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    forunoa

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    forunoa

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    くらえ!これがたぶん僕の最後のラブレターだ!受け取ってくれ!(とは言っているが自探索者はまだセッションに行っていないのでトンデ妄想である)※びーえる、前半良くない話

    手を離したのは1回だけKPと自分とで会話していて生まれたお話で、解像度がめちゃくちゃ高くなったので書いておく~
    良いお話ではないので気を付けて!!

    『手を離したのは1回だけ』


    ----------
    「玲士郎、俺、結婚することにしたんだ」
    「そうなの!?そうちゃんおめでとう~!」
    「うん…ありがとな」
    ありがとな。御子柴はあの頃、巳星に見せていた笑顔で幸せそうに柔らかく笑った。巳星も変わらぬ笑顔で彼の幸せを祝う言葉を口から出した。お互いが笑顔で会話する様を盗み見た人達が居るとすれば、仲の良い兄弟のようだと感じることだろう。お互いの言葉に嘘はない。
    「玲士郎も、幸せになれよ」
    「?うん」
    巳星は、御子柴の言葉の意味に少しの疑問を抱くが、今も目前の笑顔を見れていることが幸せだったのだ、それはほんの少しの、小さな疑問だった。

    3月22日
    『そうちゃん、ご飯食べにお家行ってもいい?』
    3月22日
    『今日は嫁さんと外食なんだ。また今度な』

    3月23日
    『そうちゃん、今日はご飯食べに行ってもいい?』
    3月23日
    『ごめんな、残業で遅くなるから無理だ』

    3月24日
    『そうちゃん、今日は大丈夫?』

    3月25日
    『遅くなって悪いっていうか、昨日は連絡見てなかった。ごめんな』
    3月25日
    『大丈夫だよ!今日はどうかな?』
    3月25日
    『玲士郎…あまり言いたくなかったけど、前みたいに飯食ったり出かけたりするのは流石に出来ないからな』
    3月25日
    『どうして?』

    どうして、って…と、御子柴は長く溜め息を吐き出すと巳星に電話をかける。彼はすぐに出た。先程の返事を待っていたのだろうことが分かる。
    『そうちゃん』
    『俺、結婚したんだよ』
    『うん』
    『…だから、前みたいにお前と気軽に出かけたりは無理だぞ』
    『お嫁さんも一緒でいいよ』
    『だからって、玲士郎…分かるだろ』
    『?分かんないよ』
    『俺は、大事な人と一緒に生きていくって決めたから』
    『そうちゃん、僕は大事じゃないの?』
    『大事だよ』
    『じゃあ―――』
    『でも嫁さんが一番、大事だから』
    『そ…』
    『玲士郎の事も大事だよ。ずっと、弟みたいに』
    『そうちゃん…』
    『また、連絡するな』
    御子柴は電話を切った。側から大丈夫?と、心配する声に肯定して、左手を握り合った。
    巳星は、スマートフォンを握ったままで、彼の名前をたくさん呟いた。

