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    mochudayo

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    mochudayo

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    タイトル通りです。
    ボイスドラマ作るならこんな感じのがいいなって思ったネタ。
    こんなふうにだらだら会話してて欲しい。どれが誰のセリフなのかは何となく察してくれ。

    ジュマリの結婚記念日に贈るプレゼントをエトワァルが選んであげる話「結婚記念日のプレゼントを選んで欲しい?」
    「ええ。男の人の目線で意見が欲しくて」
    「構いませんが…クロウリー様の方が適任では?」
    「クロには昔から誕生日とかのたびに頼りきってたから、もう何も思いつかないって言うのよ」
    「そうでしたか…。そういうことでしたら、お供いたします」
    「ありがとう。エドはセンスがいいから、頼もしいわ」
    「私でお力になれると良いのですが」
    「ふふ、貴方こういう事になると自信が無くなるのね。そんなに気負わないで。今から時間ある?」
    「…少々お待ちを。……はい、問題ありません」
    「ならさっそくお願いするわ!もうあまり日がないの。早く決めなくちゃ」

    ++++++++++++++++++++++++++++++

    「結婚記念日のプレゼントを選んで欲しい?」
    「うん。毎年誕生日とかでもいつも迷っちゃうからさ、女性の意見が欲しくって」
    「プレゼントねぇ。今まではどんなものをあげてたの?」
    「アクセサリーとか、お菓子とか、小物とか…。どうしても似たようなものになっちゃってさ」
    「奥様は団長がくれるものなら何でも喜んでくれそうだけど」
    「でもせっかくなら、今までにないものをあげたいんだ」
    「否定はしないのね。いいわよ。手伝ってあげる」
    「ありがとう!」
    「ただし、お礼は弾んでもらうわよ」
    「えっ…な、何を…?」
    「それは…デートが終わってから教えてあげる♡ちょうどいま用事もなくなっちゃったし、さっそく選びに行きましょ!」
    「今から!?それにデートって、ちょっと、待ってよアダラ!」

    ++++++++++++++++++++++++++++++

    「今までは、どのようなものを差し上げていたのですか?」
    「そうねぇ…。デパートでホワイトデーとかに売られてるような物はひと通り渡したと思うわ」
    「つまり今回は、定番のもの以外をお探しなのですね」
    「そういうこと。ジュークは何をあげても喜んでくれるから、今何が好きなのかあんまりわからないのよね」
    「マリィ様は団長と幼馴染だったとお聞きしました。子供の頃からお好きだったものなどは、何かございますか?」
    「う〜ん…そうねぇ。ちょっと古いものが好きだったわね」
    「古いもの、ですか」
    「アンティークっていうのかしら。古い美術品とか、昔の魔具とか。小さい時に一緒に行った美術館で、熱心に説明してくれたのを覚えてるわ。歴史を感じるところが好きなんですって」
    「年代物となると、少々値が張るものが多そうですね」
    「そうなのよ。高価なものをあげても喜ばないでしょうし。それにあたしはそういうのよくわからないのよねぇ。…エドは詳しそうよね」
    「いえ、私も全く」
    「そうなの?」
    「芸術には疎いもので」
    「じゃあ、エドの好きなものってなぁに?」
    「好きなもの…何でしょうね。あまり考えたことがありませんでした」
    「あら、なんだか昔のクロみたいね」
    「………」
    「ふふ、ごめんごめん、露骨に嫌な顔しないで。さ、着いたわよ」
    「大型ショッピングモールですか。確かにここなら何でも揃っていそうですね」
    「普段見ないようなお店もとことん回るわよ!よろしくね、エド」
    「善処いたします」

