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    超高速回転の歯車⚙️

    @Haguruma_4126

    気まぐれに描いて気まぐれに絵をあげます もっと自重しない
    あとたまに小説

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    POIPOI 123

    書いたはいいもののどこにも上げていなかった作品大公開祭
    ヤンデレ?が出てきますが気を引き締める必要はないです、気軽に見れるはず
    そしてこれ書いた時私一体何考えてたんだ??

    ヤンデレとヤンデレと俺「私、貴方の事をこんなにも愛しているのに! どうして他の女と楽しそうにしてるのよ!」
    「あーもう、うるせえな! 俺はお前の事なんか好きじゃねえんだよ!」
    「嘘よ! 貴方は私の事が好きな筈だわ!絶対に!」
    見知らぬ女に呼び出され、いきなり怒りをぶつけられた。
    女に何かした覚えは一切皆無…なのだが何故か俺が何かしたようにまくし立ててくる。
    強めに突き放そうとしても、まるで効かない。
    …こいつ、なんでこんなに好きだと言って聞かないんだ?
    「とにかく!私は貴方を愛しているのよ!だから別れてなんてあげないからね!」
    そう言って女は走り去って行く。
    訳も分からず取り残された俺は呆然と立ち尽くす事しか出来なかった。
    「…何だったんだ、今の?」
    女の事は見た事も聞いた事も一切ない。
    そもそも俺は、あの女の彼氏ではない。
    そこまで思い込みが激しいのは、病気としか思えないが…。
    「…帰るか、とりあえず」
    考えるだけ無駄だと判断して家に帰ろうとすると、今度は別の奴が現れた。
    「やぁ、久しぶりだね。元気かい?」
    爽やかな笑顔を浮かべながら近づいてくる男。
    この男に関しても、俺の知り合いでも何でもない。
    初めて会う相手なのに馴れ馴れしい。
    …こいつもあの女みたいな奴なのか?
    そう思うしかなかった。仕方がない、と思ってほしい。
    「僕は君のことずっと見てたんだよ?それなのに君は無視するんだね…」
    「…俺、お前と話したことあるか?」
    「勿論ないよ?」
    当然だよ、というように即答される。
    こっちとしては初対面なのに、こいつは何を言っているのか。
    本当に意味が分からない。
    「君からしては今日が初めてだけど、僕は昔からよく知ってるんだ。だって、ずっと見ていたからね」
    …は?何なんだ、それは。
    「ストーカーってやつか?警察に通報するぞ」
    「そんな、酷いよ。じゃあさっきの人はどうなの?」
    「二人まとめて通報、で終わりだ。…というかさっさと帰してくれ」
    もう色々と鬱陶しいので、直接言ってどうにかならないかとやけになる。
    「やだよ」
    また即答された。分かってはいたが、焼け石に水だ。
    誰かこの状況をどうにかしてほしい。切実に願う。
    そんな最中、いきなり、
    「僕の気持ちを知ってくれないなら、君には消えてもらうしかないかな。僕の手で殺される君…ふふ、それもいいね」
    そう言うなり男は懐に手を入れる。そして取り出した物を見て驚いた。
    ナイフを持っていたからだ。それも刃渡り20cmくらいありそうな代物を。
    「…お、おい、待て!そんなことしたらタダじゃおかないぞ!」
    「えー、でも君、僕を好いてくれないじゃない。それとも、今僕と付き合ってくれるの?」
    「そ、それとこれとは話が別だろうが!そもそも俺はお前のことなんか知らないし!」
    何とか説得しようと試みるも、全く聞き入れてもらえなかった。
    むしろ逆効果になってしまったようで、
    「それじゃあ死ぬしかないよね?」
    満面の笑みを浮かべ、躊躇いなく腹を刺してきた。
    …確実に、死んだ。
    俺の一生、こんな終わりを遂げるのか…でも楽しいことは多かったな…。
    「…ん?」
    明らかにおかしい。刺されたのに痛くない、血も出ない。
    「…ふふ、それね、おもちゃのナイフだよ?ほらほら」
    男がおもちゃのナイフの先端を押し込めては引っ込め…を数回やって見せた。
    「流石に僕は君のこと殺さないよ?でも気を付けてね、ああいうのよくいるから」
    そうして去っていった。俺はその場に立ち尽くしたまま動けず、ただ呆然としていた。
    動けるようになりやっと帰れるようになるのは一時間後だった。
    それから数日が経ち、俺はあの時の事を夢だと思い始めていた。
    あんなのは悪夢だと。きっと疲れていたせいだろうと。
    ともかく、夢だったとして現実だったとして、もうこりごりだ。
    一生の半分位の恐怖を味わったように感じていた。
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