10月イベント新刊予定の啓燈 俺は、ホークスとして生きた俺を覚えていた。
何の因果か、逆行、とでも言うべきか、自分の人生の終わりを父親に殴られて思い出した。とはいえ、思い出したからと言って、俺の何かが変わることは無い。だって、俺はなりたい俺になれたから。そりゃあもちろん、人殺しなんて好んでしたくはない、でもその行動原理も理由もわかる。だから俺は、ホークスとして生きた俺の記憶を受け入れて、そしてより良い方向になるよう努力した。
全部が全部俺の力だけではないが、まぁ頑張った甲斐あって、この世界は以前と比べたら随分と平和になった。
連合は存在すらしていないし、中心的人物達は各々自身の人生を歩んでいる。詳しく踏み込んではいないが、志村家が壊滅することも無く、轟燈矢が山火事を起こすこともなく、渡我被身子が事件を起こすこともなかった。
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