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    piko471

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    ※モブ視点ロナドラです

    リゾートでドラルクさんをナンパするモブになりたい気持ちで書きました。
    読みにくかったらすいません。

    リゾートロナドラ会社の慰安旅行で連れてこられたリゾートそのビーチを僕はなんとはなしに歩いていた。泳ぐ気にもなれず、これからどうしようかと考えていたその時、ふと紫のパラソルの下に見慣れた痩身が!

    僕が長年視聴している『ドラドラちゃんねる』のドラルクさんだ
    生で会うのは初めてだ‥普段はきっちり着込んでいるが、今日はラフな出で立ちで足元もサンダルをはいている。

    思わず反射的に駆け寄り声をかけてしまった。「あの、ドラドラちゃんですよね?僕、ずっと配信見てて‥」

    「おや、畏怖民の方か!ありがとう、こんな姿で恥ずかしいな」と照れ笑いするドラドラちゃん。
    かわいい!!これはもう勢いで誘うしかない。こんなチャンス逃せない!

    「いえ!普段もクラシックで素敵ですけど、ラフな格好もお似合いです!セクシーです!!あ、あの宜しければこの後お茶でもどうですか?ミルクでもワインでも‥ご所望なら僕の血でも奢りますけど!」

    「随分と情熱的だね!そうだなー」
    と考え込むドラドラちゃん。
    これは押せば行けるのではと不埒な考えを巡らせた時、後ろから声がした

    「こんなとこで何してんだよ、ドラ公」
    そこには派手なイケメンが立っていた。
    コイツは知っている。ロナルドだ。
    ドラドラちゃんと同居している退治人。
    雑誌の表紙などでは見たことあったが、実物の威圧感は体格も相まって物凄い。

    「こちらの方がお茶でもどうですかと誘ってくれたから、どうしようか思案していた所だよ」と返したドラドラちゃんに不機嫌が増したような顔をするロナルド

    「お前、ジョンはどうするんだよ。ジョンを置いていくのかよ!ジョンはお前と一緒にいたいんだよ」と圧をかけてくる。怖い。
    ちなみにジョン君とはドラドラちゃんの使い魔で世界一可愛い丸である。

    「ハァー?君がジョンと屋台巡りしたいって言うから1人で時間潰してたんだろ?それを後から来て何を言っとるんだ!私が居なければジョンを独占できるんだ、願ったり叶ったりだろうが!」言い返したドラドラちゃんに「グゥ」と言葉に詰まるロナルド。
    そういう事情なら何故怒るのだろう?

    「で、でも!お前雑魚なんだから知らないやつについてって何かあったらどうすんだよ!コイツ悪いやつかもしれないだろ!」
    何故か突然指をさされて罵倒された、失礼だ。

    「初対面の人に失礼だろう!君らしくもない。彼は長年配信を見てくれている畏怖民の方なんだぞ!好意こそあれ敵意などあるわけ無いだろう!」ドラドラちゃんが僕のために怒ってくれている!と感動していると、ドラドラちゃんに腕を絡め取られ

    「この人とお茶してくるよ。君、そこのホテルにお洒落なバーがあるらしいから、そこでどうかね?吸血鬼用のお酒もあるらしいよ」と囁かれる。

    すると僕が返事をする前に
    「ホ、ホ、ホテルだ、駄目だ!こ、こここコイツは俺のなんで」と慌て始めたロナルドは僕からドラドラちゃんを引き剥がし、後ろから抱きしめた。

    え?何?どういう事??
    この発言とリアクションから察するに、もしかしてロナルドってドラドラちゃんのことー

    ドラドラちゃんは数度パチパチと瞬きをしたあと弾かれたように笑い始めた
    「アッハハハハハハハッ!全く君ってやつは、ホントに面白いね!」
    体の一部が砂になるほど笑ったドラドラちゃんは、ポカンとしているロナルドをつつきながら「最初からジョンを盾にするんじゃなく【君が】私と一緒に居たいのだと言えば、私だってー」

    ドラドラちゃんの言葉で漸く自分の発言の意味に気づいたのか顔を林檎のように真っ赤に染めてアワアワするロナルド。イケメンが台無しだ

    そんなロナルドを覗き込むようにして
    「そうだな、彼と私は何の非もないのに責められたんだ。もし君が誠心誠意謝罪してくれるなら、この後君とずっと過ごしてもいいよ♥」というドラドラちゃん

    ドラドラちゃんの言葉を聞いたあと、ロナルドはズンズンとこちらにやってきて「‥初対面なのに失礼なこと言ってすいませんでした」と謝罪してくれた。素直か!

    「ちょっと、私には~?」と催促するドラドラちゃんに「なんか、スマン」と頭を下げるロナルド。
    「んー謝り方が雑だけどまぁいっか。」

    「君、すまないね。こんな事に巻き込んで。」
    「いえ、いいんです。ドラドラちゃんも大変なんですね‥」
    ロナルドはクールなイケメンだと噂に聞いていたが、こんなお子様だったとは。噂はあてにならないものだ。

    「そうなんだよ!本当にあのバカ造はいつまで経っても5歳児でーーでも、そんなとこも、悪くないんだよね」


    あーこれ愚痴に見せかけた惚気だな!?
    ドラドラちゃんも満更でもないってことか~!告白する前にフラレた俺は悲しむべきなのだろう。でも、目の前で笑うドラドラちゃんが幸せそうだからまぁイイやと思えてしまった。

    とりあえず「はよくっつけ!」と僕は心のなかでツッコんだのだった。
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