両片想いの恋人ワンツーは「司くん、スター養成スーツのサイズ調整をしたいから採寸をしたいんだけどいいかな?」
「む、採寸か。……よし、いいぞ!」
「では失礼するよ。おや、なかなかのバキバキマッソウになったねぇ。」
カーディガンを脱ぐと、メジャーを持った類がしゃがみ込む。シャツのすき間からチラりと見えたオレの筋肉をじっと見つめ、
「……えいっ」
「どわ―――――!!」
突然身体をぐにぐにと揉まれて、反射的に声をあげた。
「びっくりした……相変わらず司くんの声は大きいね。」
「びっくりしたのはオレのほうだが?!?」
類のガレージいっぱいに俺の声が響く。近所迷惑になってしまっただろうか。
「ごめんごめん。僕もショーキャストとしてそれなりに筋肉を鍛えているつもりだけど、司くんには勝てそうもないなぁ……何か、特別なトレーニングでもしているのかい?」
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