＜トップノート＞

・サイプレス
南欧に生育するヒノキ科の樹木。
キリストがかけられた十字架に使われていた木材だと言い伝えられており、ヨーロッパでは古くから「死」や「悲しみ」「再生」などの意味合い（花言葉も同様）を付けられて神木として重視されてきた。

12月/山羊座のアロマ素材。
山羊座の性格…忍耐強い。頑固でこだわりが強いが、如才のない常識人であり、思慮深い。本音を覗かせない。
何でも一人でやろうとするところがあり、実際にその能力もあるため、人の力を借りることが苦手。必要以上に気を遣ってしまう性格で思ったことを伝えるのも苦手。自分をよく見せるのがうまくない。非常に優しい性格で、自分よりも人のためという思いがあり、相手の要求に応えようと努力する。
…完全にくわわでした。ありがとうございました。

・ベルガモット
紅茶のアールグレイの香り付けに使われている柑橘。
フレッシュで甘みのあるシトラスの香りとは異なり、主成分は、リナロールと酢酸リナリル。リナロールは、イランイランやジャスミン、ローズなどの花々に含まれる香り分子で、スズランのような穏やかでフローラルな印象の香り。また、酢酸リナリルは、ラベンダーに多く含まれる香り分子で、天然の抗鬱薬とも言われる。

ベルガモットの精油の香りには、「エネルギーの循環を促す作用」がある。
…循環？　人も歴史も刀剣も、ぐるぐるの中にいるというくわわの思想と合致しているのでは…。

抑圧された感情、イライラや欲求不満の感情に自発性と楽観性を与え、エネルギーの流れをスムーズにしてくれると…。また万能薬とも言われるラベンダーに多く含まれる成分によって、リラックス効果だけでなく鬱症状にもとても有効。…だそうだよ、松井。

・クラリセージ
発祥はヨーロッパで、シソ科のハーブ。標高1000m程の乾燥した土地で育ち、花の高さは1メートル程となかなか大きい。クリア（澄んだ）を意味するclaris、または明るいを意味するclarusを語源すると言われている。
ハーブ系のさわやかさに加え、やや甘いナッツのような香り。

フレグランス素材としては意外なところで「Ambery」の分類。
アンバー（琥珀）調の甘い香りとして認知されている。同分類にはラブダナムやイモーテル、ファーバルサムなどがあり、「松脂感」や「べっ甲の飴色感」を想起すると共に、共通して”シャープでワイルドな甘さ”、を持つ枠組み。
シャープで！ワイルドな！甘さ！くわわーーーーーー！これはスパダリの予感。

昔からクラリセージの種子を煎じた液を目に入れると視界がはっきりするとされ、目に良い精油としても活用されているそうな…。ほほう。

＜ミドルノート＞

・ジャスミン
「Jasminum grandiflorum（日本名でオオバナソケイと呼ばれる種）」が香料に使用される。1キロの香料を取るためには約六百万個の花が必要といわれ、また合成香料では再現が難しいため、天然精油のみの希少で高価なオイルである。

その香りは、「花の王」の名のとおり大変華やかで甘い花の香り。濃厚な香りからは熱帯のエキゾチックさも感じられる。200種類以上ともいわれる数多くの成分から構成された香りで、複雑な繊細さの中にはわずかに動物的（アニマリック）に感じられる、独特な香りが含まれているのが特長。
確かに、一度嗅いだら忘れられないタイプの香りかもしれない。でも、圧迫感はなくて爽やかに抜けていく感もあるジャスミンの香り…さりげなく隣で存在感を放ってくるくわわ…。

・スズラン
華奢で小さな花を咲かせるミュゲ。
その花言葉は、「純粋、謙遜、幸福の再来、優しさ、可愛らしさ、癒し、平静」などがあり、日本では「無意識の美しさ」「平穏」「リラックス」など、穏やかで心を和ませてくれるものが多い。
スズランの香りは、作業ミスを減らし疲れにくくする効果がある。

香り成分は他の花にも共通する成分で、「スズランのスズランらしい、スズランの花に特有の香り」成分が見つからないところが不思議。
リナロール、シトロネロール、ゲラニオールといった花の香気成分としてごくありふれた香り成分の絶妙なバランスで成立しているスズランの香り。
決して派手ではないくわわのバランス感をあらわしている…。