    ―――……

    4月×日
    『そうちゃん、元気?』

    5月〇日
    『久しぶり!そうちゃん、お電話出てくれたら嬉しい』

    6月△日
    『そうちゃん、お仕事忙しい?』

    ■■月□□日
    『     』

    〇〇月●●日
    『     』

    △△月▲▲日
    『     』

    ―――……

    7月26日
    『玲士郎!見てくれ、子供が産まれた!かわいいぞ』
    添付画像

    ―――……

    1月1日
    「ああ…そうちゃんに、似てて、かわいいね」
    巳星は、体を起こしてメッセージを確認したが、そんなものはなかった。ここで自分が寝ていたことと、悲しくて怖い夢を見てたということが、覚醒しつつある頭で分かった。どんな内容だったのか、目が覚めるにつれて薄れていきもう分からない。しかし、気持ちも比例して晴れる、ということはなかった。
    ベッドから落ちたのだろう、彼と比較すると小さく見えるが、十分な大きさのくたびれた抱き枕が転がっている。巳星はそれを一度思い切り抱き潰すと、柔らかい弾力と慣れた肌触りから安らぎを得られた。リビングから、テレビのお笑い番組だろうか、関西弁の言葉が聞こえる。続いて新年を祝う挨拶を合わせて述べる、男女の声が聞こえる。
    ずるずると、そういった擬音がぴったり当てはまるようなゆっくりと引きずる足で扉を開くと同時、煌々と灯るリビングの照明が瞳を焼き巳星は瞼を閉じた。
    「れーじろー起きたか?もう日付変わっちゃったぞ」
    次に、名前を呼ばれた巳星の目には、先程までお笑い番組に向けていた笑顔をこちらに向けて微笑んだ御子柴が映る。リビングの白い光を受けながら、ソファの右側に大きな体を小さく縮めて膝を抱えて座っている御子柴は、まだそんなに明けてから経ってないけどと付け加えた。冬と言えども部屋着を入念に厚着した彼の胸元には、幼い頃に巳星が送った銀色が体の動きに合わせて少し揺れている。
    「そうちゃ」
    「?明けましておめで…って、何だ!」
    巳星はここまで抱きしめていた柔らかい抱き枕を落として歩くと、小さく座る御子柴を代わりにした。抱き枕のように柔らかくはないと最近知った四肢は、突然の抱擁に銀色を更に揺らした。寒さで冷え、赤みがかった鼻から頬まで色が広がる。
    御子柴は閉じられた腕の中から手を伸ばして、巳星の目元を撫でた。こちらも赤かった。
    「…どうした?腫れてるな、泣いたの」
    「分かんない。コワイ夢見た」
    そうかとだけ返した御子柴は、少し緩くなった腕の檻からもう片方の手も伸ばして金髪を撫でた。金の髪の毛の間をゆっくり撫でる指は一つだけ銀色だ。
    「そうちゃん…ずっと一緒に居よ」
    「ええ?何を言うのかと思えば」
    大きい子供を見た御子柴は、自身の口から呆れたような、それでも愛しいような息を吐いた。これまでこちらを見ようとしない巳星の顔を無理矢理上げて視線を合わさせると、彼の額に音を立てて短く吸い付いた。
    額から離した唇を開いて御子柴は叱った。
    「そんなの当たり前だろ、恋人なんだから」
    叱られた子供は大きな腕でまた御子柴を閉じ込め直した。
    「…うん…そうちゃん好き」
    「俺も好きだよ」
    大人しく収まったままの御子柴は、追加するようにまだ言うことあるだろうと、再び彼を叱った。
    「お誕生日、おめでとうそうちゃん」
    「ありがとな」
    二人用の広さのソファに一人分で纏まって座る二人など、盗み見る人が居るとすれば。
    最近歩き出した大きな子供を御子柴は引きはがして左手に光る銀色で、また相手の同じ銀色の手を引いた。
    「ほら、一緒に寝よ」
    「うん」
    再び戻った寝室には、広い二人用ベッドが壁際に寄せられている。くっついたまま倒れ込むとベッドは小さく悲鳴を上げていた。御子柴は、やはり最近あまり柔らかくはないと知った胸元に小さく纏まって朝まで離さなかった。



    ----------
    サイテー!!
    文字に起こしたらまじでやばくてやばい(?)
    こういう(前半)の話をこうなったらどうするんでしょうね、とKPと話していたらめちゃくちゃバッドエンドオブバッドエンドだった。しかし解像度は上がって僕のPCに対する理解度がめっちゃ深まったw
    そうちゃんは、自分のために上京して一度巳星の手を離していますが、次に離したとき巳星がまじでバッドエンドしかなくて、そうちゃんはまだセッション前で気付いていませんが、PLは先に大分やりたいことというか、RP方針が決まったので、絶対に持って帰ることとあの時置いていってごめんねをしたいなと思いました。
    そんなつもりなかったけどキャラ作りとか妄想とか設定とか含めて、綺麗に線で繋がった感じがするので、なるほどなってなりました(?)
    巳星の蛇モチーフとか、御子柴が自分が辛くなりたくなくて相手のこと考えたことなかったっていう悪いやっちゃな~~~っていうところとか。
    知らないまま二度目置いていかれたら巳星はバッドエンドしかなかった。めっちゃかわいそうだった。ごめん
    僕は脳内で「そうちゃん!」「そうちゃーん」「そうちゃん?」って駆け巡っていて大変心苦しかったり巳星ごめんよよよってなってる(日本語がおかしい)
    僕が考えるそうちゃんとしては、自分の中の巳星の気持ちに気付いてしまって、その気持ちを知られてしまうことと、巳星は自分のことどう思ってんだろを知るのが怖くて、勝手に自分の好きと巳星の好きは違うものだと決めつけて勝手に上京して勝手に忘れようとしてた感じかなと思いました。(ここまで理由を細かく考えていなかったけど今回のKPとの話を経てこういうことだったのかなと思うとそうちゃん悪いやっちゃの~~~)
    前半はKPと話しててえ…?バッドエンドしかないね…やば夢オチにしよってことで夢ですが、後半はまだ動かしてないけど妄想の中では付き合ってからしばらく経ったくらいのみほみこです。お納めください。
    巳星の呼び方が違うところとか、色々ネタをちりばめながら一発書きしました。一緒のご飯食べるし、一緒にテレビ見るし、一緒に出掛けるし、お風呂はたまに一緒に入るかもしれないけど、毎日一緒に寝ると思いますしてください。小さい頃もらった指輪のネックレスは服の下に隠さないし、新しくもらった指輪はお揃いで左手につけてると思いますしてください。
    日々の妄想にKPにお付き合いしてもらったり巳星はこうじゃないかなアンサーもらったり、キャラシに書いてないことも教えてもらって、今日解像度が急激に上がった自分でセッションに行けるの楽しみです。
    絶対持って帰るからなれーじろー
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    urusi_ag

