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    ai_harari

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    現代から未来まで転生を繰り返し、やがて世界を革命するに至る燈啓のネタつめ。
    ブルースカイで連投してたものをまとめました。

    転生大河ロマン燈啓ネタ3本※個人的に二次創作における「転生」って原作キャラと同一の魂・名前・外見など(場合によっては家族関係や“転生前”の記憶も)を有するという条件からいわゆる「輪廻転生」ではなく「平行宇宙(記憶アリの場合は宇宙移動)もの」と解釈するほうがしっくりくるんだけど、ここでは「同一宇宙(世界線)において一定時間経過後に同一人物として転生」という設定を採っています。

    【経緯】
    ヒロアカが未来の話ということは、個性の存在しない世界=現パロ的なことをやる場合、『超常発生前』つまり本編よりも過去の時間軸と考えてもいいのでは?
    現代=過去で恋人同士だった鷹見啓悟くんと轟燈矢くんの魂が数百年(※正確にはヒロアカ本編が超常発生から130年後ぐらいの話らしいから、最短で100〜130年)後に荼毘とホークスとして再会した結果、ああなる。つまり転生後に破局する運命のカップル。それって最高じゃん!!!

    ということを唐突に思いついたことから、「現代~原作本編~未来」に至る転生大河ロマン燈啓のネタを考えたのが下記です。


    ①過去:202X年 現代リーマンパロ編

    大企業フレイム社の社長長男、轟燈矢。開発部の上の方の役職に就いてるけどやる気はない。父はまだ学生である末っ子にばかり目をかけていて、彼に後を継がせたがっているのがバレバレなので、やってらんね〜と思ってる。要領がいいのでやる気ない割に仕事はめっちゃデキる。ただしキレると怖いしデキない人間を容赦なく切り捨てる面があるため周囲からは若干おびえられている。だいたいが父親の強権的かつ支配的な教育のせい。

    ある日他社からの引き抜きで鷹見啓悟くんが入社してくる。人当たりもよくめちゃくちゃ有能で、あっという間に部署に溶け込む。燈矢くんとしては年も近いし、ぶっちゃけめっちゃ好みだし他人と話しててストレスなく会話できること自体がめずらしいし、人の懐にスルリと入り込んでくる割に腹の底は読めなかったり、どっか寄る辺ない感じとかなんとなく自分と近いものを感じてどんどん惹かれてく。

    段々距離が縮まってきて燈矢くんが「これは…いけるんじゃないか……?」って思ってたタイミングの金曜の夜、二人きりで残業してて「おまえもう終電ないだろ。タクシー呼ぶから領収書ちゃんともらっとけよ」って言ったら啓悟くんが「えー、燈矢サン家(一人暮らし、会社激近タクで5分)泊めてくれないんすか」って駄々こねだすので、「おまえさぁ……、それどういう意味で言ってる?」って聞いたら啓悟くん「どういう意味に取ってもらってもいいですよ。ちなみに俺、今日勝負下着っす」ってニンマリするので、即タク!即家!即ベッド!になって始まる。
    ちなみにその夜は下着をじっくり見る余裕なんてなかったので翌朝にまじまじ見てみたら普通にファストファッションで〇枚セットとかで売ってる黒のボクサーパンツで、おまえこれ勝負下着じゃねぇだろって指摘したら啓悟くんは全然悪びれる様子もなく「あー、そっすね!」って答える。
    「だってそんなの、脱がない限り本当かどうか分かんないでしょ。脱がなかったら嘘はバレないまま、何も起こらずに終わり。脱ぐなら……、もう下着のことなんてどうでもいいっすよね?」っていたずらっぽく笑って「こんくらいの嘘なら、かわいいもんじゃないですか」って言うからもう燈矢くんたまんなくなってしまう。
    そっからお付き合いを始めて、順調に交際していたのだが……。
    啓悟くんはある日突然会社を辞め、燈矢の前から姿を消してしまう。

    そしてその直後、フレイム社にて発表直前までこぎつけていた新技術(?)をライバル社が一足先にリリース。極秘事項が流出していたことが判明し、社内は騒然となる。そこで鷹見啓悟が実は雇われの企業スパイだったこと、奪われたデータの大半は燈矢のIDを通して抜き取られていたことが発覚する。
    この新技術にかけていたフレイム社は倒産寸前に追い込まれ、燈矢は辞職する。

