Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    ビターチョコ

    @blue_rin3
    文字書きです!拙い文章ですが…
    第五人格中心。陰キャ組尊い…
    pixivへ移行しました!リットリンクから飛べますので、そちらでもよろしくお願いします🙏

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 13

    ビターチョコ

    ☆quiet follow

    ほのぼの甘々探傭。付き合ってる
    お互い大好き設定。
    🔞ではありません。
    なんでも許せる方向けです。拙い文章すみません
    読んでからの苦情は❌
    それでも大丈夫な方はどうぞ

    #探傭
    nortnaib

    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😭😭😭💘💘👏👏💴💴😍☺❤❤❤❤💕👍💞💞🌋
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    sangatu_tt5

    MOURNING雀春ボツ賭場の脇、少し入った薄暗い路地のごみ溜めの近くを通りかかった時、くいっと足元の裾を引かれた。弱い弱い、か弱いそれは大の大人なら気付かないぐらいの力で、その時ノートンがそれに気が付いたのはたまたまだった。
     転ぶじゃないかと、傾いた身体を起こし、少し腹を立てながら、何処の浮浪者だと振り返る。この中華街では賭け事に興じて、事業に失敗して、理由は多々あれど、いつの間にか転落していく愚か者達が多々居た。
     どんな馬鹿だと鼻で笑ってやろうと見下ろした、そこには薄汚れた子供が立っていた。泥に、汚れに、ごみが付いた真っ赤な衣。痩けた頬に、細い指、非道な人間に蹴り飛ばされたのだろう頬には裂傷が出来ていた。

     「ごめんください……。占いできます。何でもします。だから、はたらかせてください」

     舌っ足らずな口を動かして、必死にノートンに縋り、仕事を下さいと言う。くぅぅと話している間にもその子どもの腹が鳴り、かぁっと顔を赤くしたその子どもは俯いて、もじもじと腹あたりの布を弄り出した。
     捨てられた子どもかなにかだろう。良くもまぁ、売り飛ばされずに路地にいれたものだと変にノートンは感心してしまった。
     黙 2904