    REHABILI炭煉リハビリで書きました。
    🎴が🔥さんをおににする話。続くかもしれない…。
    「煉獄さん……煉獄さん……」
    目の前で消える炎に俺はただ泣き崩れるしかなくて。
    強くなりたい、貴方を守れるぐらい。
    強くなりたい、貴方の元で。
    「ごめんなさい、煉獄さん」
    膝の上で作った拳を開き瞳を閉じた貴方の頬へと触れた。
    「俺…貴方の事、〝気にするな〟と言われても無理です。気にします。だから、ごめんなさい」
    ほんの数時間一緒に居ただけなのに、俺の中では凄く大きな存在になっていたのだと、消えゆく貴方を見て感じた。これで終わりたく無い、終わらせたくない。
    「茶々丸…」
    「にゃぉ〜ん」
    名前を呼ぶと姿を現した茶々丸。背負った鞄から珠世さんから預かった血を取り出す。俺に何か合った時に〝鬼にして欲しい〟と言っていたからだ。
    珠世さんや、愈史郎さんの様に人として過ごせるならば。禰豆子を一人にしないで、妹を人間に戻す為に動けると思った。
    まさか本当に使う事になろうとは、しかも自分ではない。
    彼の意思は固く、鬼になる事を拒み続けた。こんな事をしたら軽蔑、いや殺されるかもしれない。怒り、罵倒し、自害しようとするだろう。
    そんな貴方を止めて、無理矢理にでも繋ぎ止めて。共に歩んで生きたいのだと。
    こんな 566

    tamasabu0311

    DONE○ずっと前から 1
    煉炭の2人が、煉獄さんの一言から炭煉になる話です。
    最終的に炭煉に収まる2人ですが、この話の前まではじっくり煉炭してきた2人なのでご注意ください。
    「抱きたいと思ったことはあるか、炭治郎」

    煉獄からの問いかけに、炭治郎はぴたりと動きを止める。何を言われたか、一瞬判断に迷った。

    炭治郎は今、厚く、逞しい煉獄の胸の内に抱き締められている。いつものように煉獄家に泊まった炭治郎は、布団を敷いて2人で向かい合った。

    煉獄は目を合わせると、炭治郎を優しく引き寄せ、己の腕の中へと閉じ込めた。組んだ膝の上に炭治郎を乗せ、無防備なこめかみに口付けの雨を降らせる。その心地よい睦みは、煉獄と結ばれた日から、幾度となく重ねられていた。煉獄からの口付けは優しく、時に情熱的で、愛の深さを強く感じる。炭治郎はそれが好きであった。
    今日も腕の中で、そのあたたかさを感じ入っていたところ、唐突に言われた言葉が、はじめの言葉である。そのため、炭治郎は非常に返答に困ってしまった。

    「抱きたいかとは、俺の事ではない」

    応えの無い炭治郎を、煉獄はじっと見つめて言う。続く言葉に衝撃を受けた炭治郎は、何故、と震えながら伝えた。

    「俺は、煉獄さんをお慕い申しておりますから、決して他の誰かを抱こうと思いません」

    あまりの驚きに、反射的に目に膜がかかった。煉獄はその様子 4325