忘るるなかれ(夢だったのだろうか)
昨日、煉獄は仕事の帰り道、突然化け物、じゃなかった鬼?というものに襲われそうになった。そこにSUVが颯爽と現れ、鬼殺隊と名乗る男に助けられた。そして鬼殺隊の本拠へと連れて行かれ、胡蝶という女性に鬼殺隊に入ってほしいと告げられた。それは無理だと即答したが、二人とも煉獄とは100年前からの既知だという。混乱したまま、家まで男に送ってもらい、翌日の今日出勤したわけだが。
とりあえず今日中の仕事を片付けて職場のビルを出ると、昨日の長身の男が道路の柵にもたれて待っていた。
「…宇髄天元」
「お、よく覚えてんなエラいエラい」
昨日と同じパーカーを着ているが、化粧をしておらず車に乗せていた二振りの剣のようなものも所持していない。
2088