    ‪++++++++++++++++++++++++++++++

    「さぁて、何から見ていきましょっか」
    「僕から頼んでおいてなんだけど…随分楽しそうだね」
    「それはそうよ。奥様にあげるものをワタシが選べるって思うと、うふふ、ワクワクしちゃう!」
    「アダラは本当にマリィと仲がいいよね」
    「奥様は可愛くて大好きよ。一生懸命なところがすごく。団長は?どんなところが好きなの?」
    「え!?」
    「聞きたいな〜、あなたたちの馴れ初めとか」
    「それ…今日の買い物と関係ある?」
    「あるわよぉ。ワタシの知らないあの子のことを教えて貰えれば、プレゼントも選びやすくなるわ」
    「…半分くらいは好奇心で言ってるよね?」
    「そんなことないわよ。10割好奇心に決まってるじゃない」
    「思ってたよりひどかった!」
    「で?」
    「で、って…馴れ初めのこと?僕らは幼馴染みだから、いつから、っていうのがあんまりわからないんだ」
    「気づいたら好きになっちゃってたのね」
    「そう、だけど…なんか、口にすると恥ずかしいなぁ。終わってもいい?」
    「え〜まだ始まってもいないじゃない!それからそれから?どっちからプロポーズしたの?」
    「ほ、ほら、時間もないし!どこから回る!?」
    「仕方ないわねぇ…じゃあそれはまた今度、じっくり聞かせてもらうとして」
    「諦めてはいないんだね…」
    「定番のものから見ていきましょうか。アクセサリーも何度もプレゼントしたかもしれないけど、今の奥様に似合うものがあれば、特別感があるでしょう?」
    「今のマリィ?どういうこと?」
    「人は変わっていくものよ。例え1年でも、似合うもの、特に身につけるものは移り変わりしやすいわ。あと単純に流行も変わるしね」
    「そういうものなんだ。じゃあ、“あげたことがないもの”に、拘りすぎなくてもいいってことだね」
    「ワタシはそう思うわ。今の奥様にピッタリ!ってものなら、それは素敵な記念になるはずよ」
    「そっか…ありがとうアダラ。なんか、気が楽になったよ」
    「さ、気を取り直して探しましょ!」

    ‪++++++++++++++++++++++++++++++

    「う〜〜〜ん……」
    「…なかなか、これというものが見つかりませんね」
    「なんていうか…The定番!って感じのものしか見つからないわねぇ。どれも変わり映えしないというか」
    「女性用の品の方が何でもバリエーションが豊かですからね。普段マリィ様が選ぶものと比べると、似たようなものが多く感じるのでしょう」
    「あんまり男の人向けってことに拘らなくてもいいのかしら。メンズアクセとかも見てみたけど、ジュークに似合わなさそうなのよねぇ。なんかギラギラしてるし。ああいうのはクロの方が似合いそうよね」
    「同感です」
    「まあ似合わなくても、本人が好きなら喜んでくれるだろうけど…あんまりこういうのも興味なさそうだし。ジュークの好きそうなもの…う〜ん。エド、なんだと思う?」
    「…団長のお好きなものというと、マリィ様しか浮かびませんね」
    「あたし?」
    「ええ。なので、マリィ様のお好きなものを選んで差し上げるのはいかがでしょうか」
    「あたしの好きなもの…」
    「マリィ様が仰っていたように、団長は何でも喜んで受け取ってくださると思います。それが大切な方の好きなものなら、尚更」
    「そうかしら」
    「…さっき寄った店で、マリィ様が素敵だと仰っていたブローチがありましたよね。少しレトロで…アンティークにも見えるようなデザインのものが。あれはいかがでしょう」
    「ああ、あれね!あたしが欲しいくらいだなって思ったものだけど…ジュークに似合うかしら?」
    「ブローチでしたら服だけでなく、鞄にも着けることができますし、アクセサリーよりは身につけやすいのではないでしょうか」
    「それもそうね。ちょっと戻ることになるけど、もう一度一緒に見てもらえる?」
    「もちろんです」

