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    kameyamakameta

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    kameyamakameta

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    シルバーが会議で絡まれるのをフライとサンダーが助けてくれる話。

    シルバー、若くて優秀だからやっかまれたりして会議で矢面に立たされてしまうこともあるんだけど、
    シルバーは可愛げのあるタイプの後輩じゃないからいつだって1匹でなんとか舌戦してて、
    それでもやっぱり若いから意地の悪い隊長達に押し負けていらんこと押し付けられそうになってて、

    「で、できらぁ!」
    って勢いで引き受けようとしたところで、それまで隣の席で静かにしてたフライが鰭を上げて、
    「ん?フライ隊長殿、何かご意見が…」
    って会議の進行役の隊長に促された瞬間、思い切り鰭振り下ろして机にダァンッ!!て叩きつけて周りを静かにさせてから、一言。
    「…ああ、すみません。寝ぼけておりました」

    「…大切な会議の最中に寝ておられるとはさすがの余裕ですな、『全滅隊長』殿。もうお年ですし、勇退も考えられては?」
    って楽しくシルバーを詰めてた隊長の1匹に言われて一つ頷いて、
    「その大切な会議の最中に『寝言』が聞こえましたので。誘われてついウトウトとしてしまいました。」
    「な…」

    「…窓を、開けていただけますかな?どうも空気が悪くていけない。コレでは皆寝言を言うのも無理は無いでしよう。」
    「年長者だからと立てておけば好き勝手にベラベラと…!」
    狂い鮭のクセに…と小声で吐き捨てるその隊長に
    「狂っているもので、寝言うわごとは領分でして。」と返すフライ

    「…それとも、まさか先ほどのお言葉が、『寝言ではない』と?」
    「寝言だよねぇ?まさかあの根拠もクソもない言いがかりが、『意見』なんかじゃあ、無いよねぇ?」
    サンダーも参戦して追い詰めていく。
    「ぐ…」
    「…今一度、言わせていただくが。 『窓を、開けていただけますかな』。
    …隊長殿。」

    会議終わった後、部屋から出たら先に退室してたサンダーとシルバーが話してて、フライに向かって鰭を振るから
    (余計なことをするなって怒られるかな)と苦笑しながら近づいたら
    「ああ、来たか。お前にも礼を言おうと思って待ってたんだ。」
    さっきはありがとう、と言われて面食らうフライ。

    「…怒ってるのか?」
    「なんで素直に礼を述べて疑われなきゃならないんだ…そんなに俺を捻くれ者だと思ってるのか?」
    「…まあ」「それはそう」
    「んぴぃ…。普段はそうかもしれないが、これは純粋に感謝してる…。」
    「ふふ、役に立てたなら嬉しいよ。というか、会議の筋から外れてたしな。」

    「あの隊長達、前もあんなだったからね、どっかで釘刺しとこうと思ってたから、いいタイミングだったよ。」
    「そうだな。まあつまり、お前をダシにしたようなものだ、礼には及ばない。」
    「…それでも、俺は自分のことでいっぱいになって会議全体のことなんて考えていられなかった。だから、礼を言う」

    本当は、俺が自身が諌めるべきだった。俺だって隊長なのに。
    と視線を下に落とすシルバー
    「俺にはたぶん、ああいう口と頭の回し方は、出来ない。だから、また世話になるかもしれない…」
    サンダーと顔を見合わせるフライ。
    矜持が一際強いシルバーが、そんな風に頼むなんて思ってなくて2匹して驚く。

    「どうした?お前らしく無いな?」
    「何かあったの?」
    「…今までとは、勝手が違う。俺に掛かる負担が無駄に大きくなれば、副官の負担も大きくなる。」
    なるほどなと頷く2匹。
    「…最終的に、引き受けるしか無いと諦めた。アイツに負担を強いると分かっていたのに。」
    だから、今後も頼るかもしれない

    「…俺が、俺だけが努力しても、どうにもならないことがある。それは、承知している。だから、頼らせて欲しい。」
    あ、サボりたい訳じゃないからな!自分のすべきことはもちろん引き受けるつもりだと慌てて付け加えられて頷く2匹。
    「もちろんいいよ。」
    「まあ、すぐに必要無くなると思うがな。」

    「う…、それは、期限付きでなら頼まれてくれる、ということか…?」
    「いやいや、あれくらいならお前もすぐ出来るようになるさ。」
    「そうそう。フライの最初の会議なんて酷かったからね。」
    「さっきの様子を見る限り、問題なさそうだが…」
    「年月というものはありがたいな、全て煙に巻いてくれる」

    「具体的にどうだったんだ?」
    「新米だからと振られた業務に全部『いやだ』って答えてたね。」
    「…それは、俺でもやらないな…」
    「そんなんでもあれくらい言えるようになるんだ、安心したろう?」
    「ふ、確かに。これ以上ないな。」
    いつもの調子でクツクツ笑うシルバー。

    「ま、それは反面教師にしてもらうとして。こんなとこで立ち話続けるのもなんだし、ウチでお茶でもする?シルバー隊長にちょうど頼みたいこともあったから。」
    「ん、交換条件があるならありがたい。頼むばかりは気が重い。」
    「良い心がけだ。じゃあサンダーがふっかけすぎないよう俺も参加しようか」

    「い"…?!」
    「ふふ、残念、フライがいるから無茶は言えないなあ」
    「全く…。なんでも信用しきって相手のテリトリーにホイホイ着いて行かないように。」
    「や、やめてくれ…これで今ふっかけられたら断れない…」
    「だろう?こういう状況を回避するように立ち回らんとな」
    勉強になったなと言われるシルバー

    「…なぁ、もしかしてなんだが、1番引っかかってはいけない2匹に引っかかってるってこと、ないよな…?」
    「ふふ」「さてなぁ」
    「ぴぃぃ…💦」
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