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    sing座song③

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    recommended works

    ほしいも

    DONE花と猗窩煉
    ■現代パロディ、同棲
    何に注意書きが必要かちょっともうわかりません🌼
    私は知っている。この二人はとってもバランスが悪いって言うことを。だって全く価値観が違う。

     この部屋に住む猗窩座さんと杏寿郎さんは、何かにつけて些細な言い争いをしている。
    「なんだそれ、…花?」
    「花。恋雪から貰った。」
    「へえ…、君が花を。」
    「…似合わないって正直に言ったらどうだ。」
    「俺はまだ、何も言ってないだろう。」
    「全部顔に書いてある。」
     私が着くなりこの調子だ。喧嘩腰な訳じゃない、お互い貶し合う訳でもない、それでも何だかいつも言い合っている。もっと仲良くすればいいのに。ここに来る前にたった一日だけ居た、素山さんのお宅はとっても仲睦まじく、花も恥じらうようなお二人だったので、余計にこのやり取りを見ているとヒリヒリとしてしまう。

     私は知っている。猗窩座さんが私を飾る気がないということを。きっとこのまま、キッチンカウンターに寝かされて過ごすのだろう。だって、恋雪さんが私を手渡したときも再三言っていた。「花に興味はない。」「杏寿郎にも花を愛でる趣味はない。」「貰っても枯らして捨てるだけだ。」って。結局、恋雪さんに押し切られる形でしぶしぶ受け取っていたけれど、ラッピングの中 1587

    ほしいも

    DONE■女子高生の猗窩座♀ちゃんと教師の煉獄さん。ひとつ前の話しと同じ世界です。
    ■男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす。(俵/万/智)
    バレンタイン・デーになると思い出す歌です。こちらを女子高生の猗窩座♀ちゃんに贈りたくて書きました。
    ■猗窩煉のオタクが書いています。
    革命とは、いつも弱者が強者に向けて行うものだ。

    *

    「杏寿郎。」
    「どうした、素山。」
    「…、猗窩座だ。」
    「?知っている。」
    「猗窩座と呼べ!」
    「なぜ!」
    「…名前で呼んで欲しいから。」
    「断る。生徒は名字で呼ぶことに統一している。それから君は、せめて呼称に先生と付けるように!」
     それじゃあ、と片手を上げてさっさと職員室へ向かう煉獄杏寿郎の背中は暗にこの話はこれでおしまいだ!と言っているものだった。

     素山猗窩座、良くも悪くも学内で彼女の存在は知れ渡っていた。偏差値がそれなりに高く、中高一貫でほとんどの生徒が顔見知りという狭いコミュニティの当校に、二年生の秋口という中途半端な時期に編入をしてきた転校生。手足が長く、目鼻立ちの整った生徒であると言うこと以上に、全校生徒揃いのブレザーに身を包む中で一人だけこの辺では見掛けない真っ黒のセーラー服に真紅のタイを結った出立ちなのも目を引く要因だった。
     何をしていても自然と目に着いてしまう素山の動向は、当人の意識よりもずっと広く知れ渡っていた。両親が居ないということ、前の学校では暴行事件を起こしたということ、噂の域を出ないあれこれから 4128

    ほしいも

    DONE朝食と猗窩煉
    ■現代パロディ、同棲
    真四角のキューブ型をした食パンにパン切り用のナイフを入れる。細かい山型にカットの入ったナイフをのこぎりのように細かく押し引きすると、柔らかな食パンを潰さずに二つに切り分けることが出来る。恋人の猗窩座と二人で暮らす部屋を選ぶとき、互いの職場と実家から程よく近く、それでも近すぎない事が第一条件だった。その次の条件は、朝早く立ち寄れるパン屋があること。趣味のジョギングの帰りに立ち寄る事が出来ると少しだけ気分が上がるし、恋人が夜勤帰りに買い食いが出来れば、不寝番が少しでも楽しくなるのではないかと思って提案をした。間取りや収納、築年数なんかは二の次で、二人で生活が営めるなら部屋は何処でも構わなかった。

     この小振りな正方形の食パンは、部屋を決める一助を担った竈門ベーカリーに立ち寄った際に必ず買う品物だった。贅沢食パンと銘打たれたこのパンは、一斤売りをしている山型食パンよりも小さいうえに割高だ。それでも、小麦の香りやほのかに広がる甘みがあり、気に入っている。半分に切ると、だいたい四つ切の食パンと同じ程度の厚さになるのでそれをオーブントースターの中に並べる。恋人の見立てで揃えられた調理器具は、門外 2290

    ほしいも

    DONEスイーツと猗窩煉
    ■現代パロディ、同棲
    「おかえり。」と声をかけた同居人の手には、白くて小ぶりな紙箱がぶら下がっていた。
    「…ケーキ?」
    「エクレア。」
    「シュークリームの長いやつか。」
    「そんなところだ。」
     同居人の猗窩座は甘党である。…と、思う。本人の口から、甘いものに目がないと宣言があった訳ではないが、度々こうしてケーキやシュークリーム、チョコレート菓子なんかを買って帰って来るのだ。コンビニに立ち寄ったときも、気が付いたらロールケーキやらどら焼きやら、目に付いた甘い菓子を買っているような気がする。なのできっと、彼は甘党に違いない。
     本日のお持ち帰りスイーツはエクレア。シュークリームと同じようなものかと思っていたが、チョコ掛けのお菓子だったので少しだけ得をした気分になる。夕飯を済ませた後、ストロベリーとミルクチョコレートとそれぞれ異なる味を半分ずつ分け合って食べた。こんな夜が週に一度か二度ある。専門店で買ってきた菓子のときも、コンビニで買ってきた菓子のときも。新商品を見かける度に勝って帰っているんだろうか。共に暮らすまで彼が甘いものを好むことは知らなかった、猗窩座の意外な一面のひとつだ。

    *

     社外での打ち合わせ 2130