「…現在の航路、現段階で回収出来る資材に限界は感じている。」
    「よく嘯けるな。ええ?お前の班が!煙幕撒き散らしたからだろうが!」
    ギャンギャンと噛み付いてくるシルバーのいうことは、まぁ8割くらい分かるんだが…。
    実際、あの海底で作業は出来なくなってしまったので別の場所に移動して作業をすることになった。あの場所でしか回収出来ない資材もあったから、艦長が残念に思うのはそこだろう。
    だが、ここで全面的に非を認めるのては回収作業を努めてくれる隊員達に顔向けが出来ない。
    「結果については済まなく思っている。しかしあれは不慮の事故であって…」
    「お前の!監督不行き届きだろ!!」
    「まあ、どっちの言い分も分かるけどね。でもコレを叱責するためにわざわざ隊長3匹呼んだわけでもないでしょ、艦長殿?」
    サンダーが面倒そうに促せばネモは頷いてみせた。
    「ええ、この件については皆様にお願いをしたく思います。」
    「お願い…?」
    怪訝そうな顔で自分から視線を外してネモの方を向くシルバー。
    その奥でサンダーが「一つ貸しね」と目配せをしてくる。サンダーの貸しは高い。困ったものだともう一度顔の傷を撫でて、諦めのため息ついでに言葉を吐く。
    「具合の悪い大扉の修繕分の資材も、一緒に稼いでほしいということか…。」
    「な…!それはそれで、そちらの過失だろう!艦長!点検を怠ったのではないか?!」
    噛み付く対象を艦長に変えたシルバーが吠えるが、ネモ殿はゆるりと首を振る。
    「…この艦も随分と息が長いもので、点検の項目に老朽化に対応したものが少ないのですよ。」
    「…刷新が必要だねぇ…」
    「それについては基地に帰り次第取りまとめます。実害が出ている。工兵ならびに本部に掛け合えるでしょう。ただ…」
    「頭の固い本部連中のことだ、そう修繕をさせてはくれないだろう。」
    広場部分の床板に弱くなっている部分があるのも記憶に新しい。あれだってまだ張り替えられないのだ、本部は相当この艦の修理には渋っているらしい。
    「…バラして資材にするところまで勘案しているかもしれんな… 。」
    「なので、お願いです。あなた方も輸送手段を減らしたくはないでしょう?」
    我々も、もう、もう二度と、陸に揚げられる気は無いのです。

    「…と、いうわけだ。」
    「ええと、つまり…??」
    呼び出された後、隊の面々を揃えてのブリーフィングでそう伝えると横のノイジーが飲み込めなかったようでこちらを見上げて首を傾げる。
    他の隊員達も顔を見合わせてどういうことかと思案している様子のものもいる。さすがに副官経験のある2匹は似た経験したことがあるのか涼しい顔だ。
    不安になることはないと伝えるためにゆっくりと話して補足を加える。
    「簡単に言うと、足りない資材を回収するために、別の場所に少し寄り道をする。と言っても本来の航路を大幅に外れるものではない。到着までの日程に変更はないぞ。」
    「は、はい…!んと、これまでの資材回収と何か変わるっすか…?」
    「いや、それも変更はない。海底にある資材の回収だ。」
    「じゃあ何も変わらないっすね!」
    航路の変更だけなんすね、というノイジーにおおよそそうだと頷く。
    「…変わっているのは一つだけだ。」
    「え?」
    「今度の資材回収はただの海底ではない。『海底都市』での回収になる。」
    「海底、トシ…??」
    「まあ、見れば分かる。」
    今日は一日移動だからな、明日からまた回収作業になる。今日は体を休めておくように。
    解散を告げて部屋を後にしようとした背中で、『幽霊遺跡に…?』と隊員の誰かの声が聞こえたが、敢えて取り合わず後ろ鰭に扉を閉めた。
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