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    猫むぐり

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    @necomuguri299

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    猫むぐり

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    月リョナ小説🌜‎🥩🩸🪛🪚🎭
    モブ退魔師は死にます。(逃れられぬ業)
    ⚠️注意⚠️
    嘔吐表現・リョナ表現

    タナトフォビアその日は静寂を纏った深淵が全てを覆ったような新月の晩であった。
    悪魔が巣食うと噂されている月夜の城に人影が躙り寄る。
    その一方、月夜の城の一室では月顔の男がうとうとと微睡んでいた。
    静寂に穴を開けるように足音が反響すると、月顔の男が微睡んでいる部屋の扉が金属音を出しながら開かれる。
    侵入者の気配に気づいた月顔の男は既に目を覚まし、私を凝視していた。
    腕を組みながら月顔の男はこちらの素性を探るように話しかける。
    「こんな人気がない古城に何の用ですか?
    それも足元も見えないほどの暗い深夜に。」
    口調は落ち着いていたが、私を凝視している目は瞬きひとつしない。警戒されているのは一目瞭然であった。
    月顔の男は続ける。
    「生者の貴方がここに来る義理は無いはずでしょう?迷い込んだのなら早く来た道を戻ってください。」
    そう言うと手元にある本を開き直し始めた。
    (こいつにしよう。)
    そう思うと私は手元に潜ませていた親指程の太さの紐を手に持ち直すと目の前の悪魔付きに向かった。
    「やはりそうか。」
    月顔の悪魔付きはそう言い、手首を万力で締められていると錯覚する程の力で強く掴んできた。
    「昔来た祓魔師と同じ目的で来たんだな?」
    ミシミシと骨が軋む。
    次の瞬間私は口に含んでいた聖水を吹きかけた。
    突然の事で怯み、その場に少し屈む様にして顔を押えている月顔の男は呻き声をあげていた。
    想定外の攻撃でダメージを受けたそれを聖水を染み渡せた紐で縛った。激しく抵抗はされたが目に聖水が入ったようで視界が霞んでいるのか意図も容易く縛れた。

    私は人とは180°も違った嗜好を持っている。
    小児性愛者やスカトロジーなどの生温いものではない。
    人ならざる者を拷問し死ぬ寸前まで痛ぶることがこの上なく好きなのだ。この嗜好を満たす為にはエクソシストを自称すれば簡単な事だった。
    悪魔に標的を定め行っていたが、悪魔は鳴き声をあげるばかりで面白くなく、すぐ死んだ。これでは痼がある様に気分が最骨頂になることは無かった。
    まるで螺をドライバーではなく、自身の爪で回し取ろうとしているように。
    なので次の標的を変え、悪魔から悪魔付きにしたのだ。これも全て最高の嗜好を求めての事だ。

    ・1日目
    目が覚めると私は壁にもたれかかる形で座らせられ、両手首を壁の鎖に両足首を床の鎖に繋がれていた。私が運ばれていたこの伽藍堂な部屋には施術台に近しい物や椅子など人を固定する様な物があった。
    拭き取られてはいるが床のタイルの隙間には赤黒い血が固まり詰まっている。
    鼻を突く悪臭もこれが原因だろう。
    「お目覚めかい?月頭さん?」
    私の目の前に居る外道が声を掛ける。
    「よく軽快に言葉を掛けられますね。こっちは気分が最悪ですよ。」脳の血管が引ちぎれそうな程頭に血が上るのが自身でも分かる。苛立ちを隠しきれていない。こんなアマチュアに捕まってしまうとは。
    「まぁ、落ち着いてよ。幾ら機嫌悪くしても状況は変わらないからさ?精々覚悟決めて…ね?」
    次の瞬間手に物凄い熱さを感じた。次第にじわじわと脳が痛みだと理解し始めると激痛が走る。
    右手に目を向けると手の内にナイフが深く刺さっていた。
    「ぐ…がぁっぁあ!!」
    抵抗しようにも四肢を鎖で縛られているため、足をじたばたさせるしか方法がない。
    ピュッピュッと一定の間隔で手から血が吹き出る。
    「ぅぎぃ…」
    自身の手から血が吹き出しているという事実に気持ち悪くなり全身から血の気が引き、抵抗すら出来なくなってきた。
    「元気が無くなってきちゃったかな?じゃあまた元気にしてあげる。」
    朦朧とした意識が鋭い衝撃で鮮明になる。
    腹部に目を向けると臍にドライバーが根深く刺さっていた。奴がそのドライバーを持つとグルグルと掻き回し始めた。
    「ィギッぁッ..ァ"ア"ア"」
    内臓が掻き回され何かがブチブチとちぎられていく感覚が脳内に響き渡る。まるで耳かきをしているように血が垂れ出ている臍をドライバーで掻き回している奴は私より悪魔に見えた。

