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    アルベド クレー 死ネタ 何でもありな人

    「…ボクの死期はもうすぐだ」
    この身は産まれた時から全く変わっていない。変わっているのは積み重ねた時間とそれに対する知識だけだ。あれからもう何百年という時を過ごした。
    ほら、クレーはもうすっかりアリスさんと同じような素敵な女性に成長しているよ。残念ながら、クレーがボクの身長の半分ぐらいだった時に仲良くしてくれていた人間達はもうすっかり居なくなっていた。ボクら2人はいくつもの出会いと別れを経験してきた。
    …それはボクら2人にもいつか起こることだ。
    ボクとしては研究はほとんど終えているし、師匠から出された課題も済ませた。死ぬことは全く怖いことではなかった。むしろテイワットを壊してしまいかねないモノに成らずに終えられるならそれで構わない。
    けど、心残りはあるんだ。クレーだよ。あの子を残したままこの世は去れない。あの子を置いていく訳にはいかない。
    …だからといってあの子を連れていく訳にも行かないだろう。どうしたものかな。


    「研究?いいよ!アルベドお兄ちゃんのお手伝いだね。任せて!」
    アルベドお兄ちゃんが私に研究を手伝って欲しいって言うことはあんまりない。だから今回はいつもと違うってことぐらい私にも分かる。日に日に食欲の落ちていくアルベドお兄ちゃんを見ていれば、もう次に何が起こるかっていうのも。元々少食だったけどね。…確かにちょっと寂しいけど、アルベドお兄ちゃんがそう決めたのなら異論はない。私は…クレーは楽しかったよ。いろんな人と出会って、お別れは悲しかったけどその次にまた沢山の人と出会えた。でもやっぱり1番嬉しかったのはアルベドお兄ちゃんと出逢えたこと。クレーの自慢のお兄ちゃん。いつでもクレーの事うんと甘やかしてくれたお兄ちゃん。最期ぐらいクレーがアルベドお兄ちゃんのワガママ聞かないとね。
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