.来たるべき物語をなぞっている
届きそうになるたびに終わりが来る
希望が潰えそうになっても
僕はまだ諦めない
朝陽が夜を切り裂いて
僕の道を照らしてくれる
幻想の中で物語は進む
寄せては返す波のように
その中で僕は堕ちてゆくしかない無力感に必死になって抗って
それでもまだ、諦めるわけにはいかない
幾度も繰り返される展開
何度、戦えばいいのだろう
次こそ最後だと願いながらも、僕はまたお前と出会う
数多の夜を越えて、夢の中に希望を探す
もう繰り返さないために
今生の別離と願いながらも、それは未だに叶わない
いつの日にかお前は彷徨う僕を観るだろう
目を閉じて腕を上げ「まだ闘える」と嘯く僕を
僕が望んでいるのは、ただひとつだけ
それだけで充分なのに
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