藍良がヒロくんとひなたくんとお泊り会する話「お風呂お先にもらいましたァ」
　おれは髪を拭きながら考えた台詞を言いながら、脱衣所の扉を開ける。湿度の違う空気に肌が心地よく冷やされるのを感じた。居間のソファに座っていたヒロくんと、葵ひなた先輩が振り返る。ひなた先輩はヒロくんと目を合わせたあと、立ち上がった。
「じゃー次は俺の番ね～」
　ひなた先輩が自分のベッドの側に行き、ごそごそと寝巻を取り出す。おれがどうしていいか分からないまま突っ立っていたら、ヒロくんが鏡台の椅子に座るよう促してきた。その手にはドライヤーを持っている。
「僕が藍良の髪を乾かしてあげるよ」
「ええー、ヒロくんにやってもらうとバサバサになるからやだァ」
　前に星奏館の旧館でALKALOIDの四人で過ごしていた時、ヒロくんにドライヤーの使い方を教えるついでに乾かしてもらったことがあった。その時はもう髪の流れとかつむじの向きとか完全に無視して風を当てられたから、ひどいクセがついて苦労させられたのだ。

椎名ニキ的謝罪　　天城燐音有时觉得十分冤枉。
　　他自然清楚自己的外部评价由何而来，由于外表与作风的缘故，相当容易招惹作风性格较为大胆偏激的粉丝，明明最初对偶像的印象是「能因之鼓起勇气的人」，但如今作为偶像的他在fan club许愿排行第一的居然是想和燐音君来一场激烈的s●x。
　　不知为何被擅自认定成欲望强烈的人这点，天城燐音感到有些困扰。
　　然而眼下更困扰的是，自己被误会倒也罢了，万万没想到身边确实存在着如读者在杂志「最想被他抱的艺能人」投票中所留言的「感觉欲望很强每天都想要」的人。
　　而对方正是恋人兼婚约对象的椎名ニキ。

椎名ニキの谢罪

　　连续五日在外地不分昼夜地录制节目后回到家已近凌晨，丢下行李箱的瞬间，天城燐音都不禁产生了阔别已久的怀念之情——虽然严格而言那是椎名ニキ的家。

【燐ニキ】夜之渊是柔软的梦　　那是一个潮湿的夜。
　　梅雨季的前奏，雨下不来，湿漉漉的黏腻气息囤积于大气之中，连呼吸都显得格外厚重。
　　椎名ニキ半夜翻身莫名醒了，记不清做了什么梦，只知黏黏糊糊的一片黑暗，风扇依旧尽责地咿咿呀呀来回运转，却没有半分降温的功效。
　　倏地注意到隔壁床位似乎缺少了同居人的气息，他猛然睁开眼，想也不想地跑出了卧室，凭借深夜街道映入屋内的微光，椎名ニキ看见阳台上朦胧的人影，微小的火光于半空移动，令他想起于夏日田间飞舞的萤火虫。
　　似乎注意到远远站在起居室遥望着的他，那人旋过身来，说道：「抽完这支就进去。」
　　嗓音不大，但廉价的落地窗玻璃与宁静的夜未能阻隔，因而清晰流入椎名ニキ的耳中。
　　由于尼古丁伤害咽喉，除去与重要人物应酬之外天城燐音甚少吸烟，但他莫名觉得，这或许并不是对方在这段期间内初次吸烟。