パトロンのおじさん×モデル大学生 蝉の声が煩わしい夏だった。
クーラーで冷やされた部屋のベッドの上、樹里は一糸纏わぬ姿で私を見つめていた。日に焼けた健康的な美脚と、甘く蕩けた瞳の対比が倒錯的で美しかった。脛も脇も綺麗に毛が剃られていて、陰毛も整えられている。肩や腕は存外にがっしりとしていて、少し痩せた腹には筋肉の凹凸も見えた。一重の切長の目と、高い鼻とぽってりとした唇を調和させたその顔は表情に乏しく、感情を感じさせない。その無表情の官能を、私のカメラは卑しく捕らえていた。
「なぁー、俺、どんなポーズでおったらええの?」
甘ったるい声で樹里が尋ねる。その媚びたようにも聞こえる声は、樹里の美貌に相応しいようにも、不似合いなようにも思えた。
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