ポメラニアン系弟子洛冰河のその美しさをなんと形容しよう。
少年時代から心に宇宙でもあるのか?って位、明星のようにキラキラした瞳、瑞々しい肌艶は、冬空の星のような異彩を放っていた。
流石小説の主人公様、外見だけでなく中身だってイケメンな紅顔の美少年は、無間深淵やその他のイベントを経て、立派な闇オチ系の最凶魔王様に成長し、見る者を圧倒するような重厚で残忍な色気まで身に纏うようになる。ビバ!暗黒大魔王様!闇の主人公爆誕!
乙女ゲームの優秀テンプレのようなその外見だけで★5レビューをつけてしまう読者もいるかもしれない。
だが、沈清秋からすれば「洛冰河、ああうちのワンコのことねー」といえるくらい彼は犬に似ていた。
しかも、犬は犬でも屈強で強面のドーベルマンやシベリアンハスキーではなく、どちらかというと室内でキャンキャン吠えて回る小型犬。
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