    ‪++++++++++++++++++++++++++++++

    「奥様はよく薔薇のアクセを付けてるわよね。イヤリングとか」
    「好きなんだって。友達が庭で育ててたのを、よく貰ってきてたんだ」
    「あら、可愛いエピソード」
    「自分でも育ててみたいらしいけど、マリィはどうにも植物を育てるのが苦手みたいでさ。ミントを枯らしたって聞いた時は思わずクロと笑っちゃったよ」
    「あの子、変なことで不器用よね。お料理も苦手なんでしょ?」
    「うん…エドに頼んで特訓もしたそうなんだけど、あまりにもその…マリィが自由にやりすぎて、エドが怒って匙を投げたらしいよ」
    「怒ったの!?奥様に!?え〜、見たかったなぁ」
    「エドはマリィには懐いてるのにね。まあ…あれを見たらそうなるかな…」
    「ふふふ、何だか気になってきたわ。どんなもの作ったら、あのエドワードくんを怒らせるのかしら」
    「知らない方がいいこともあるよ…」
    「でもいつも一生懸命よね奥様。ワタシあの子のそういうとこ、大好き」
    「…アダラはいつも僕らのことよく見てくれてるよね」
    「そうかしら?好きな子は気になっちゃうものじゃない?」
    「マリィのこともだけど、僕やクロやエド…皆の頑張りを認めて、その上で的確なアドバイスをくれるじゃないか。とっても助かってるよ。いつもありがとう」
    「……なぁに突然」
    「あはは、こういうのは思った時に言っとかないとね!」
    「……そういうとこ、ずるいわよね」
    「え?」
    「団長はお礼が言えていい子ね〜って言ったの」
    「うわ、ちょっと!やめてよ、頭撫でようとしないで!幾つだと思ってるんだよ」
    「ワタシから言わせれば、団長なんてまだまだお子ちゃまよ。悔しかったらもっと頑張るのね」
    「頑張るって、何を?」
    「んー、いろいろ!」
    「適当だなぁ」
    「…あ、ねえ団長。これなんてどう? 」
    「え、どれ?」
    「この薔薇がついてるやつ。お洋服やバッグに着けたら、いいアクセントになるんじゃないかしら」
    「わ…いいね!スチームパンクってやつ?マリィに似合いそうだ」
    「お値段もお手頃だし。あんまり高価なもの贈っても喜ばないでしょ、奥様」
    「よくわかってるなぁ。昔ちょっと背伸びして高級なアクセサリーを贈ったら、もっとお金を大事にしろって怒られたよ。受け取ってはくれたけど」
    「でしょうねぇ。さ、お会計済ませたら、次はラッピング用品見に行きましょ」
    「え、お店の包装じゃだめ…?」
    「団長、どうせ今回はワタシと選んだって正直に伝えるでしょ?それなのにお店の簡単な包装で渡すなんて嫌!ワタシが監修してあげるから、素敵に包んでから渡してちょうだい」
    「わ、わかったよ。責任重大だなぁ」

    ‪++++++++++++++++++++++++++++++

    「結局あたしが好きなやつにしちゃったわ!」
    「決まって良かったです」
    「エド、付き合ってくれてありがとうね。疲れたでしょ。お茶でもして帰りましょ」

    「いらっしゃいませ〜。空いてるお席へどうぞ!」
    「さあ何飲む?あたしの奢りだから、好きなもの頼んで」
    「ではアイスコーヒーを」
    「エド〜?好きなものって言ったわよね」
    「そう言われましても…」
    「ふふん、隠しても無駄よ。それとも気づいてないのかしら。貴方、甘いもの好きでしょ?」
    「!」
    「このあいだ差し入れで貰ったドーナツ食べてた時、いつものポーカーフェイスがちょっとほころんでたわよ。ね、抹茶は飲める?」
    「…いえ、まだ飲んだことがなく」
    「なら試してみましょ!すみません、この期間限定抹茶ラテ2つ」
    「……マリィ様、私は…」
    「なあに?あたしの勧めたものが飲めないって言うの?それとも、あたしに2つも飲ませて太らせるつもり?」
    「いえ、その……有難く頂戴いたします」
    「よろしい。…ねえ、エド。うちのギルドは楽しい?」
    「どうなさったのですか、いきなり」
    「ちょっと気になっただけ。あたしはね、すごく楽しい。ジュークとクロと3人で始めたギルドだけど、エドやアダラや、他の皆も集まってくれて、今の銀の星がある。その事がとっても幸せなの。ありがとう、ジュークについて来てくれて」
    「…勿体ないお言葉です」
    「お待たせ致しました〜。抹茶ラテになりまぁす」
    「ありがとう。…わ、可愛い!ラテアートって飲むのが勿体なく感じるけど…せっかく温かいんだし、冷めないうちに頂きましょ」
    「そうですね。…頂きます」
    「…美味しい!もっと苦いのかと思ってたけど、随分と甘めなのね」
    「…先程のご質問ですが」
    「ん?」
    「ギルドでの活動はやりがいを感じています。以前の仕事では得られなかった満足感がある。つまり…私も楽しいと、思えているのでしょうね」
    「…ありがとう。これからもそう思って貰えるように、あたしも頑張るわ」
    「ええ、私も皆様について行けるように、精進いたします」
    「…ねえ、前から思っていたんだけど…エドはきっちりしすぎてるのよ。もっと肩の力抜いてもいいと思うわ」
    「それでは仕事になりませんので」
    「手を抜けって言ってるわけじゃないのよ。もう少し気を楽にして…そうだわ!またこんな風に、一緒にお茶でも飲みましょうよ。今度は仕事中にね」
    「仕事中に、ですか?」
    「そう。休憩も大事だからね。エドだけじゃなくて、ジュークもクロも一度何かをやり始めたら止まらないんですもの。だからこうやって、一緒にお茶でも飲んで一息ついて欲しいのよ」
    「…いいのでしょうか」
    「気後れするならこう言ってあげる。これは命令よ、エドワード。適度に休憩すること」
    「…承知いたしました。今後はそのように致します」
    「ならよし!…ねえ、デザートも頼まない?あたしお腹空いてきちゃった」
    「お付き合いしますよ。こちらの期間限定のものはいかがですか?」
    「抹茶パフェ!いいわねぇ、ふふ。ラテ美味しかったのね?」
    「ええ、とても。これからは好きなものを聞かれても困ることがなくなりそうです」

