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    kirche_is_dcst

    @kirche_is_dcst

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    千ゲ生産業。左右相手完全固定。千左固定。カプ固定だけど主人公総攻めの民なので千は全宇宙抱けるとは思ってる。逆はアレルギーなので自衛。
    基本フェチ強めのラブイチャ。ワンクッション置いてるけど時々カオスなものも飛び出します。
    受けの先天性・後天性にょた、にょたゆり、パラレル、年齢操作やWパロもあり。みさくら、♡喘ぎ多め。たまにゲがかわいそうなことに。(要注意案件はキャプションに書いてます)
    最近小説AIと遊んでます。
    一時期特殊性癖チャレンジをしてた関係で触手とかなんか色々アレなやつもあります。

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    kirche_is_dcst

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    以前書く約束してたLOVELESSパロ千ゲ。草灯:ゲ、立夏:ショタ千、名前付きのモブがいます。
    キオくん:うっきょさん、ユイコ:コハチ、弥生さん:つかぴ、学園長:✖︎先生、渚先生:🚬みたいなキャスティングしてるのでたまに続きます。

    #Wパロ千ゲ(らぶれす)
    wParoChigae

     ……親父がいなくなった。

    ある日、突然。全く連絡が取れなくなった。
    スマホからGPSの電波を追跡しても、圏外の表示が出るばかりで。
    どんな通信手段を使っても、百夜にたどり着くことができない。
    警察にも連絡したが、行方は杳として知れなかった。
    幸い、養母は健在だったし、何かあった時のために、百夜は十分な蓄えを用意してくれていたから、当面、生活に困る心配はない。
    顧問弁護士だと名乗る男が安心させようとしたのか、そんなことを言ったが安心できるはずもなかった。
    ……それではまるで、最初からこうなることがわかっていたかのようではないか。
     何か、予兆のようなものは。
    百夜の行方の手がかりになるような出来事はなかったか。
    必死に記憶をたどった。

     最後に話したのは、たぶん先週末。
    週明けから出張に出かけることになっていて、しばらく離れるのが寂しい、と部屋を訪ねてきた。
    百夜はオトナなのに、どこかそんな、コドモみたいなところがあった。
    けれど、それは親父なりの大袈裟な愛情表現で、それがわかっていたから、不快に思ったことは一度もない。
    ……あの日、なんの話をしたんだったか。
    そうだ。名前だ。……本当の名前、と百夜は言っていた。
    「 ……たまにな、本当の名前を、別に持って生まれるヤツがいる。例えば俺だ。
    誰が決めるのかはわからねー。けど、そうだとわかる。……俺の名前は、Borderless。境界なき者、だ」
    「 ほーん。……百夜らしいんじゃねぇの。つーことは、俺にもあるのか?」
    ぴくぴくと耳を好奇心にそばだてながら問いかけると、百夜はいつも通り陽気な笑顔を返してくれた。
    そのうちわかる、とわらって。
    ……そうだ。あれを最後に、百夜は姿を消したのだ。
     そしてそれから、自分の中にも奇妙な欠損があることに気付いた。なにか、忘れている気がする。
    その焦燥は、日に日に大きくなって。
    なんだかじっとしていられなくて、小学校から飛び出した。

