Contract of…「…なー、ブラッド。」
「なんだ。」
と返事をしながらソファと腰掛けているブラッドの足を背もたれに寄りかかるキースの柔らかな髪を片手でくしゃ、と少し握り込む。「んん。」と喉の奥を鳴らしてさらに体重をかけてくるキースを膝で押し戻すと、不満そうにソファの座面に座り直して、もう一度「なぁ。」
と呼びかけてきた。
「だから、なんだ。」
読んでいた書類から目を上げ、キースの方へ顔を向けると。視線が合うのを確認したあと今度はブラッドの肩に軽く頭を乗せて「それ、何?」とブラッドが読んでいた書類を指し示した。
「…来期の人員配置案だ。」
今現在、自分達が所属する13期研修チームは当然終わりが来て、その先がある。また新たなルーキー達を迎え、今の13期のルーキー達も「一人前と」して、それぞれのヒーローを歩んでいくことになる。
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