    (ずりゅり…)
    臍からドライバーが抜かれ私の腹部には臍の代わりにぽっかりと赤黒い穴が空き、排水管から雨水が流れ出ている様になっていた。
    体が小刻みに痙攣し制御出来ない。
    体が痛みと気持ち悪さに拒否反応を示し、抗えない吐き気が込み上げ、液体が食道を這い上がってくるのが感触で分かった。
    「ぅ…ぉぁ"…えぇ"ェ"」
    (ビシャッ…ポタ…ポタ…)
    床には胃液とハーブティーが混じった液体が飛び散り、腹部から流れ出ている血液と交わって綺麗なマーブル模様を作り出していた。
    それに反射している私の顔は涙や涎でぐちゃぐちゃになっており醜く大変惨めに映った。

    気がつくと腹部の傷穴には手当が施されていた。中に詰め物をし、数回折ったガーゼを上から被せ、テープで止められているようだ。
    ガーゼには血液が繊維1本1本に滲み、染み渡っていっていた。腹の中をあれだけ掻き回されたというのにしぶとく生きているのは私の体が悪魔により人離れしていることを示唆しているようで、改めて自身の人間性が薄いのだと感じた。腹部は傷穴の痛みが支配しており動くと激痛で、私の抵抗する気力は失せていた。
    あの肉を抉られる痛みが思想の中でリフレインし、気分が悪くなる。
    あの狂人の玩具にされ痛ぶられるのは願い下げだ。どうにか逃げなければ…。
    (私はもう死んでいる筈だが、このまま拷問を受け、息絶えると本当の無に帰るのではないか?)
    自然に喉が引き攣り、鼓動が早まる。
    「はッ…はーッ…はッ..はッ…」
    (私は一体どうなるのだろうか?)
    静まり返った血腥い一室に弱りきった呼吸音が小さく響いた。

    ・2日目
    右手を見てみると刺傷はくっ付いて細長い瘡蓋になっていた。腹部の傷穴は塞がってはいないものの薄い膜を貼り始めており、おびただしい量の血は止まっていた。
    「凄い…人間では有り得ない早さで回復してる…。さすが悪魔付きの人間…いやもう人間じゃないのかもね。」
    「…。」
    「拗ねらないでくれよ。『かもしれない』って事なんだから。まぁ、人間だったとしたら攫って拷問なんかしないんだけどね。」
    人の心のナイーブな所に土足で上がり込む様な野蛮な真似はやめて欲しいものだが、こいつは道徳心を学んだのだろうか?私でも自分自身を見失いそうになり、自問自答を繰り返す時がある程その問題には悩んでいるというのに…本当に嫌気が差す。そう思っていると手術具を漁る耳障りな音を奴が立て始めた。
    「君だけ感じてたら不平等だと思わない?」
    「…感じる?ふざけた事を抜かさないでください。」
    「だからさ。俺も感じようと思って、」
    (プツッ)
    太腿にメスが入る。
    「ィ"ッ…?!」
    筋繊維が断ち切られていく痛みが嫌でも脳に伝わり、メスの刃が今肉の中の何処にあるのか金属の冷たさで知らされる。刃が根元まで全て使われ深く切られてゆく。
    「ヒッィ"ッう"ゥ"ッ」
    いとも容易く黄色い肌に赤い1本の線が描かれると、指で左右に広げられた。と同時に泉のように次々と鮮やかで真っ赤な鮮血が溢れ出し、内腿を経由して末端まで伝っていく。
    「…よし、これぐらいあれば良いかな?」
    ひと仕事終えたように一息ついた奴は、ズボンを下ろし始めた。
    切り開かれた肉、露出されるであろう下半身、鳥肌が立ち嫌な想像が私の頭の中を埋め尽くす。
    「な…何をしてるんですか。悪い冗談はやめてくださいよ。へへ…。」
    既に興奮状態のそれは太腿の裂傷には挿れる事は無理だろうと思われる程大きく太かった。
    嫌な予感が的中してしまい、一気に冷や汗が出る。
    「待って…ッ!待ってくださいよ!!ただの傷ですよ?!挿れても大して気持ちよくないですって!!」
    太腿の裂傷にぴたりと性器の先が当てられ、既に先走っていた汁が血液と交わり滴る。
    「ヒッ無理無理無理ッ!!やめましょう!?衛生上良くないですし!!」
    体を捩って突き放そうとするが、太腿の傷口が開き痛みが走る。
    「やってみなきゃ分からないだろう?入るさ。」
    「待ッやめろッ!離せこの糞変態野郎がァ"ッ!!」
    抵抗するもむなしく鎖の金属音が鳴るだけだった。
    (づぷッ)
    「ぁ゚ッ……ィ"ィ"ィ"い"い"ッ!?」
    無理やり裂く形で挿入されたソレは、筋繊維を引きちぎりながら肉の中へとズブズブと進んでいく。 奥まで入れると奴が腰を動かし始めた。
    (ブチュッ、グポッ、)
    「ぁ"ッ…ぁぅ"ッ……」
    まるで焼け火箸を突っ込まれているような、この上ない激痛に襲われ体がこわばり、生々しい肉と腰を打ち付ける水々しい音が律動的に鳴る度に空気混じりの引き攣った声を出す他なかった。
    「ぁ"ッ…ィ"ッ…」
    頭の中はこの行為が終わる事への懇願と痛みからの信号でいっぱいだった。視界はぼやけ、ゆらゆらと目の前の惨状を揺らしていた。
    傷口がずくずくし、半壊し始めている時にようやくこの行為に終わりが来た。奴が痙攣し、動きが止まったのだ。引き抜かれた性器には細かな肉片と赤と白の混じりあった液体がどろりと絡み付いていた。