    「 どうしたの、千空ちゃん?……ないてるの?どこか、いたい?」
    駆け出した先で、正門前にいた人影にぶつかる。その男は、千空を受け止めると、同じ視線の高さまでしゃがんだ。
     ……あ。頭に、耳がない。オトナ、だ。
    年齢はそんなに離れていないように思うのに、その男のまんまるな頭には、彼と同じような獣耳が生えていなかった。
    生まれた時に人間の耳とは別に生えている獣耳と尻尾は、大人になれば……より具体的に言うなら、性行為をすることで取れてなくなる。耳が落ちる、と言う言い方をするらしい。……つまり、目の前の男はすでにそういう意味で、オトナなのだ。
    「 ……あ"ぁ?泣いてねぇし。つか、誰だテメー」
    少なくとも、自分は知らない顔だ。うちにも、きたことはないと思う。
    こんな特徴的な外見の男、一度見たら忘れるはずもない。
    左半分が白髪のボブヘア。右半分が黒髪のベリーショート。眉は短く整えてあり、整った顔立ちをしている。
    黒のタートルに、クリーム色のスキニーパンツ。……高校生か、大学生くらいだろうか。
    「 ……あれ?俺のこと、知らないの?」
    「 千空ちゃんが迎えにきてくれないから、来ちゃったのに」
    ぱちぱちと目を瞬いたあと、こちらを見上げてにこりとわらう。……胡散臭さしかないが、わらうとなんだか幼く見えた。
    「 知らねぇし待たれる覚えもねぇな。……回りくどいのは好きじゃねぇ。さっさと話せ」
    「 ……うん?俺はね、戦闘機」
    『戦闘機』?こんな華奢な、喧嘩慣れもしてなさそうなヤツが?あまりにその言葉と、男の風貌がそぐわなくて。探るように視線を向けた。
    「 ……うーん、困ったな……百夜パパから聞いてない、俺のこと?」
    思いがけないところで、百夜の名前が出て。探るように男を見つめる。
    「 百夜……親父の知り合い?……けど、ウチには来たことねぇな」
    うん、と頷いて。男はまたこちらを見てわらった。
    「 俺は幻。浅霧、幻だよ。よろしくね、干空ちゃん」
    笑顔で手を伸ばしてくる胡散臭い男に、躊躇はあったが。何か手がかりが掴めるかもしれない。そう思って、男の手を取った。
     話を聴きたくて。お気に入りの、高台にある公園へと手を引く。
    「 ……記憶の、欠落?そうなんだ……百夜パパは、伝えとくって言ってたから、ひょっとしてそのせいなのかな。千空ちゃんは一度見聞きしたことは絶対忘れないって聞いてる」
    じゃあ、せっかく会ったし。俺のこと忘れないように一緒に写真撮ろっか。
    そう言って、ゲンはスマホで何枚か写真を撮ってよこす。……やっぱり、なんだか妙な男だった。
    「 ……そう言えば、テメーはオトナなんだな」
    親以外では、周りにミミナシがいなかったから。物珍しくてそんなことを言ってしまう。
    「 うん?……ああ、耳のことね。でも大丈夫、いきなり千空ちゃんのこと襲ったりしないから」
    ふふっと軽やかな笑い声のあと。やわらかいものが頬に触れる。
    キスをされたのだと気付いて、一瞬固まったあと。ぐい、とゲンの横髪を引っ張ってくちびるを奪った。今度は、ゲンの方が固まってしまう。キョトンとした表情を見ると、なんだか印象よりだいぶ幼く見えた。
    「 ……千空ちゃん、意外と負けず嫌いなのね。ちょっとびっくりしちゃった」
    「 んじゃ痛み分けだろ。……先に仕掛けてきたのは、テメーの方だ」
    「 ……難しい言葉知ってるね。うん、でもいいよ。俺たちはこれから、どんなふたりよりも強くて固い絆を結ばなきゃいけない。……それが、俺の……そして君の力になるから。だから、俺を君のモノにして。俺のことは、千空ちゃんの好きにしていいよ」
    この身体もココロも。俺は全部千空ちゃんのモノだから。
    そう言って、手を取ると。
    まるであるじへの忠誠を、あるいは伴侶への愛を誓うように手の甲にくちづけた。
    何を言っているのかはよくわからない。絆なんて言われて急に育めるようなものでもない。けれどきっと。百夜にたどり着くには、それが必要なことなのだと直感的に悟る。