    それから数ヶ月後、燈矢の家をふらりと訪れる啓悟。
    「ねえ燈矢。どうしてデータ盗らせてくれたの?」

    実は燈矢も途中から啓悟の正体に勘付いていて、その上であえて啓悟が情報を盗むのを見逃していたのだった。
    燈矢くんは「さあな。お父さんに一泡吹かせたかったのかも。会社なんて潰れちまえって前から思ってた。役員会でのお父さんの顔、傑作だったよ。あれが見られただけでおまえに賭けた甲斐があった」って笑う。
    二人はお互いに分かっていながら利用し合っていたのだ。
    「おかげで任務には成功したけど、正体バレたのは初めて」って力無く笑う啓悟くん。啓悟くんとしては別に恋愛関係になるつもりも、その必要もなかったのに、どうしても惹かれちゃって一線越えちゃって、そしたらどんどん苦しくなってダメだったって吐露するし、燈矢くんも最初は全然気づかなかったけど、関係が深まるにつれて啓悟くんがつらそうになってくから気づいたって話す。

    燈矢くんが啓悟くんを抱きしめて「おまえスパイ向いてないよ、俺なんかに絆されちゃって。次はミスんなよ」って言うから啓悟くんはその肩に額こすりつけながら「次もたぶん燈矢にはかなわんけど、がんばってみるよ」って言う。
    「そういや“啓悟”って本名?」って聞かれて「いや偽名だよ、俺いくつも名前持ってるから」ってサラッと答えるけど「でもこれからは鷹見啓悟を本名にして生きていこうかな。おまえにその名前で呼ばれるの、好きだったから」って燈矢の胸の中でつぶやく。

    「会社も潰れちまったし、せっかくおまえが盗んだ新技術(?)も世の中がこんなになっちまったら意味ねぇな」って笑う燈矢くん。
    そうだね、誰もこんなの予想できなかったから。きっとこの先めちゃくちゃだろうけど、俺たち一緒にいようよ……って二人がひっそり手を取り合う部屋の外では街頭ビジョンでしきりに"光る赤子"の話題が流れていて、社会は発現しはじめた超常によってすでに混乱が引き起こされている。
    この静かな部屋も、やがて大いなる混沌に呑み込まれていくだろう。でもそれまで、あとほんの少し、この二人きりの時間が続きますように。(完)


    ②現在:22世紀半ばくらい(推定) 原作本編

    二重スパイのヒーローホークスとヴィランの荼毘として出会い、関係を深めるが、対立し破局に至る。

    前世の記憶などはないものの、まるで過去のやり取りが予言だったかのように啓悟くんの潜入捜査はやっぱり燈矢くんに見破られるし、啓悟くんは望み通り「鷹見啓悟」として生まれ、ちゃんと燈矢くんに名前を呼…んで……もらえる………。
    本人たちはこれが前世からの因縁や予言や望みだったなんてもちろん知らないし、聞いたって信じないだろうけど。


    ③未来:23〜4世紀くらい? 未来転生革命編

    本編から100〜150年後くらい。
    人類全員が個性を持って生まれるが、個性によって過去さまざまな争いが引き起こされ社会の存続が脅かされてきたという判断から、誕生と同時に個性因子を封印するマイクロチップが埋め込まれるようになった時代。
    「昔(ヒロアカ時代)は街中で個性を使って闘ったりしていたらしい、野蛮だね」みたいな価値観が一般的になってる。

    燈矢くんは個性解放のため秘密裏に動いているレジスタンス組織に所属している。前世の記憶はないが、魂に個性への強烈な執着みたいなのが刻み込まれている。その執着心から早々に家を出て家族と縁を切ったので、父親との確執などはない。

    啓悟くんは今回も公安に所属し、コードネーム「ホークス」として行動している。
    この時代の公安も相変わらずロクでもないので、市民には個性を封印させつつ誰がどういう個性持ってるかはすべて把握しており、都合の良い個性の子はスカウトしてマイクロチップ無効化(=個性解放)できるツールを渡して"社会の安定のため"に活動させている。啓悟くんは今世でもそれに絡め取られてしまったため、必要な際のみ剛翼を解放し暗躍している。前世=ヒーローとしての「ホークス」の記憶がある。ごく稀に個性因子に記憶が刻まれてることがあるとかで、初めて個性解放されたときに記憶も戻ってしまった。バレたら公安に研究材料にされることが目に見えているので誰にも言ってない。

    レジスタンス組織への潜入任務を受け、潜入した先で燈矢くんに出会い、関係を深める。
    啓悟くんとしてはレジスタンスに共鳴するところもあるが、燈矢くんが個性を解放するとその身を焼いてしまうと知っているため解放させたくない。でもそれはいくら説明しても燈矢くんには理解されない。たとえ身を焼かれようが自分の力を知りたいっていうのが燈矢くんだから、結局彼らは対立する運命にある。

    なお互いの陣営にヒーローとヴィランの転生組がごちゃ混ぜでいてほしい。
    ミルコさんは絶対レジスタンス側にいそう。
    個性因子封印チップはイレイザーヘッドの"抹消"を基にしてる感じなので、兎の身体的特徴はそのままだけど脚力は封印されている状態。「あたしはもっと速く走れるはずだ」って燃えてる。記憶はない。

