月が落ちてきてしまえばいいのに。
ぼくが重力操作して落とせるのは、後ろにあったメリーゴーランドの電球くらいだったけど、ちょっとすっきりした。もっと壊してしまいたい。
「そんなの本当のスゥじゃないよね? 一緒に…」
本当のぼくなんて、ぼくにもわからないのに嘘って決めつけんなよ。
小さいシオが泣きそうな顔で本を抱えている。
“そいつ”のマギアじゃきっとぼくに近づくこともできないのにさ。
【スゥ】
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