    ・3日目
    弄くり回された左足の裂傷は今も尚、煮えたぎっているような痛みが続いているが、生理食塩水で洗い流された後に糸で縫合されているようで、赤茶の消毒液も塗られ適切な施術を施されていた。
    私は、あの時朦朧とした意識の中に感じたチクチクしたものの正体を知り腑に落ちた。
    (……胸糞が悪い。)
    昨日の出来事が頭の中を巡り、不愉快になっていると扉が開く音が聞こえた。
    「調子はどうかな?昨日は大変良かったよ。出し入れする度に呻き声を漏らして泣いてる姿…今思い出してもあの姿には興奮しちゃうなぁ…。」
    奴が股間を擦りながら気持ち悪い口調で言う。
    全身の鳥肌が立つのを感じる。
    「貴方も物好きですね。私のような相手を気持ち悪い欲望のままに堪能して、反吐が出ますよ。」
    私も奴のことを言える口じゃないが、収まらない怒りで出た言葉はそのようなことを考えていなかった。
    「そういえば、君のお腹。結構傷塞がってきたけど、何だか妊婦みたいに膨らんでるよね?」
    奴が言うように確かに私の腹部は妊娠5ヶ月程の妊婦のように膨らんでいる。自身でもこの体の異変には薄々気づいてはいたが、こちら側には為す術が無いため見守るしかなかった。
    「それがどうしたんですか。妊娠したとでも?」
    「まさか!腹腔内に腹水が溜まってるんだよ。
    治癒能力が高くても、溢れ出した体液が閉じ込められたままお腹が塞がっちゃったんだね。」
    嬉々として奴がそう言うと針に透明なチューブが長々と付いている物を取り出し始める。
    「何ですか、それは。」
    「水を抜かなきゃいけないからね。それ用の器具さ。」
    私の臍から右下に手を這わせ、そこを強く押される。
    「ゥ"ッ…何のつもりですか。」
    「今針を刺す場所を決めてるんだよ。もう決まったから大丈夫。」
    「え」
    (プ ツ"ッ)
    針は勢いよく表皮、皮下脂肪、を一気に貫いた。
    そしてずぶずぶと針が皮膚に吸い込まれてゆく。
    「ゥ"ッ…ふッぅ"ン"ン"」
    唇を噛み締め、痛みに耐えていると、針の進みが止まった。
    チューブを見ると中を赤褐色の体液が進んでいくのが見える。やがて、ビーカーに掛けられているチューブの末端までたどり着くとちょろちょろと液体が流れ、赤褐色とも琥珀色とも取れる水たまりが出来ていた。
    「……綺麗だ。」
    そう言った奴に皮肉めいた笑みを返す。
    「ぁ…貴方の美的センス狂ってますね…。
    いや…貴方自身が狂っている様だ…。」
    こう答えると奴が哀しさとも諦めとも取れる薄ら笑いで呟いた。
    「……なんでだろうね。」
    そう答えた奴を見た私は、いつの間にか自分自身と奴を投影して見てしまっていた。何処か私と似ている様な気がし、この事に気づいた私は自身への嫌悪感で反吐が出そうになった。
    管から流れ出る体液はぽたぽたと滴下するまでに、減り。それと対照的にビーカーはちょうど満タンになっていた。
    溜まった体液はキラキラと水面の用に揺れている。目の前の大柄な男は、それをひょいっと手に持ち揺らすと信じられないことを言った。「じゃあ…これ。飲んでみようか。」
    コイツが言っていることに頭が追いつかなかった。信じたくなかった。この、不潔であろう体液を飲む?そんなこと…。
    考える隙もなく、抵抗ができない私の口に漏斗を差し込んできた。
    「ェごッ?!」
    「もし、全部飲みきれず吐き出してしまったら
    両足両腕切断ね?ほら、せぇ〜の!」
    赤褐色とも琥珀色とも取れる液体は、漏斗の中を下り落ち、私の食道を通った。