    分倍河原は……公安側にいる。あの個性を公安が放っておくはずはないから……。
    なんならホークスさんとチーム組んだり一緒に寝泊まりしたりしてるし、ホークスさんのほうが年下で後輩なのにめっちゃ面倒見てる。
    記憶は……ないはずなのだが……公安によって個性酷使されすぎるとたまに錯乱し、ホークスさんに「あれ、おまえ俺を殺した?違うよな、俺が俺を殺したんだ。俺見たんだよな」とか言い出すからホークスさんは心臓がぎゅってなりながらなだめてあげてる。
    潜入任務につくホークスさんを分倍河原が「おまえすごいな!えらいな!俺ならチビっちゃってすぐバレちまう」とかってめっちゃ褒めてくれるから、ホークスさんは「あなたは良い人だから嘘がつけないんですよ、俺と違って」って……つらすぎるのでこの辺にしとこう。

    潜入捜査が順調に進み、とうとう組織への一斉掃討が実行される。
    啓悟くんの正体が判明し、燈矢くんはショックと混乱に叩き落される。しかしそれでも混戦の中、公安の個性解放アイテムを奪取することに成功し……啓悟くんの制止も間に合わず、とうとう蒼炎が解放されてしまう。
    そして個性と共に、前世の記憶も取り戻す。

    全身を炎に包まれる中、異様な笑い声を発しはじめる燈矢くん。荼毘か……!と察する啓悟くん。
    燈矢くんは「おまえ…相変わらず汚ねぇことやってんな」ってそれまでとはまるで違う顔つきで笑う。
    全身がただれていく中で燈矢くんは「いいよ、分かった。今回はお父さんもいないし……おまえに見せてやるよ」って言い残して姿を消す。啓悟くんはその場に取り残され……彼と闘うしかないことを悟る。

    そしてクライマックスは二人の対決になる。激しくぶつかり合う中で、啓悟くんは公安から盗み出した、レジスタンス側がずっと探していた全人類の個性解放につながる鍵をこっそり渡し「ぶち壊せ」って言い残して燈矢くんの腕の中で死……ぬと見せかけてしっかり生き残ってほしい。
    人々の個性が解放され、ふたたび混沌の世が訪れるだろう。しかし個々人の持つ多様な力や能力を抑圧し封印してしまうことが正解ではないはずだ、また挑戦と失敗を繰り返して人類史は刻まれていくのだ……。(完)

    こうして出会いを繰り返し、そのたびに利用し合ったり対立したりぶつかり合いながら、遠い未来でとうとう二人の意志が噛み合って世界を丸ごと変える革命を達成する大河ロマン転生燈啓でした。


    番外:過去逆行編
    ※ここまでの理屈だと「記憶アリの現パロ」はつまり「過去への逆行」ものということになるのでは?という発想から考えた話。

    「ホークス」だった記憶を持ってる啓悟くんが、今の自分が生きているのは「個性の存在しない並行宇宙」だと思っていたら実は「同一世界線の過去」に逆行していたのだということに気づく。
    来たる未来の混沌を防ごうとAFOの母(おそらく最終決戦後にAFOのDNAだかを解析しルーツを探る中で母親の特定に成功していたとかいう設定)を見つけだし、出産前に保護しようとするのだが、浮浪生活をしていた彼女は裏社会とつながりがあって、そこの抗争に巻き込まれて志半ばで命を落としてしまう。その最期に手を握っているのが燈矢くん。

    燈矢くんとはAFO母を探す過程で、裏社会の底辺あたりで偶然出会った。今回も家庭環境こじれてドロップアウトしてた燈矢くんを啓悟くんとしては放っておけなくて、世話焼いてるうちに懐かれた…たぶん……。未来の燈矢くんのことを知ってるからこそ、現世の燈矢のことも未来の世界のことも救いたいと思ったんだけど、そうやってあれもこれもがんばろうとするから破綻しちゃって、結局未来は変えられなかった……悲しいね……。

    超常なんてまだ誰も目にしたことのない世界で一人だけ啓悟くんのこと信じてくれたのが燈矢くんで、最期の瞬間に「死ぬな」ってぼろぼろ泣くから啓悟くん笑っちゃって「次会ったらおまえは俺を殺そうとするよ、これは予言ね」ってキスをする。次に出会うとき俺は羽を、お前は炎を手にしているだろう。そうして傷つけ合うだろう。それでもまた会おうね、未来で……。(完)

    ちなみにこの場合、燈矢くんは目の前で啓悟くんを死なせてしまったことにより魂に「力」への渇望が強烈に刻まれた可能性があり、転生後父親によってそこに火をつけられた結果、巡り巡ってホークスさんの背中を焼く未来に行きついたのかもしれない。
    ものすごい不条理だけど、運命ってそういうものだよね。だから二次創作が好きだよ!

    以上、「転生して破局する運命のカップル」ってやばすぎやろ、という発想から派生した3本でした!
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    kon_bnnu

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