uskyo18☆quiet followMOURNING森でジェと会うポケパロのやつ ※監督生と書いてトレーナーと読む5つめのジムを目指して森を歩いている。所々で日が差しているが、昼間でも薄暗くちょっと肌寒い。相棒のグリムは「薄気味悪いんだゾ」なんて言ってボールの中に入ってしまった。怖いわけではないことを大袈裟に伝えながら。野生のポケモンやトレーナーと目が合いバトルになった時にはちゃんと出てきてくれるから構わないが、1人で歩くのはちょっと、ほんのちょっとだけ心細かった。(次に開けた場所に出られたら、みんなをボールから出して休憩しようかな。)ガサガサと落ち葉や小枝を踏み締めながら進んでいくと、ちょうどいいタイミングで開けた場所に出られたようであった。しかし先客が居たようで、大きなカビゴンがいびきをかいて寝ている。そおっと近付いて「カビゴンさんカビゴンさん、ちょっとだけ近くて休憩させてくださいね〜」と優しく声をかける。大きなポケモンの側にいると、何かとその恩恵を得られるのだ。他のポケモンが無闇矢鱈に近付いて来なくなるので、安心して休憩ができる。カビゴンが寝言でカビィと返事(?)をしてくれたのでリュックからシートを出し広げていると、寝そべったカビゴンの後ろから見知った顔が驚いたような顔をしてこちらを覗いていた。「おやおや、こんな所でお会いするなんて偶然ですね」3つめのジム、というかレストラン"モストロ・ラウンジ"で散々こちらを翻弄するバトルを披露したジェイド・リーチではないか。「水タイプのジム故に水タイプだけ、なんて。つまらないでしょう?」とか言って悪い顔をしながら、見た目完全に水タイプっぽいのに全然違うポケモン(ドラミドロ/タイプ:どく、ドラゴン)を出してきた男。詐欺だ!と内心叫んでしまった思い出がある。「監督生さんも、この森へハイキングをしに?」『いえ、5つめのジムを目指して…』「おや、もうそんな所まで。貴方とグリムくんは素晴らしいコンビでしたし、きっとあっという間にバッチを全て集めてしまうでしょうね」『えっ、へへ…そんな』「ふふ、そうだ。よければこちらのシートでご一緒に、紅茶でもいかがですか?」『紅茶………』「んんっ、ふふふ…!そんな顔をしないで。お金なんて頂戴しませんから」『あっじゃあいただきます!』そんな顔って、どんな顔をしていたんだろうか。きっと貧乏くさい顔だったに違いない。ジェイドさん笑ってたし。グリムや他のみんなもボールから出して、あまり離れ過ぎないように遊んでおいでと送り出す。そういえばこのカビゴンはジェイドさんの手持ちなんだろうか。「ええ、はい。こうして休憩する時なんかに、クッション代わりとして重宝しています」『クッション代わり…』まあ嘘なんですけどね。そう言ってニコニコしながらジェイドさんは紅茶の入ったプラスチック製のマグカップをこちらに差し出す。この人冗談好きなのかな。お礼を言いながら受け取り口をつける。『〜〜〜っおいしい…!モストロラウンジで飲んだ紅茶もおいしかったんですけど、あの時もジェイドさんが淹れたんですか?』「ふふ、ありがとうございます。あの時淹れたのも僕ですね。紅茶に関しては少々、自信があります」なんだかエヘン、と胸を張っているように見えるジェイドさんといろんな話をした。紅茶の話やこの森を歩く時に気を付ける事、ポケモンフーズのおすすめメーカーなんかも教えてもらった。あと、ジェイドさんはキノコが好き、という情報を得た。この森を歩いている最中に捕まえたネマシュをボックスから呼び出すと、目を爛々と輝かせながらしきりに可愛らしい可愛らしいと写真を撮っていた。キノコが好きでキノコポケモンもゲットしたいが、可愛がりが過ぎるのでゲット禁止令が出されているらしい。なので今日のように森へ入り野生のキノコポケモンを観察したり写真に収めたりして我慢しているようだ。禁止令が出てるってどんだけやばいのか。気にはなるが詳しく聞くのはちょっと怖い。「監督生さんさえ良ければ、またこうしてお話させて頂けませんか」俺の手を両手で握り締めつつ、ネマシュをジッと見つめながら言うジェイドさんが面白くて、吹き出しそうになる。こちらとしても有意義な話が聞けるし願ったり叶ったりであるので、連絡先の交換を申し出た。日程が決まったら連絡くださいね、と別れる際「よろしければこちらを受け取ってください」と、しんかいのキバを渡された。『えっわ、こんな綺麗なもの、良いんですか?』「はい。貴方に受け取ってほしいんです」ハンカチに包まれたしんかいのキバは、なんだか青白く光輝いているようで、薄暗い森の中では眩しく感じられた。この時の俺は、しんかいのキバの使い方を全く知らなかった。高値で売れるお宝か何かかなあ、とすら思っていた。きっと貧乏くさい顔をしていたので、施しを受けたのだろう。ありがたいな。お金に困ったら売ろう。ジェイドさんに感謝を伝えて森を抜けた。5つめのジムはもうすぐだ。モストロ・ラウンジの支配人であるアズールさんに「ジェイドが渡せと煩いので」とパールルを渡されるのは、まだずっとずっと先である。Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow uskyo18REHABILIパパというより妻 uskyo18REHABILI uskyo18DOODLE日記 uskyo18DOODLE💪 uskyo18DOODLE uskyo18DOODLE🎁