・フリージア
秋に球根を植え、春の訪れとともに咲くフリージア。複数の色を持ち、色によって香りが違うという特徴を持つ花。

白色のフリージアの花言葉は「あどけなさ」。
黄色のフリージアの花言葉は「無邪気」。
紫色のフリージアの花言葉は「あこがれ」。
花の色によって香りが違う…。
それはまさに、人によって態度や言葉遣いが変わるくわわ。
白は審神者と、黄色は江の兄弟と、紫は蜻蛉切様と一緒にいる時のくわわだと思う。そうとしか思えない。そこまで考えてこのフリージアを、香りの軸になるミドルノートに持ってきたのだろうか…と思うだけで顔がにやけてしまう。ほんとうにありがとうございました。

＜ラストノート＞

・シダーウッド
マツ科の樹木。木部（心材）から抽出する。
古くから神殿や寺院の建立、船の建造、またエジプトではミイラを作る際に使用され、神聖な樹木として扱われてきた。儀式の香りや化粧品・香水などの原料にも使用されてきたとくれば…神棚に祀られていたその神聖さをあらわす香りとしてこれ以上にふさわしいものはないのでは…？

ほのかに甘く穏やかな、ヒノキに似た香りを持ち、サンダルウッドよりもややドライで甘さとスパイシーさのある複雑な香り。はいくわわです。くわわですね。穏やかで無害な表面からは見えない、深遠な複雑さ。

寒冷な高地に自生し、成長すると30mもの巨木になるシダーウッドには、雄大で力強さを感じるその香りは、心を落ち着け、活力を呼び覚ます。
江を支える大地であり屋台骨の安心感。

・ムスク
ムスクとは、主に香水に使用される成分。中国やインドでは麝香(じゃこう)と呼ばれている。 香りは、しばしば甘く官能的と表現される。また、香りの持続性が高く、香水ではラストノートとして使用されることが多い。

もともとムスクの香りは、シカの一種であるジャコウジカから得られるものだったが、現在では商業目的の取引に制限がかけられている。そのため、市場に出回るほとんどが、合成香料である合成ムスクを使用している。

石鹸の残り香ともいわれるが、体感は言葉より濃厚。
大人っぽい香りのイメージを作っているのはこれだと思うし、濃厚で大人なとんくわが「できる」と確信させる香り。これはまずい。

・ベチバー
くわわだなぁ…と思わせる成分の代表格。
精油原料に多く見られるイネ科の植物であり、ベチバー精油の抽出部位は「根」の部分。大地に直接触れる根から抽出する香り！！！

暗く、湿り気と少しの焦げ感、ウッディーでアーシー、濡れた土壌の香り。
シトラスの持つ明るさや、花の持つ華やかさ、薬草類にある清々しさなどからは程遠い、正直少し陰気な香り。
正直！少し！陰気な！香り！
ああああああああ！これがまさに甘いだけではなく、彼の内側に抱える翳りを表現している…！受け入れていくしか…ないよね。
パーソナルで深層心理を顧みる手伝いをしてくれる香り。

またこの上なく”土"や"大地"を感じる。
地に足を付け、根を張り、現実的な思考と立ち位置を示してくれる。
上記はここからの引用→https://www.treeoflife.co.jp/library/aromablendlab/essentialoil/201712183313.html

もうさあ桑名江じゃん…！！！そのものじゃん…！！！

そんな、上記の香りを複雑に調合した、だけど深呼吸したら目を閉じて落ち着いてしまう…。深く吸い込んだら魂がそのまま空にスーーーーっと昇っていってしまうようなくわわの香り。
目を細めてふっと笑って、その太い腕で優しく抱きしめてふっくらとした厚い胸の中に閉じ込めてくれる。息を吸うと、少しの翳りと透明感、そしてあたたかい大地の包容力を感じる。
私は夢属性を微塵も持たないオタクであるけれども、これはそう形容するほかない、思いがけずホアァ……となってしまう香りだった。

デイリーにつけて歩きたい、というより、寝る前にベッドまわりに香らせて包まれて眠りたい。