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    Iam_r18

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    Iam_r18

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    〜テディとヴィレルの出会い〜

    を書いただけ。
    つらつらと、らくがきのように書いたので文章力皆無。同じ単語とか何回も使ってても大目に見てね。

    ⛈️🐯出会って1~2日目Virel Cupisti
    ヴィレル=クピスティー
    203cm


    Teddy Squire
    テディ=スクワイア
    177cm



    1日目 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


    電車が通る

    駅のホームだ。

    逃げてきた訳じゃない。
    何もかも終わった。

    やることが無くなったんだ。


    自ら命を絶つこともできるが、ただ見て見たかったことがあった。


    人々が電車から乗り降りしている。

    まだ、俺みたいに能力を持たない人たちがいる世界。過去を見てみたかったんだ。

    鼻から血が垂れる。

    少し能力を使い過ぎたのか。

    時間を移動するくらいだ。
    タイムスリップしてくるのだから、そうだ。

    でもそんなに酷いものでもない。
    拭えばまだ………

    「ゲホッ………」


    口から溢れるように血が出て、目眩を起こす程か………

    「きゃッ!」

    女性が小さく悲鳴を漏らすと、側にいたガタイのいい男性が近くに寄ってきた。

    「!……………大丈夫ですか?」

    俺の体を支えるその腕は暖かいが、もう声が遠い……
    そう、いや戦いが済んだ後だ。

    まだちゃんと回復していなかったのか。
    迂闊だった……………。

    ────名前は今はいい、俺の家でよければそこで治療する。

    なんだ、声が…頭に

    「……何も、するな……。治る………いつものことだか、ら」

    日差しが入り込む、木漏れ日が……

    暖かかいようだ

    眠い………………。


    そうして俺の意識は暗闇の中に落ちるように溶けていった。


    2日目 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    目が覚めると、なんだか懐かしい
    カーテンの隙間から入る日差しと、
    ふかふかな布団の中。

    落ち着く匂い、鈴蘭と優しめのシトラスの程よく混ざったいい香りみたいな…

    そして空気が澄んでる。


    「………服、俺のじゃない」

    結構ぶかぶかなオーバーサイズもいいところ。
    俺でも身長は高い方だぞ………

    そしてなんだか、ムラっとする。
    なんだこの感覚、頭も体もやけにスッキリしてる。

    アイツと組んでた時みたいに…………

    いや、それ以上か。


    もう少しこのベッドで寝ていたい、なんて…………
    堕落させようとしてくるような
    この怖いくらいの安心感は一体なんだ?!

    これはいかんと、ベッドから立ち上がり寝室のドアを開けて出ようとしたその隙間から、薬膳系の料理のいい匂いがして来た。

    今思ったけど、この部屋めちゃくちゃ綺麗じゃね???と部屋全体を見渡す。

    部屋から出る前に日差しを閉め切ったカーテンを開けた方がいいのではと、何故か思った。

    (俺が寝てたから、開けるのやめて閉めたままにしてくれてるんだよなコレ…)

    ───それにあの、脳に直接届いた声……

    全く悪意は感じないどころか、善意の塊でしかなく
    陽だまりのように暖かかった。

    カーテンに手をかけ、カーテンを開き部屋全体に日差しが入るようにストッパーでしっかりカーテンを止める。

    外を見ると、ここはどうやらマンションの上層部みたいだ。
    季節は春、アジア圏では有名な春の木、桜が咲いている。彼が最初尋ねて来た言語は旧日本語だった。ここは日本なのか。

    日本なら縁がある。仕事で何度か訪れたことがある。というのも未来の日本だが…。俺もこの国の出身だったならどんなに良かったかとも何度も思う。

    国が統合した未来の中では、ニュータイプ人類として、この時代の人間にとっては憧れである超次元的な能力が普通に使える俺には出身はない。

    俺が有するのはパイロキネシス、サイコキネシスの両方。この両能力が使える時点で脳の指揮系統もいとも容易く簡単に支配できる。そのため、再生能力や霊能力、テレパスといったものも常時発動できるようなものだった。その中でも俺にとっては精神的な負荷がかかることによって扱いが辛くなったのはサイコキネシスだった。