     ふいに、ぴくりと。なにかを感じ取ったように、ゲンの表情が硬くなった。警戒レベルが上がった、とでも言うのだろうか。
    アンテナを立てて、ソナーで周囲を探っている。そんな印象。
    「 …………いる」
    何が、と問いかけようとしたところで、ふいに。ゲンの夜空の色の瞳が、こちらを覗き込んだ。
    「 好きだよ、千空ちゃん。……出会う前から、ずっと。百夜パパに話を聞いて、どんな子なんだろうって毎日想像してた。会って、やっぱり好きになった。だから」
    「 あ"ぁ?いきなり何言ってやがる?」
    怪訝な顔をする千空に、ゲンはまたわらう。
    「 ……約束したの。百夜さんと。何かあったら、俺が君を守るって。……だから、なんでもあげる。なんでもしてあげる。
    君の目的のために、俺を使って?」
    「 ……肝心なことは教えねぇクセに、ペラペラよく喋りやがるな」
    百夜と約束したと言った。ではこの男はやはり百夜を知っているのだ。けれど、何があったのか、今どこにいるのか。
    一番知りたい情報が、与えられない。
    「 ごめんね、それはまた追々。俺は、言葉(スペル)を操る者だから、口数が多いのは大目に見てほしい」
    苦笑すると、ゲンは先程からずっと警戒を向けていた方角に向き直る。長い指が襟を下げると、包帯に覆われたしろい首が見えた。
    「 おい!てめぇ誰だ!?……まさかラブレスの戦闘機かよ!?」
    飛び込んできた声は、まだ少年のようだった。視線を向けると、千空とおそらく同世代……小学生くらいの男女二人組がこちらを睨みつけていた。……ラブレス?誰のことだ?……そうか。そうだ。出会った時に、コイツは言っていた。自分は、俺の戦闘機だと。ということは、それはおそらく千空のことなのだ。
    「 そうだよ。……俺が、このこの戦闘機」
    ごう、と強い風が吹いて。ひらひらとしろい花弁が舞う。ゲンは二人に向き直ると、首の包帯を解いた。包帯の下には直接刃物で肌に刻まれたなにかの文字と、それを削り取ったような痛々しい傷痕がある。
    「 ……アンタ、生きてたんだな」
    「 うん、残念でした〜♬……子供をいたぶる趣味はないし、そもそも争いごとだって好きじゃないからこのままおうちに帰ってくれたらありがたいなぁ」
    「 ……でも千空ちゃんは、渡さないよ」
    今の俺は、千空ちゃんのモノだから。
    言葉と同時に、二人から千空の姿を隠すように、ぎゅっと抱きしめた。
    そう告げるゲンに、二人組が噛み付いてくる。
    「 ふざけんな!アンタは理事長の首輪付きだろ!それに、自分の主人殺して勝手に飛び出した挙句、他の奴とよろしくやってるとか許されるわけない!」
    「 ……なんだ、そんな話になってるの。事実とはだいぶ違うけど、まあいいや。出来たら、ここは大人しく引いて欲しいとこなんだけどねぇ」
    抱きしめる腕に、力がこもる。かすかに、震えているように思えた。だが、それはきっと、目の前の二人に向けられた感情ではない。
    「 ……千空ちゃん。心配しないで。俺は、俺の仕事はちゃんとするからね、ジーマーで♬」
    「 ばっ、ばかにして!ぎったんぎったんにしてやるんだから!」
    逆上する少女に、ゲンは不敵な笑みを返した。
    「 ……では」
    そこで一呼吸置いて。前方に手をかざすと、ゲンは表情を改めた。
    「 これは、言葉(スペル)による闘争であることを宣言する」
    厳かな口調に、一瞬怯んで。少女はキッ、ともう一度ゲンを睨みつける。
    「 受けて立つ!」
    そこで、挑発的な笑みを浮かべて。
    「 じゃあ、こちらは自動(オート)で」
    発した言葉に、少女はまた逆上した。
    「 はあ!?ご主人様の力は借りずに、二対一でってこと!?やっぱ馬鹿にしてるんでしょ!ムカつく!!!」
    「 ……戦闘システム、展開」
    まるで機械のような冷静さで、ゲンはそれを受け流すと、……言葉の通り、戦闘領域を展開した。
    「 手加減なんてしてやらないんだからね!
    翡翠、手を。……二人でボコボコにしてやろ!」
    少女はそう言って、連れの少年と手のひらを重ねた。
    「 ……あたしたちはブレスレス。同じ魂。同じ名をもつふたり」
    ……うーん、馬鹿にしてるわけじゃないんだけどなあ。千空ちゃん、まだルール知らないし。戦えないから。
