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    shinashi_natuka

    @shinashi_natuka

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    shinashi_natuka

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    🦊さんの背中に浮かぶ傷跡を見付けた🐑くんと🐺さんの話。落書き程度の短い文。
    🐱の日の翌日の🦊໒꒱。

    ໒꒱ちゃんはいない上、妖しい回想的なのがあるのでポイします。

    背中に傷を付けた猫「あれ? ケンケン、その背中どうしたの?」
    テレビ収録の楽屋。私服から衣装に着替える際に上裸になった健十の白い背中には、肩甲骨の辺りから両側にかけてハの字に伸びる何本かの赤い筋があった。彼の白い肌に映えてしまう赤いそれは、カサブタのようで。
    「んー? 猫に引っかかれたんだよ」
    健十は、それを隠そうともせずそう答える。
    「猫? つばさちゃん、猫なんて飼ってたっけ?」
    不思議そうに首を傾げる悠太とは対照的に、剛士は何か察しているのか苦い顔をした。
    「いたよ、可愛い子猫ちゃんが」
    「オマエなぁ……」
    どこか自慢げに笑う健十に咎める声を上げたけれど、彼はそれを特に気にしている様子はない。
    「大丈夫だよ。どうせ、この傷跡が消えるくらいまで、ヌード系の仕事はないし」
    そうだ。それを見越して、背中に傷跡を付けさせたのだ。
    鏡越しに見える、自分の背中に付けられた傷跡をどこかうっとり見つめる健十になにも言えなくなって、「そうかよ」とだけ剛士は答えて着替えに戻った。
    「消えちゃうのがもったいないくらいだけど」
    なんて呟いた健十の、その背中の傷は完全に衣装に隠されて見えなくなる。
    頭に猫耳のカチューシャを付けて、チョーカーについた鈴をころころと鳴らして、高く甘い声で啼いていたあの猫は確かに可愛かった。恥ずかしがっていたけれど、猫の日だから、というのを口実に猫をモチーフにしたランジェリーを着せて良かったと思う。
    次は何を着てもらおうかな、なんて。鏡越しに映る、衣装の下にある猫の爪痕を思いながら健十は思案した。
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    recommended works

    513friday

    DOODLE1/18
    貴方が出したCPシチュガチャは…
    10秒間キスしないと出られない部屋に閉じ込められ、攻めが受けにするものの、受けの息が続かなくて9秒で止まる えだひのきのカリ烈です、おめでとうございます!
    #CPシチュガチャ #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/970270

    やっと書き終わった
    後、出られるとは言ってないです
    △△△

     入ってくる光の量が目覚めたばかりの目には多くてチカチカする。窓のカーテンを閉め忘れて寝たらしい。
     昨日は、確か……。
     思い出そうとすると頭がズキズキ強く痛みだす。二日酔いか? 神父として、寝酒で深酔いするとは情けない。
     反省して、頭をスッキリさせようと身体を起こすと首がビキッと鳴る。床で寝ていたのか背中や腰も固まって鈍く痛い。どれ程、眠りこけていたのだろう。
    「カリム! やっと、起きたか☆」
     ぼやける視界に力を込めると、物がハッキリ見えてきた。鼻と鼻が付く距離まで近づき覗き込むレッカが、安堵した表情でカリムが目覚めた事を喜ぶ。
    「随分と目が覚めなくて、心配したんだぜ? 」
     不安からかレッカの凛々しい眉毛がなかなか上がらない。
     だが俺は何故レッカが"俺の部屋"に居るか、の方が気になる。
    「うるさいぞ、レッカ」
     頭に響いて響くだろ。興奮したレッカの暑苦しい声は現場の何処に居てもすぐ分かる程に大きい。余程に心配させたのは悪いと思うが、目の前で耳の鼓膜が破れそうな程の声を張らなくても聞こえている。
    「カリム、驚かずに聞いてくれ。俺たちは閉じ込められているんだぜ! 」 4461