僕らの結婚式当日――
新郎側は対ホロウ六課全員が参列する為の
スケジュール調整で(主に月城さんが)混乱を極め
新婦側もブレイズウッドの住人をどこまで
呼ぶかで大揉めして
結局六課とカリュドーンの子メンバーだけの
ささやかな式になった
当然マスコミは立ち入り禁止 『お相手は一般人』で
詮索無用と公表した
披露宴はバーニスさんが居る以上
普通の宴会になるわけもなく
DJ月城のリリックでフロアは熱狂し
花嫁はドレスを捲り上げてはしゃいで
特製ニトロフューエルでみんな異常に
ハイになって飲めや歌えの大騒ぎ
――楽しかった こんなに騒いだのは
初めてかもしれない
日付も変わる頃になってようやく
ライトさんの荷物が増えた自宅に戻る事が出来た
「やっと落ち着いたね」
「ああ やっと二人になれたな」
「……結婚、しちゃったねえ」
「しちまったなあ 式まで挙げるとは
思わなかったぜ」
「籍だけ入れたって味気ないじゃん
祝福されてなんぼでしょ」
「まあ身内だけで済んでよかった」
「なるべく取材とかされないようにするけど
窮屈な思いをさせたらごめんね」
「人気者を独占する代償だ 甘んじて受けるさ」
「……僕もライトさん独占したい」
「してるだろ とっくに」
「ただでさえエッチなライトさんに
『人妻属性』が付くんだよ!?
気が気じゃないよ 本当は専業主婦してほしい」
「……すまん まだチャンピオンを辞める気はない」
「わかってるよ 言ってみただけ」
「夜はあんた専用だぞ 旦那様」
「待って それ破壊力えぐすぎ」
「今まで散々ヤっただろうが」
「だって初夜だよ 新婚初夜 緊張するし」
「いつも通りに抱いてくれ 旦那様」
「うちのお嫁さんがかっこよすぎる問題」
「……しないのか?」
「します!!」
みんなの前で誓ったからには幸せにならないとね
今日がその第一歩 一緒に歩いていこう