    ……でも大丈夫、ちゃんと、守る。
    そう内心でひとりごちて。迎撃準備を整える。
    「 ブレスレス──その意味は、息もできないほどの激しさ。……戦闘システム展開。
    いくよ!」
    その声と共に、ごう、と風が逆巻いた。
    「 裂!……敵を切り裂け!」
    鎌鼬を思わせる烈風が、まっすぐこちらに向かってくる。
    「 残念。全開防御。……どんな攻撃も、俺には届かない。戦争より、花でしょ?」
    ゲンがそう言ってわらうと、目の前に風の壁ができて攻撃を弾き返した。返された風の刃が、花吹雪になってとける。
    「 うっわ!いきなり複数スペル組み合わせてくる!?おとなげな!」
    「 裂破!切り裂き、破壊せよ!」
    カウンターを放つべく唱えられた言葉も、やはり風の壁に阻まれてゲンには届かない。
    「 リームーリームー。……そんな荒っぽい言葉じゃ、俺には届かないよ」
    そこで、いやらしい笑みを浮かべて二人を煽る。
    「 ……今度は俺から攻撃してもいいのかな?翡翠ちゃんに、ダメージを与えるよ?」
    「 相手にすんな珊瑚!俺はお前のサクリファイスなんだから、ダメージ引き受けんのは当たり前だろ!」
    少年……翡翠はパートナーの少女を落ち着かせようと声を荒げる。
    「 なんかこれじゃ、俺が悪役みたいじゃない?」
    「 みてーじゃなくて悪役だな」
    「 ドイヒー!……さて、そろそろ片をつけたいところだけど」
    ひょっとして意外と苦戦しているのだろうか。とはいえ、戦闘への参加方法などわからない。……いや、アイツらは主人の力を借りると言っていた。それから……?
    頭の中で状況を整理し、情報を吟味する。
    ……ああ、そうか。
    思い当たって、ぐいとゲンの袖を引いた。
    俯いたところで、下からくちびるを重ねる。
    「 めんどくせーから早く済ませろ」
    言葉に、やや苦笑しながら頷いた。
    「 俺のご主人様は、なかなかスパルタだねぇ、ジーマーで」
    そうして、二人に向き直る。
    「 離脱。……この場所から離れたい。
    眠れる場所へ。小鳥のようなふたりを運んで」
    「 あっ!逃げる気!?ちょっと待ち……!?」
    言い終える前に、二人の足元が発光して。
    次の瞬間。
    眩しい光とともに、その姿が掻き消えた。
    「 小鳥ってなんだよ」
    「 えっ小鳥みたいじゃなかった、あのふたり?」
    「 つまりウルセーって意味か」
    「 情緒!」
    身も蓋もない言葉に、思わず突っ込んでしまう。千空はその辺りには全く興味がなさそうだ。ひとつ息をついて。
    「 まあ俺は意外と何でもありなんだけどさ〜、流石に自分から宣言したのに離脱は出来ないからね。意外と厳密なのよ。
    ……だから、あっちに退場してもらったってワケ」
    「 どっかに転送した?」
    「 ピンポーン!大正解♬……やっぱり千空ちゃんは頭いいね」
    「 ちょっと考えりゃわかんだろ」
    あまりに飄々とした対応に、ゲンは少し苦笑したようだった。
    「 ブースト方法も、俺、何も説明しなかったのに、なんでわかったの?」
    千空はこともなげに、問いに応える。
    「 あいつらが力を使う時、互いの手を重ねてた。だから、経皮もしくは粘膜経由でエネルギーの受け渡しが出来るんじゃねぇかって思っただけだ」
    やっぱり、この子の状況分析能力は凄すぎると、ゲンは内心で舌を巻いた。
    「 ゴイスー……うん、俺と千空ちゃんは、ちゃんとした手順を踏んだパートナーじゃないから、まだきちんとパスが繋がってないんだよね。だから、千空ちゃんの想像どおり。
    経皮か経口か粘膜接触が、一番スムーズにブーストできる方法だね」
    正解を提示しても、誇るでも驕るでもなく、千空は淡々と頷いた。
    「 ……じゃあ、改めてよろしく、千空ちゃん。君が無事に百夜さんのところに辿り着けるよう、微力ながら力を貸すよ」
    「 おう。テメーには訊きてぇことが山ほどある。……今夜は寝かせねぇからな」
    「 えええ!?ドイヒー!」

    こうして、突然現れた奇妙な男とのおかしな共闘関係が始まった。
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