手を離したのは1回だけKPと自分とで会話していて生まれたお話で、解像度がめちゃくちゃ高くなったので書いておく~
良いお話ではないので気を付けて!!
『手を離したのは1回だけ』
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「玲士郎、俺、結婚することにしたんだ」
「そうなの!?そうちゃんおめでとう~!」
「うん…ありがとな」
ありがとな。御子柴はあの頃、巳星に見せていた笑顔で幸せそうに柔らかく笑った。巳星も変わらぬ笑顔で彼の幸せを祝う言葉を口から出した。お互いが笑顔で会話する様を盗み見た人達が居るとすれば、仲の良い兄弟のようだと感じることだろう。お互いの言葉に嘘はない。
「玲士郎も、幸せになれよ」
「?うん」
巳星は、御子柴の言葉の意味に少しの疑問を抱くが、今も目前の笑顔を見れていることが幸せだったのだ、それはほんの少しの、小さな疑問だった。
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