    感情の制御ができないわけではないが、俺も所詮欠陥のある人間ということだな。


    窓の外を見ていると、少し開けたドアに、ノックの音が聞こえた。

    「あれ?起きてる?………ご飯食べる?こっちに持ってくる?」

    「あ、……いや、そっちに食卓があるなら、そっちで食べる」

    「そう。あ、服は血が付いちゃったから洗濯して、今干してる。多分もう少ししたら乾くと思うから」

    「あぁ、ありがとう」

    「じゃあご飯、冷めないうちに来てね」

    ドア越しに部屋に入ることなく、そう報告してきた彼が気になる。

    とても気になる。

    なんだ、なんでこんなに穏やかなんだ。
    この穏やかな感覚今までに感じたことがないけど

    なんだ………なんか……泣きたくなる

    目頭が熱くなる。
    わけがわからない。

    懐かしくて、罪悪感もある、寂しさも


    彼を見たらわかるんだろうか。
    何故彼は、今俺を見ようとしなかったんだろう。






    とりあえず食卓に来た。

    「…………………」

    「うん、おはよう😊」
    頭をわしゃわしゃと撫でてくる大きな手。

    「いや、デカ…………🙄」

    2m………はあるな。

    それにしても手が、なんだか心地良い。
    あったかい………全部が……

    頭から頬にかけて流れるように撫でられる。

    ヤバい、何かが蕩けそう。

    「…………ちょ、や、……すんませんあの」

    理性が何か思い出したかのように抵抗する。

    「うん、ご飯食べよっか」

    そう慈愛に満ちた表情が、俺には眩しすぎる。
    直視できん。何だこのキラキラオーラ……凄まじい

    そして顔がいい……。
    こんなのが絶対人なわけない。
    人じゃない……コイツ、人じゃないぞ……

    「いただきます😌」

    「いただきます🙄」

    お粥………?っぽいけど、これは

    「あぁ、ご飯ね、これ参鶏湯、とおかずはチョレギサラダ、ほうれん草と人参のナムルに、トマトのピリ辛和え。食欲ないかなって思って君の胃が食べられそうなものを揃えました。そういえば名前言ってなかったね。俺はヴィレル」

    「俺はテディ………………これ、美味いな……確かに何日間か、食ってなかった……美味い………優しい味だな……参鶏湯は確か韓国料理じゃなかったか」

    「うん。日本の料理が食べたいなら、お昼リクエストに沿って作るけど」

    時計を見たら朝の8時だった。
    こんなまともな時間に起きれたのはいつぶりだ……

    「…………なんでも作れるの?」

    「まぁ、大体は趣味のうちだから。って、色々してあげたいことはたくさんなんだけど、あと三日休日取ってなくて、二週間は仕事でここ開けちゃうんだけど、テディここ好きに使っていい代わりに留守番しててくれるか?」

    「え……」

    参鶏湯を入れようとした口がポカンと開いたようだった。

    「軟禁?」

    「まぁ、そんな感じにはなるけど」

    「………え?」

    「鍵はコレ、キャシュカードはコレ。ブラックカードもはい。スマホとお財布ね」

    次々とテーブルに置かれるものを見て唖然。

    「………………………え?」

    「出ていきたいなら出ていってもいいけど、でも他に今拠点にする場所がないのも困るだろ?」

    …………やっぱりこいつ、只者じゃない。
    しかし悪意はゼロのゼロゼロ。

    「お前、なんなの……お前の意図が何もわからなくて怖いんですけど」

    しかし悪意もないのでご飯はすくすくと進む。

    「…………君が疑うように、俺は人ではないけど。君が怖がるものでもないし、むしろ怖がる必要なんてない。………ごめんね突然。でも今日抜きでも三日しかいられないのちょっと申し訳ないのと心配でさ」

    二人してご飯食いながらほのぼのしてもいいような内容ではないものが今会話に混ざってたけど、何だこのほのぼの雰囲気。


    どうやら彼は国際便の旅客機のパイロットで長期フライトがあったあとは5日の休暇を入れるようにしてるらしい。今日がその休日の2日目ということだそう。

    手っ取り早く用意できるものはしておいたが、こんな状況の中ほっぽいておくのが本当に申し訳ないという。

    こんだけ用意されてりゃどうてことはないんだが。。。

     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

    「おなかいっぱい…………ごちそうさまでした」

    久しぶりに、こんな腹いっぱい食った……
    しかもほとんど野菜中心だったのに

    「うん、お粗末さまでした😌」


    「野菜……美味しかった……」

    「良かった😊……あ、お風呂入る?歯ブラシ黄色いの使って。俺緑の使ってるから」

    「カップルかっっっ!!!!」

    凄い俺が恥ずかしくなってくるわ!!!!