    ・4日目
    ある村を大柄な仮面の男が尋ねていた。
    「すみませんこの辺りに退魔師は居ませんか。」
    そう、何度訊いたことか。
    以前は返事はどれもNoであった。
    しかし、今回は違った。
    「退魔師は知らないが、村の北側にある一軒家に気味が悪い男は居るよ。あいつの家には何の生物か分からない液体標本がずらりと並んでいたという噂だ。」
    「近寄らない方が良い。」
    男に指を指し、そう言い残すとその村人は扉を閉めた。
    「…『何の生物か分からない液体標本』ですか。」
    そう呟くと、仮面の男は静かに足元の影に溶けていった。


    昨日、あの時。
    私は、その液体を吐き戻してしまった。
    「ぇぉ"っえ"。」(ごぷっ)
    顎、首元を伝い体液と胃液の混合物が流れ出る。
    食道は胃液でぴりぴりと違和感を生み出していた。
    漏斗が取り外されると、噴水のように嘔吐をした。
    「あ"ぁ…あ"あ"ぁァ゚ァ゚ァ゚"ッ…」(ブァビヂャッ)
    黄色い胃液が床の液体の中でゆらゆらと踊っている。
    「あ〜あ。吐いちゃった。じゃ明日四肢切断ね。もちろん麻酔は無いから。」
    そう言い捨てると、アイツはドアを閉め、施錠をした。
    それから今日だ。眠りから覚め、壁にかけてある埃を被った時計を見ると14:00過ぎ…。
    そろそろ来る時間だろう。
    いつかいつかと変な汗が止まらない。
    どのような苦痛なのだろう。想像を絶するだろうか。
    今まで読んできた本の知識を脳の奥から引っ張り出し、この状況を打破する方法が無いか再び思考を巡らせる。
    もうこの方法しかないのか。
    覚悟を決め、私は鎖で繋がれた手を力の限り引っ張った。ガチャガチャと鎖の音が響く。
    鎖が切れないのなら、自身の手首を外せばいいのだと、結論付いたのだ。
    「ふんン"ン"ッぃぃい"。」
    ポコポコと関節が外れる音がすると同時に、身体中が痺れるような鋭い痛みが内部を抉る。
    「ぃいいいい"い"!」
    それでも、やめず引っ張っていると、指の関節が折れ、皮膚と肉が鉄の鎖に削られながら右腕がずるりと引き抜かれた。
    「はぁっ…。はぁっ…。」
    血に染っているが、私の心は少し安堵で満たされていた。この方法でもう片手を外せば目の前のノコギリが取れる!
    それで、私の足の肉を多少切れば、足も解放される。迅速に抜け出せるのだ!
    そう思い、左手に力を入れたその時。
    その希望の光を断ち切る用に扉の向こう側に影が現れた。
    あぁ…。無謀だったのか。
    思わず目が潤む。悪魔と言えど四肢切断で出血死するだろう。
    私は捕まってしまった時点で、今遅効性の毒を飲んだも同様だったのだ。

    (ガチャリ)
    空いたドアの向こう側には、アイツとその背後に鬼のような形相をした死神が居た。
    私に浮かんでいた死相が目の前の人間に浮かんでいた。
    次の瞬間、薪を叩き切った様な軽い音が響くと、
    目の前の人間の脳髄が撒き散らされ、脳天から肩までを綺麗に斬られていた。
    どちゃりと生々しく重い音が聞こえると同時に、聞き覚えのある声が話しかけてきた。
    「大丈夫…ではないですね。」
    思わず涙腺が緩む。
    「帰りましょう。」
    どろりどろりと倒れた人間の食道から消化途中のスクランブルエッグが流れ出ていた。
    その上を跨ぐようにして、死神と悪魔付きはその部屋を後にした。
    【END】
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