私は人生が嫌いだ。
人生というより生きる行為が嫌いだ。
そんなモノに意味があるとは到底思えない。
故に私は死を望む。
こんな考え方も一般の人からしたら随分イカれた考え方なのだろう。
それは重々承知している。
けれど死にたいものは死にたいのだからしょうがないだろう。
「いっそ全部亡くなっちゃえばいいのに」
机に腰をかけながら外で煌々と輝く夕日を見てため息を吐く。
誰に拾われるでもない言葉は喧騒の中へと消えていった。
そのままクルリと体の向きを変えて出口まで足をすすめる。
そして引き戸に手をかけた瞬間私が力を加えるより先に扉が開いた。
「うぉっ・・・・・・って〇〇ちゃん?どうしたの?」
目の前には任務に行っている筈の憂太の姿があった。
一瞬固まってしまい、上目遣いに憂太を見つめる。
「目、真っ赤・・・・・・」
そういってそっと私の目元に触れる憂太
「や、めて!みないで・・・・・・!」
その手を振り解いて必死に自分を隠す