    「ははは、元気になった」

    クスクス微笑する彼は、ゆっくり俺に近づいてくると、抱き寄せて俺の顔を優しく胸に埋めた。

    「…………雄っぱいが凄いな……」

    「え〜?セクハラ?」

    ヘラヘラと笑いながら、俺の言動には特に気にせずに優しく抱き締めている。何故初対面のやつにこんなことをしてるのか……普通ならしない。

    だけど自然と安心する。

    「一緒に風呂に入ってもいいけど、いくらなんでも俺入ると狭くなるかな……?」

    「いや、いいっす………」

    彼は別に、他にもこういうことをするのかと問われれば別にそうでもないのだろう。
    きっと、俺に必要なことをしてくれているんだ。
    長らく人の肌に触れていない。俺は確かにスキンシップが必要な精神状態の域だ。

    彼は間違いなくテレパスを持ってる。

    「あの………あんたが人じゃないのはわかったけど、一体なんなんだ」

    「正体を見せてもいいんだけど…………俺にこの部屋は少し狭くて、ちょっと難しいかな。これでも今の体の大きさを縮めている方なんだ」

    ………………………?

    「待て、お前キメラかなんかか」

    「あ、…………えっとー、キメラではないんだけど、さすがの君でももう見ることはないんじゃないかな」

    「なんだ……」

    「俺サンダーバードで、別名は雷神鳥」

    「サンダーバード………って、神話なんて俺はあんまり知らないんだが」

    「ユニコーンとかフェンリルの類と似てるな。まぁ、どちらにせよ人間様には幻獣と言われてる」

    「…………それがどうして……この時代に?」

    「俺も大体は君と同じかな。ただ見てみたかっただけ」

    俺がここの時代に来た目的。

    「………………そう」

    ただここの時代はどういう時代だったのか見てみたかった。
    俺と同じ…………目的は特にない……。

    それに正体は幻獣……

    「さ、お風呂に入っておいで」

    俺の頭をポンポンして、風呂へと誘導してる。

    少し、なんだかむず痒い。
    風呂場へ行き、少し自分の顔が熱くなるのを感じた。


     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



    下着の換えだけ買ってきていたのか……
    彼がいないうちはこのマンションの一室で過ごすことになっても、服はオーバーサイズと言えど、小さいよりはどうにでもなるしな……

    風呂を上がったら、乾かしてくれていた元の服を着た。

    「お風呂ありがとう……」

    「あぁ、上がった?タオルわかった?」

    「あんな露骨に用意されてたら……」

    食器はとっくに片されていた。
    おいでとソファに誘導されて座る。
    首にかけていたフェイスタオルを使って髪を、タオルドライで拭いてくれる。

    「………………あんたこういうのも趣味のうちなの?」

    「んー、そうだなぁ………人を癒すのもまた俺の役目でもあるし。何せ、今は同じ場所にいる。俺は君以上にできることが多いから、こうするのは当然かな」

    「俺より…………か」

    「うん。……………キスがしたいなら俺は別にしても構わないけど」

    「……………?」

    え?今なんと。

    「………………俺、そんなになんか、寂しそうに見えてる?」

    「見える」

    「いや、でも………あんたと……それはどうなの」

    そう言い終えた瞬間に彼の顔が近づいて来て、唇が塞がれる。
    木漏れ日の瞳、日差しの瞳孔……

    一瞬見えた彼の瞳は人が持つものではなかった。

    「君はここに居てもいい。俺も君の元に必ず戻るよ。我慢しなくていい」

    こんな真っ直ぐに誰かにものを言われたことはない。いつも少し意志が曖昧な言葉ばかりで、期待しないのが当たり前だった。機嫌を伺ったり、様子を見たり、相手の顔を常に伺っていた。

    「あんたは、真っ直ぐなんだな。なんでもwelcomeなんて、サービス業も破綻しちまう」

    ────もう一回キスして。

    「………そうかもね」

    そう彼は笑ってもう一度、俺にキスしてくれた。

    自然と涙が出た。
    俺の何もかもの終末に、終止符を打つ。
    もう終わったんだと……そう言ってくれるようだった。
    彼はまた、俺を抱きしめて何度も「もう大丈夫」と言ってくれた。

    その言葉がとても優しく穏やかで、嬉しくて悲しかった。

    「みっともないだろ……こんなの、縋ってるみたいだ」

    怖いくらいの安心感にしがみつき、俺は彼に身を委ねていた。

    「それでいい。俺に縋ったって、俺に頼って…君の望むこと、何でもする」

    「あんたは、陽だまりみたいにあったかいな」

    俺の手を取って、甲にキスをする。
    中世の騎士のように忠誠を誓を立てる。

    「騎士みたいだな…………」

    「……………あぁ、ずっと大昔のだけど。君が幾度と生まれ変わっても、ずっとそばにいるよ。だから何か困ったことがあったら、一人で解決しようとしないで、俺を呼んで。きっと助けになる」

    「ありがとう……ヴィレル」

    泣き腫らした目で彼を見ると、真っ直ぐに俺の瞳を見ていた。人懐っこくて暖かなその瞳は、俺の弱い所を何もかもを包み込む。
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