    ‪++++++++++++++++++++++++++++++

    「すっかり暗くなっちゃったね。遅くまでありがとうアダラ」
    「どういたしまして。素敵なものが見つかってよかったわ」
    「喜んでくれるといいなぁ」
    「…団長、ホント奥様のこと大好きよね」
    「え、う、うーん。まあね」
    「羨ましいなぁ。ワタシもそんな人と出会ってみたいものだわ」
    「アダラなら引く手数多じゃないの?」
    「ま、雑なお世辞」
    「お世辞じゃないよ。きみに憧れる人も多いだろ?マリィだってそのひとりだし」
    「…奥様が?」
    「マリィはアダラみたいになりたいんだってさ」
    「…ふぅん。じゃあ今度、可愛い子を潰さない程度に虐める方法も教えてあげないとね♡」
    「そうやってはぐらかすから、皆知らないだけなんだよ、きみのこと。…アダラの真面目で思いやりがあるところに、僕らはいつも助けられてるよ」
    「……」
    「…たまにはさ、素直に気持ちを吐き出してもいいと思うんだ。僕もマリィもクロも…エドだって何だかんだ言いながら、受け止めてくれると思うよ」
    「……」
    「……いたたたた!何で抓るんだよ!?」
    「ふんだ、生意気」
    「えぇ…アダラ、いつも僕にだけ厳しくない?」
    「団長が1番困った子だからよ。エドワードくんのほうがよっぽどわかりやすくていいわ」
    「どういう基準で言ってるのそれ…」
    「ほら、もうワタシの部屋に着いたから。送ってくれてありがとう。さっさと帰ってねんねしなさいな」
    「…いろいろ言いたいけど、まあいいや。今日はありがとう。また明日」
    「おやすみなさい。プレゼント落とさないようにね〜」
    「だから、幾つだと思ってるんだよ!おやすみ!」

    ‪++++++++++++++++++++++++++++++

    「あ、いたいた。エドワードくん!」
    「…アダラ様」
    「聞いたわよ〜。奥様からのプレゼント、エドワードくんが選んだんですって?」
    「アダラ様こそ。団長からのプレゼントは貴方様が選ばれたとか」
    「まさか同じものを選ぶなんて、ふふ、思ってもみなかったわ。あのスチームパンク風のブローチ、素敵だったわよね。ワタシたち趣味が似てるのかしら?」
    「やめてください。はぁ…なぜ私はあの時別のものを勧めなかったのか…」
    「いいじゃない、本人たちはとっても喜んでたんだし。ワタシたち、いい仕事したのよ」
    「…そう思うことにします」
    「誰かさんに約束ドタキャンされちゃったから団長とデートしてきたけど、案外楽しかったわ♡」
    「それは何より」
    「次は団長のお誕生日ですって。ワタシも何かあげちゃおうかしら。エドワードくん、今度一緒に選びに行かない?」
    「お断りします。おひとりでどうぞ」
    「また被っちゃうかもよぉ?」
    「……はぁ。わかりました。いつですか」
    「そう来なくちゃ!それじゃあねぇ…」
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