大好きなヴィーと寄り添う幸せで穏やかな時間。彼の体温を感じながらふとある事に気付いた。
「…あ、ヴィーとワタシが一緒にいるようになって3年は経つんだ」
「お、そうなのか?」
ワタシの頭を撫でていた彼の手がぴたりと止まる。
「うん、そうみたい。結婚してからずっと一緒にいるから、まだ3年しか経ってないんだなぁって気持ちの方が大きいんだけど…」
「そうだな、まだ3年しか経ってないんだな…でも色々な事があったし楽しかったって思うよ」
そう言いながらヴィーが笑うのでワタシも嬉しくて笑顔になる。
「ワタシも楽しかった!ねえヴィー、これからもいっぱい色々な場所に行って思い出たくさん作ろうね」
「もちろんだ!…カルミア、これからもよろしくな」
ヴィーが穏やかに笑いながらワタシの頬に触れた。その瞬間に胸が高鳴るのがわかる。
「ワタシの方こそこれからもよろしくね。ヴィー…これから先もずっとずーっと愛してるよ」
そのままそっと目を閉じるとヴィーの唇が重なる感触。触れるだけの優しいキスを交わしてもう一度ヴィーの腕の中に収まると、ヴィーがワタシの頭を再び撫で始めるので心地よくてすぐに眠くなって来る。
愛しい人の腕の中で眠りにつく幸せを感じながらワタシはそのまま夢の中へ。
…夢の中でもヴィーと一緒にいられますように。