【番外編】九尾の日和と人の子ジュン「ジュンくんだいすきだよ」
「ぼくはきみを愛してるね」
幼い頃から与えられてきた愛の言葉。
あの日、おひいさんに拾われてからそれは惜しむことなくオレに与えられている。小さな頃はそれをただ純粋に喜んで「オレもオレも」と返していたのだが、大人になるにつれ、その言葉を純粋に受け取ることができなくなっていた。
———これは「愛」の意味がかわった日の話。
日和は悩んでいた。
ついにジュンに"反抗期"がきてしまったようなのだ。先週あたりからそわそわと様子がおかしいなとは思っていたのだが、ここ数日でそわそわとした態度はツンケン、トゲトゲしたものへとまるっと変わってしまったのだ。
「ねぇ、ジュンく「ちょっと放っておいてください!」
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