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    haru55machi55

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    『大地とこんにちは』を聞いて、桑名江について思うこと。

    今朝地下鉄乗りながら『大地とこんにちは』をボンヤリ聞いてたら、すごく今更なんだけど「この星はたまご 殻にひびを入れたら」って歌詞、くわわがツルハシを持ってコンクリート割ってるあれが、たまごの殻を割ってるんじゃん?てふと思って、とてもしみじみした気持ちになりながら出勤してた。

    殻を割ったら何かが生まれる、何が飛び出す。時が経てば植物に覆われてしまうと言っているから、何かしなくても生命があって生まれてくる星だとわかっている。けど、そこに「何を植えようかなあ」って、手を加えようとする。誰もいなくなっちゃって、乾いた風が吹くだけの世界になっちゃったから。きっと寂しくないように。

    さよなら、こんにちは、はじめまして。地上に人がいて交わされた言葉たちを、物語を、桑名が独りでやっている。誰もいないから。かつてあったそこにあった営みを忘れないように、大地に聞かせていたのかもしれない。
    忘れないで覚えていてね
    おひさまにほらおはよう
    って、まるでお母さんじゃん。大地のお母さんじゃんくわわ

    ゲームのボス前で、「大物だろうと死ねば土だよ」と桑名は言う。つまり彼が愛する大地は、恐竜が涙を流していた太古の昔から連綿と堆積していったたくさんの屍でできていて、彼はそれをいつも慈しんでいたんだなあと。弱者も強者も土に還ったら愛しい我が子。土だって食べるよね。

    死は命の終わりで始まり。屍が還った土に新しい芽が芽き花が咲く。「戦と向き合うためには土と向き合うこと」という彼の顕現口上も、あれは単に農業ジャンキー青年という話だけではなく…土に還っていったたくさんの命のことを言っていたのか…。戦とは命を土に還す行為だよ、君が踏みしめる大地はそういうものだよと、命の姿を変えたものが君の足の下にあることを決してわすれるなよと。

    だからこそ戦う者が畑を耕し新しい命を育てることは、自分たちが食べていくためじゃなく、奪うもの、奪ってきたものの使命のように思っているんじゃなかろうか。鎮魂の、罪滅ぼしのように。それが表面的には野菜LOVEの強火畑野郎に見えるけど(実際そうだが)、「そうすべきこと」ってきっと彼は思っている。気がする。

    桜を見ながら、いつかこの下に埋まってもいいかもしれないと呟くのも、たくさんの命が眠っているそこに僕も一緒に還りたい、僕が還った土から新しい花や草が生まれればいいなという、循環の傍観者から、循環そのものに還りたい願望。
    鉄は大地から生まれたものだし、バクテリアも鉱物も魂の残滓も、大地にはもともとたくさんの見えないものでできているから、案外賑やかな場所なのかもしれない。

    そんな事を今更ながら唐突に思って、くわわが地母神であることを再認識して情緒がビッグバンを起こしながら朝からずっと仕事をしていた。もはや刀を超えた大地の付喪神…蜻蛉切様の手にすら余るかもしれない。信仰が生まれてしまうわと窓の外を眺める昼下がりの妄想。
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