mmmmomonamoTRAINING第二回のお題「看病」「手料理」「秘密」ぜんぶ、ぶっ込んでみました。雰囲気SS。DK🐯🌸久々にヘマをした。虎次郎は大きく溜息を吐く。ここのところ、夜はかなり蒸し暑かった。その為、クーラーをガンガンにつけて寝ていたのだが。朝、目を覚ましたら頭は痛いわ鼻は出るわ、どことなく顔も身体も熱い気がしてならない。取り敢えず体温計を、と思い気怠い身体に鞭打てばリビングへと向かい、家族に声を掛けようとしてふと思い出した。『明日、朝一で本土にいってくるから宜しくね。』ああ、そうだった。今日は家に自分一人だった。だから夜は薫と目一杯夜更かしして、そして俺んちに泊めて…そうだ、薫…ぼんやりとする思考の中、薬箱を漁り目当ての体温計を取り出せば脇の下に挟む。そしてリビングのソファに力無く身を預けた。ふと、無意識に握っていた携帯が震え出す。脳裏に浮かんでいた人物の名がそこに表示されており、通話ボタンを押すと耳に当てる。「おいこじろう」いつも通りの薫の声が心地良い、頭痛が少しだけ和らいだ気がした。「わり、今日学校休む。」何とか声を振り絞って呟く。薫が何かを言っていた様だが声色の心地良さだけを感じ、虎次郎はそのまま目を閉じ意識を手放した。―と 1693 1