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    @sukenosuke15
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    現パロサチマル
    お題ガチャ「酔ったら推しカプはどうなるの 」
    ガチャ結果↓↓
    ==========
    深夜1時。酔ったサッチから電話がかかってきました。暫く他愛のない話をした後、何の用かと聞くと「マルコの声が聴きたくなって」とのこと。
    https://odaibako.net/gacha/1226?share=tw
    ==========

    ++++++++++





     読み終えたかった本の最後のページを捲り終え、時計を見ると深夜一時。テーブルに置いたウイスキーが入っていたグラスは氷すらもなくなって、表面に浮いていた水滴の粒がコースターを濡らしていた。
     読み始めたのは夕飯を食べた後。少し没頭しすぎていたか、と目頭を摘んで凝りを解し、ソファに座りっぱなしで固まった体を伸ばした。
     ブブブ、とテーブルに置いた携帯が震える連続して鳴っているから着信か、と手を伸ばして手に取るとサッチの名前が表示されていた。
     こんな時間に?何かと思って出ると、ほろ酔いのご機嫌な声が聞こえてきた。
    「お、起きてた」
    「もう寝たよい」
    「またまたぁ。なら今出てるのは誰だ〜?」
     楽しそうに弾む声。その奥には車が走る音。外か、と察した。
    「こんな時間まで飲んでたのかよい」
    「なになに、相手が気になる?」
    「べつに」
    「つっめてえ。恋人の密会相手は誰だとか気になんねえの?」
    「ラクヨウだろい。今日お前と飲むって言ってたからねい」
    「んだよ、知ってたのか」
    「ラクヨウは?」
    「帰った。アイツは終電ギリギリセーフ。おれは目の前で電車にサヨナラ」
    「それは可哀想なこった」
    「だろ?だから今歩いてんの」
    「タクシーは?」
    「空車は全部取られてな。さっき一台捕まえたんだけど、女の子が空車探してるっぽいからよぉ、譲っちまった。女の子の夜道は危ねえしな。やっさしー、おれ」
    「はいはい、優しいよい」
     お人好しのサッチに息をついた。
     このまま家に着くまで話し相手をして欲しいのだろうか。少し眠気も出てきたし眠りたい。
     他愛もない会話を切った。
    「んで、何の用だよい」
    「ん〜?用なんて別にねえよ。飲み終わって歩いてたらさ。マルコの家の近くに来てよ」
     泊めてくれ、と続くのだろう。もう睡魔はそこまできている。出迎えまで起きていられるだろうか。来たらただ寝るだけでは終わらないだろうし。など考えた結果、切るよいと言おうとしたが言葉は遮られた。
    「そしたら急にマルコの声。聴きてえなぁ、なんて思ってさ」
     へへ、と照れ臭そうに笑う声。予想していなかった小っ恥ずかしいことを言われてマルコは耳が熱くなる感覚がした。
    「なんか電話越しで聴くといつもと少し違っていいよな。やっぱお前の事好きだなあ、って再確認?」
     電話越しに聞く「好き」という言葉に、年甲斐もなく胸が跳ねた。こういう直球的な愛情表現の言葉にマルコは弱い。
     急に、電話の向こうにいるサッチに会いたくなった。込み上げてくるのは好きと言う純情な気持ちだけではない。温もりに触れたい、熱を浴びたい、安らぎに包まれて眠りたい。色んな欲求が溢れてくる。
     直球で要望を言うよりも、甘い言葉を贈ってその気にさせてマルコから言わせるというのはサッチの常套手段。わかっていても、たった一言で絆される自分はあまりにも単純だと溜息をついた。
    「……うち、くるか?」
    「え。いいの?」
    「どうせ来る気なんだろい。来るまで起きてるよい。今どこらへんだ?」
    「実はマンションの下」
     最初から来るつもりで向かっていたのだろうとわかっていたが、まさか既に着いていたとは。小賢しいやつだ、と思いながらも、すぐに会えると心が躍った。
     すぐに呼び出すチャイムが鳴り、インターホンの画面を覗けば、エントランスにいるサッチがニコニコと手を振っていた。
     解錠ボタンを押して、彼が部屋にくるまで読んでいた本を片付け、飲んでいたグラスをキッチンに持っていき、玄関に向かった。
     廊下にある鏡に自分の顔が映る。浮ついた気持ちを隠せない表情が映り、緩む顔を引き締めた。

     少しして鳴ったチャイムを合図に鍵を開けドアを開ければ、そこには緩めたネクタイに少しよれたシャツ、ダークグレーに薄い色のストライプの入ったのスーツ姿でふにゃりと緩んだ笑みを浮かべるサッチがいた。
     憎らしい程に愛しい恋人を招き入れると、ネクタイを掴んで顔を引き寄せ、にへらと緩む唇にキスをした。
     重なる唇の隙間から舌を忍び込ませ熱に絡みつくと、応酬するようにサッチの肉厚な舌が擦れ濡れる音が響く。鼻を掠めるのはアルコールに整髪料に煙草の匂い。それに耳の後ろから香る少し重い香りのラストノート。
     耳を撫でる水音、体に広がるサッチの匂い。それを感じて期待し疼く体を擦り付け、綺麗にセットされたままの後ろ髪に指を絡ませた。
    「熱烈歓迎だな」
    「そのつもりで来たんだろい」
     ネクタイを解き床に投げ捨て、煙草の匂いが染み込む背広を剥ぎ取った。
    「え。ここですんの?」
     文句を言う口は塞いでしまえ、と。マルコは開く唇に食らいついた。
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    るー🍛

    DOODLE現代パロ 髪の毛乾かすサチマル++++++++++




     風呂から上がりリビングにいくと、マルコがドライヤー片手におれの分の席をあけて、早く来いと顎で呼ぶ。
     毎度飽きないなぁ、とタオルで髪を掻きながら、マルコに背を向けソファに胡座をかいた。
     頭に空いてたタオルが肩にかけられ、背後からは「ぶおー」とファンが回る機械音が響いき、温かい風が後頭部に当たりはじめた。
     下から差し込まれた手でわしゃわしゃと髪の毛の間に空気を入れながら、マルコは温風を当て根元から乾かしていく。
     人の髪の毛を乾かすのがここ暫くのマルコのブームだ。風呂から上がるとマルコがドライヤーを手に待機。一緒に入っていても、一足先に出ていき待機。いつもは適当にタオルで拭いて自然乾燥をしていたが、それは許さないといつからかこうやってマルコが乾かすようになっていた。
     人の髪の毛を乾かす事の何が楽しくてやっているのかわからないが、まぁ不快感がある訳でもなく、その逆で。美容院で乾かしてもらうような心地良さがあるし、何よりマルコの上 機嫌ステータスを最上に持っていけるので拒む理由は特にない。
     今日も好きにさせていると、頭皮を撫でる指の動きと温かい風が湯で 1826