でゅえ Dom/Subユニバースその一言をデュースが放った瞬間、
爪先から脳天まで電流が駆け巡って、刹那のうちに隅々まで暴かれて、オレの体は歓喜に震えた。指先に甘い痺れをびりびりと残したまま、デュースの言う通りにゆっくり跪く、つもりだった。しかし足に力が入らず、つんのめるように、糸が切れるように膝をついた。
「大丈夫か、」
心配そうな顔をするな。お前は、オレを服従させるために、オレを支配するためだけに命令すればいい。そう言ってやろうと思ったけれど、惚けた顔で小さく頷くことしか出来なかった。
「溶けそうな顔してる」
よっぽどcommandが欲しかったのか、とデュースは微笑む。違う。久しぶりのcommandだからじゃなくて、違うのに、うまく言葉がまとまらない。それくらいオレの脳はふやけきってしまったみたいだった。
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