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    haru55machi55

    @haru55machi55

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    haru55machi55

    MEMO東京心覚について思ったこと。どうしても桑名のいたあの世界が気になる。宇宙兄弟の月から地球への帰還ミッションを読んでいて、ふと思った。
    滅びたもの、存在しないものに対して「もう誰も帰ってこないのかな」とは言わない。背には常に月。アスファルトを割っていたあそこはやっぱり、未来の地球なんだと思う。
    例えば、パンデミックで人類が残り数%になり、月またはスペースコロニーに移住してしまい、地球という星そのものが「放棄された世界」になってしまった時代。
    植物に覆われてしまう、という表現で思い出すのは、ブライアン・W・オールディスの『地球の長い午後』や、池上永一の『シャングリ・ラ』。あれは結構な未来の話だった気がするけど、あの世界は人がいなくなってどれくらい経つんだろう。
    桑名が言う「ここは陽がよく当たるし、雨もきれいだ」というのは、循環する水が、人がいなくなって浄化されているということ。

    彼らはあそこへ何をしに行ったのだろう。
    「放棄された世界」というカテゴリーでの任務ならば、調査。観測。通常、正史に影響を及ぼす恐れがある分岐は、その根本を経って・消すまたは閉鎖するまでが任務。だけどあそこには誰もいなくて、なぜか花を植えて帰ってきた。「放棄された世界」が、そのまま 1534

    haru55machi55

    MEMOまつくわのメモ。合理の桑名と感情のまつい。いつも怪我すると、手入れが入る前に上着を脱いでクリーニングに出すまつい。修理もできない時は、手入れの前に何かを剥がしている。
    返り血は浴びても切り傷は滅多に作らないまついが、珍しく腕一本持ってかれて帰ってきた。担架で運ばれている時にうわごとで何か言っているけど、分からない。なぜか上着を離そうとしなかった。
    手入れで寝ている間に袖が千切れた上着が綺麗に元通りになってて大暴れ。「ない」「なくなった」と騒いでいる。どうしたのとくわわがなだめに行く。「破れた服よりもまついが大事でしょ。治ってうれしいよ」と言われて激昂。
    「花の刺繍を覚えているか」と問われて桑名は答えられない。そしたら、「僕の大事なものは僕だけじゃない。お前には絶対にわからないだろうけれどね!」と障子をぴしゃりと閉ざしてしまった。まついに「お前」と言われることがあまりなかったのでびっくり。一瞬見えたまついの涙。だけど理由が分からない。
    あれはいつの日か怪我をして、くわわに裾を繕ってもらった上着。矢傷で穴が開いた所に布をあてて、応急処置だよと言いつつ青い花を縫ってくれた。やたら下手くそで、桑名のくせにかわいい花なんか縫うからおかし 1118