【君はオレのお姫様】ヒュンポプ意識がふっ、と浮上する。
そうすれば一気に覚醒するのは、いつもだ。
けど、この部屋にいる時はそれがない。
何故かって?
それは、ここがオレの恋人であるポップの部屋の中だからだ。
二人で布団にくるまって、昨日はお互いにキスをして眠りについた。
ぎゅうぎゅうと抱きしめるオレに、ポップは、強くない力でパシパシと叩いてきたりして、じゃれながら。
それは、ポップが眠りにつくまで続いて、可愛い顔をして睨みつけてくるのが、本当に可愛くてだな!!!
仕方がないと思って欲しい。
可愛い可愛い恋人の見せる、油断したオレにしか見せない、柔らかい甘い表情に勝てるわけがないのだ。
そうして、目が覚めたオレは傍にある温もりを抱きしめ直す。
寒さで、小さくなって眠るポップは、本当に可愛い。
1357