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    kyashy666

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    酒飲みながらカタカタ打ってた君→清を並べ替えただけの短文です
    君→清です(2回言う)

    剥落(トロイメライ)この世の理は「須らし」在るように在り、成るように成る。私もただその一部。

    梅の花が咲いたという。見つけるのはいつも、私以外の誰かだった気がする。
    「師父」と笑う声がする。
    人のいのちは短い。だから面白い。わずかな時の中で様々なものを作り、つなぎ、紡いでいく。見ていて飽きず、そばで見ていたいと思った。人の子よ、強い目をした、優しく聡く、まっすぐでたくましく、人のために笑う子だった。珍しい素質など、ただその一部でしかなかったのに。

    梅の実は落ちて、雨は止んだという。あなたを刺していた日差しはもう少し、柔らかかった気もする。
    かつての私なら言えたでしょうか、いいえ、今でも言うことはできる。言うだけなら。あなたがそれで喜んでくれるなら。その言葉の真実の意味を私は知らないが、それでも、言えばあなたが泣いてしまうのが分かるから、口に出せないまま、あなたは美しくなっていく。
    「師父」と笑う声がする。
    いつでも手を離すことができるようにと言葉にしなかった。たとえばほんの少し、そのかけらだけでも、そばにいて欲しいと言葉にできたら、今こうして目も当てられぬ痛みにうずくまることもなかったでしょう。何年生きてもまだ、私は後悔する。これで良かったなどと、あなたに関してだけは、私は絶対に思わない。

    月に行くことも随分と減ってしまった。今は窓から眺めるのみ。気の利く妖精が用意した月餅は、昔ほど減らないものだ。
    あなたが美味しそうにほおばっていたすべてのものを、口にしても今ではもう味がしない。あなたが居なくてもこの通り生きてはいける。ただ生きているだけだ。あなたが生まれてくる前に戻っただけ。この世の理は「須らし」在るように在り、成るように成る。私もただその一部。
    「師父」と笑う声がする。
    出会うすべてが通り過ぎていくだけなら、疑いもしなかったのに。

    夜は深くなり、獣たちは眠りについている。雪の中は変わらず静かだ。
    あなたを想うことを弱さとは呼びたくなかったが、あなたを想うたび心は脆く、弱くなっていく。その柔らかさが嫌ではなかったから、見て見ぬふりをした。そして今、こんなにも痛む。あなたが居れば笑ってくれたことも今はもう涙がこぼれて夜はこんなにも長く静かで、耳をふさぎたくなるほど眩しい。壊れているように見えて壊れていけないからこんなにも悲しい。悲しいなんて感情が生まれてきたこと自体がもう、あなたのせいで、あなたのおかげで、眠れば夢であなたが笑っている。目覚めると私は泣いている。朝は遠い。夜は美しい。

    「師父」と笑う声がする。

    梅の花が咲いたという。見つけるのはいつも、私以外の笑い声だった。
    この胸の痛みはおそらくあなたが最初で最後でしょう。もう二度と、味わいたくもない。日々生まれる新しい文化も、娯楽も、音楽も、妖精も、人の子も、交わす言葉も、楽しいよ。私は笑っているよ。うまくやっている。あなたがこの腕に戻るまで、私は私のままでいたい。いたいのだ。痛くても、夜は明けなくとも。こんな言葉を、千年と少し、想ったこともない。
    「師父」と笑う声がする。
    あなたのそばに居たいのだ。

    愛が何かを知らなくても。

    あなたが笑ってくれるなら、師父は何でもする。

    「師父」と笑う声がする。

    目覚めると私は泣いている。

    朝は遠い。

    夜は美しい。
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